LIFE IS BEAUTIFUL!!! 山田英幸のもの・ものがたり2018/3/5

好きなものだけに囲まれて暮らしたい。

毎日の暮らしを、わがままに、自分好みに美しく整えたい。

そのために必要なのはたっぷりのお金!!

ではありません。

ちょっとしたアイディアや工夫、少しの手間、そして何より一番大切なのはどれだけそのものを愛せるか、ということ。

身のまわりのものを愛する、ということは、暮らしを愛する、ということ。

それはつまり、人生を、自分を愛する、ということだと思います。

ちょっとしたことで、暮らしはもっと美しくなる。

人生も、もっと美しくなるのではないでしょうか。

 

 

クラフト紙のブックカバーをかけたお気に入りの本たち。

 

幼いころ本を買ってもらうと、読み始める前にまずしなくてはならないことがありました。

本を開き、両ページを強めに反らすようにしてページがしっかり開くようにします。同じことを何か所か繰り返すと、本が開きやすくなり、読みやすくなり、結果本が傷みにくくなる、というのです。

そして、本には必ずブックカバーをかけます。書店でかけてくれたブックカバーでもいいのですが、そのままだとサイズもぴったり合っていないので外れやすく、きちんとサイズに合わせて折りなおしてかけなおします。

そんな儀式を教えてくれた母は、司書の資格を取りたくて図書館で働いていたことがあると言っていました。

 

そんな刷り込みをされた僕は、ずっと「ブックカバーかける派」だったのですが、「ブックカバーはすぐ捨てる派」のかたも多いみたいですね。それも潔くていいと思います。

自分の本なんですから、大好きな本は何度も読んだり、書き込みをしたり、手擦れるままに自分なりに使い込んでいくと愛着もわいていいのだと思います。

 

 

 

この2枚の写真は、うちの何か所かある本棚の中の一つで、廊下においてあるものです。

無印良品の組み立て式の本棚で、部屋からモノがあふれて収拾つかなくなったときに仕方なく買い足して、廊下に置きました。

ごらんのように、中に入れてある本の多くにブックカバーをかけています。それも、白とクラフト紙の茶色の2色にそろえるようにしています。

以前にも書きましたが、生活空間である自分の部屋、ただでさえものが多くあふれかえっているので、少しでもすっきり見せるために部屋に持ち込む色を制限する努力をしています。

本棚はオープンタイプだと背表紙の色も雑多だし、統一感もとりにくく、かなり大きな面積でぐちゃぐちゃな色が目に入ってくることになります。それを少しでもすっきりさせるため、っていうのが表向きの理由。

本の並べ方はかなり雑然としてますが、そんなに散らかって見えないでしょ?

 

これらのブックカバーは、白やクラフト紙のショッピングバックの再利用。

山のように溜まっていく紙のショッピングバッグ。バッグとして使うにも限りがあるし、捨てるのももったいないので、画集など大きめで大切な本のカバーにしてみました。持ち手を取っ払い、貼り合わせをバリバリとはがして言って一枚の紙にします。最初はしわくちゃですが、しばらくするといい感じに収まってくるものです。

 

 

これは無印良品の紙袋。紙の大きさも厚みもちょうどいいです。

 

山ほどたまったショッピングバッグでいろいろな本にカバーをかけていきました。すると、思いのほか背表紙の色も揃い、また、無印良品の本棚やクラフト紙の文具とも相性がよく、すっかり気に入ってしまいました。

 

一つ目、本を保護し、大切にするため。

二つ目、背表紙の色を揃え、すっきり見せるため。

三つ目、ショッピングバッグのリサイクル。

 

僕のブックカバーにはこんな3つのメリットがあります。

同時にデメリットは、手書きのタイトルが読みにくく、探している本がすぐに見つけにくいこと。本って、背表紙の色やデザインによって識別しやすくなってる、ってことに初めて気が付きました。

 

 

昔ずっと集めていた「アバクロ」のカタログもこんな感じ。ブルース・ウェーバーの写真集としても貴重、だと思ってます。

 

フランスでは「フランス綴じ」って状態の本が売られていて、買った人はそれに自分好みの表紙を付けて独自に表装し、ずらっと本棚にそろえて並べるのだそうです。

キレイに揃ったモロッコ革の背表紙に印金の文字がキラキラ光る本が並ぶさまはそれはそれは素敵ですが、それは今の自分にも自分の暮らしにも合いません。

僕の暮らしにあった本棚。それが、白とクラフト紙の色の背表紙が並ぶ、シャビーな本棚なんだと思っています。

 

 

 

山田英幸

幼い時から美しいものが好きで、長年にわたり骨董・アンティーク・古裂・ヴィンテージテキスタイルなどを収集。

また手仕事も得意で、洋服、帽子、人形、テディベアなどを制作するが、1990年頃「究極の手仕事・仕覆」に出会い、現在も制作を続けている。

西麻布「ルベイン」「銀座松屋」などで仕覆展示会開催。

自称「手芸の国の王子様」。

 

とにかく、「もの」が好き。それにちょっとした工夫や手仕事をプラスすることで、身の回りを美しく、毎日を楽しくしたいと思っている。

愛知県名古屋市生まれ。現広告代理店クリエイティブディレクター。

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