美的 Life Style by 花千代2018/3/13

 

花や植物にまつわる空間におけるスタイリングやデコレーションは私の専門ですが、今回専門外の仕事のオファーがありました。

上海に昨年12月にプレオープンしたばかりのホテルベラッジオの一階に3月開業した、日本料理くろぎの空間におけるアートスタイリングです。

東京本店はディナーの予約が一年待ち、という超有名&人気店の黒木さんが、空間デザインを任せたのが隈研吾さん。

2月半ばにまだ工事まっ最中のくろぎを視察し、2月28日のプレオープン初日に飾るアートを間に合わせてほしいとのこと!

その期間なんと2週間!

アートスタイリングは初めてですが、フラワースタイリングと基本的には同じ考え方です。

 

1. 空間の意匠をリスペクトした上で、空間を殺さずなおアートも生き相乗効果がでるようなアート選び

2. 飾る場所、空間の壁に対する適切なサイズボリュームの見極め

3. バジェツトを意識した作品候補の提案と、なぜそのアートを提案するのかのクライアントに対するプレゼンテーション

4. 作家との交渉と納期までの輸送手配

 

などを2週間でこなし、2月26日の私の2度目の上海入り時には手持ちで作品5点を運び、ハンドキャリーでは航空会社不可のいちばん大きい作品に関してはDHLにて手配。

これも何とかプレオープニング前日の27日に店に到着し、アート作品6枚すべて28日に間に合わせることができました。

 

今回私がくろぎ上海のためにデイレクションした作家はKazz Morishita氏の作品で、日本の風景や花鳥風月を現代の感覚で表現したもの。

写真を独特の手法で和紙に焼きつけた絵画に近い写真アートです。

以前から森下さんの作品を個展のたびに拝見していたので、今回はじめて隈研吾さんの空間デザインを拝見したときに、直感的にぴったりではないかと閃きました。

 

 

 

 

 

またタイミングの良いことに、2月はちょうど東急文化村アートギャラリーで森下氏の個展中だったので、実際に足を運び生の作品にふれ作品色合いやサイズなど確認することができました。

おかげさまで、関係者すべてに大好評で、初仕事としてはうれしい手応えとなりました。

迅速に対応くださった森下氏や関係者に感謝です。

オープニングに間に合うよう選んだアートは6点ですが、第2弾として秋にはさらに新しい作家の作品も入る予定で、今から楽しみです。

 

 

 

 

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

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