ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/2/14

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

21回目のお話は東京の下町「亀戸」。

学問の神様菅原道真を祀る亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ、通称は亀戸天神)が有名。この1、2月のシーズンは受験生でごった返す。早速奥様とお参り。

最近は市ヶ谷の「市ヶ谷鶴岡八幡宮」のようにペットも歩いてお参りできる神社も増えているけど、この亀戸天神はしきたりが良く分からないので、ワタシはキャリーバッグの中に入って運ばれてお参りした。

 

 

鳥居の外に出て、キャリーバッグから解放。さあ、散歩だと思ったところ数歩ですぐそばにある鰻屋の「八べえ」に。

 

 

この鰻屋さんはユニークで、全体の1割程度しかいない希少な青うなぎを扱っていたり、鰻の骨や身の一部を出汁にとって「うなぎラーメン」なるものを出している。

 

 

奥様はうな重を食べるつもりで来たが、それはどこでも食べれるので、ラーメンを選んだみたい。ラーメンにも何種類かあって、醬油味、味噌味、つけ麺、まぜそば。その中では一番うなぎの出汁が濃厚に出ている「うなぎまぜそば」をオーダー。これだけでは折角うなぎを食べに来たのに本体を味わえないので「青うなぎの白焼き」も行ってみた。時価で今日は4100円だそう。いつもより少しだけ高価だワン(いつもは3980円)。

 

 

焼き方は関東方式でも関西方式でもできるというので、蒸した関東タイプよりはブリブリした食感の蒸さない関西方式を選択。元々青うなぎは身が柔らかいと言うのもあってそちらを選んだよう。

 

 

まずは「うなぎまぜそば」から。セットで玉子が付いて来るが、ゆで玉子か生玉子の選択をする必要がある。今回は生玉子をセレクト。

中細のちぢれ麺にうなぎの頭やら身やら骨からとったこってりまったり濃厚な出汁が絡んで実に美味しい。ワタシも分けていただいた。ワンだフルに濃い~ワン。

「温かいうちに玉子も絡めたほうがいいですよ」と女将さんのアドバイス。

という事で、玉子を溶いてすき焼きのように麺を食べる。若干玉子の冷たさで麺も冷めるが味変として楽しめば良い。

 

 

最後は少しだけ白飯をもらって、玉子入り出汁を掛けて、猫まんま(ワタシ的には犬まんま)にして食べてみた。これも美味しい。

 

 

ひと段落したところで、青うなぎの白焼き登場。山葵醬油での食べ方を選択した。鰻は身も柔らかくてホクホクしている。脂っこさはそれほど感じない。

 

 

麺といい白焼きといい、十分に鰻を満喫できた。それにしても色んなこと考えるなぁ。鰻の可能性もまだまだありそうだワン。

 

 

その後、町をぶらぶら。天神様を出た向かい側の道路正面にあるSH「濱屋海苔店」さんに立ち寄り「はね海苔」を購入。ここの海苔、味が濃くて美味しいのにリーズナブル。

 

 

もっとも、海苔の味はシーズン毎で微妙に違うのだけれど。この店は千葉産が多いのだそう。

 

 

散歩がてら路地裏散歩。実は亀戸には普通に駅ビルのアトレがあってその地下1階奥にSH「北野エース」と言うスーパーがある。

 

 

そこにあの台東区寿にある人気で売切れる「ペリカン」の食パンが実はあって、穴場になっているかも。ところが、折角なのにここでも少しタイミングが遅くて以前買いそびれ、今回も売切れだった。残念!

 

 

ただ、亀戸駅北口側を抜け亀戸中央通り商店街にも奥様お気に入りパン屋さんがある。B「ジュリアンベーカリー」。亀戸にこんなオサレで美味しいパン屋さんがあるとは…ビックリしたワン(失礼…)。

ハワイで元々1982年に作ったと外のサインに書いてある。

 

 

店内は狭いが、パンの種類はギッシリ。

あんバター、クロワッサン、クリームドーナツ、半熟玉子入りカレーパン、バターロール3個入りを買ってみた。これだけ買っても1000円ちょっと。

これが、全部美味しい。

 

 

写真にもあるようにカレーパンの半熟玉子のとろ~りもたまらなく美味しかった。辛さはあまりない優しいカレーパン。

あんバターもカリカリの食感バケットとあま~い餡がなんとも素晴らしいコントラスト。

クリームドーナツもとろ~り、クリームが絶品。

なんだ、ホントにこれら全部…めちゃくちゃ美味しい。

 

という事で、亀戸に来たらこの店での購入する事も多い。わざわざ買いに来ても良いと思うパン屋さんリスト数店のうちのひとつ。

 

 

さらに路地裏をポタポタ散歩。ここにこの町に古くから人気の「亀戸餃子本店」がある。この通り、「亀戸横丁」とか名前がありそうなものの町の人に聞くと、名前がないんだそう。「北口から見ると横でもないし、亀戸横丁と名付けた店も既にあるので「亀戸縦町」とかにしたらどうかしらん。

と言ってるうちに、いい匂いの餃子に紛れていつも嗅ぐ臭いがまじってるワン…。店の中を覗くと、なんとダンナ様が友人と昼からお酒飲みつつ餃子を食べてるのを発見。

 

 

この店、創業は昭和30年(1955年)。餃子以外のメニューがなく黙っていても餃子が出て来る。

ここでは1枚、2枚と数える。1枚(ひと皿)に5個の餃子(1枚250円)。

最低2枚からのオーダーは亀戸本店のみ。両国店は1枚からでもオッケー。でも、2枚は普通に最低でも食べてしまうから別に構わない。

 

 

食べる席の目の前に3つの鉄鍋の焼き場があり2代目店主がを次から次へと餃子を焼き続けている。

周りのおっちゃんたちは餃子既に5枚行ってる。

皮がかなりパリパリ状態でとても美味しい。あんは肉やら国産野菜のキャベツ、ニラなど。

 

 

最初は辛子とお酢、続いて醤油を加え、最後は辣油を加えて、3度味を変えて楽しめる。

2枚食べ終わったところで日本人ではない女性従業員の方が「モウイチマイ?」と上手に勧めて来るのでダンナ様もついついもう一枚追加。

 

 

烏龍茶も老酒も梅酒もライチ酒も150円と激安。参考までにデンキブランも200円。

ビールは小で350円、大で550円。

結局ダンナ様の支払いも1000円程度。お財布に優しいワン。

ダンナ様がドギーバッグに入れていくつか持って来てくれたので食べてみると実に美味しいワン。

 

奥様は久しぶりに野火さんと待ち合わせしてお茶を駅前でするそう。

ダンナ様はこの後少し仕事で打合せして今晩はお鍋を食べに行くそう。なんだまたバラバラの行動。

 

 

ダンナ様とバイバイしてワタシは駅そばのビル2階あるC&S「珈琲道場  (コーヒードウジョウ・サムライ)」と言う妙な名前の喫茶店に。

 

 

ここ、大通りの京葉道路側からは入れず、亀戸駅前側からしか入口がない。

 

店に入ると鎧兜が置いてある不思議空間。

この店カウンターチェアーは揺れるロッキングチェアと奇抜。ただ座ってみると、ゆりかご状態で気持ちいいらしいワン。

 

 

この店の名前も喫茶店には様々な人が来る、コーヒーを飲みに来る、くつろぐ、時間つぶし、全ての人のニーズに応える事は「珈琲道」に通じるという事らしい。

 

 

 

コーヒーはブレンドをオーダー。嫌な苦味がなくてとても飲みやすい。名物のポテトピザも食べたいところだが、さすがに晩御飯を控えているのでコーヒーゼリーを注文。これもシロップをかけずに軽い苦味を感じながら、時々アイスクリームを食べると甘さがアクセントになってより美味しさを感じる。

 

ちなみにこの店、「孤独のグルメ」でも紹介されたらしい。

 

 

そうこうしているうちに外は暗くなってきた。

腹ごなしを兼ねて今一度北口側の路地を通って「カメランタン」「カメサブレ」を売るSH「モンレーヴ」に寄ってお土産として購入。

 

 

亀戸土産として可愛らしくて分かりやすいので、人に軽くプレゼントするのに適している。

 

 

 

 

さらにポタポタ歩いて近くの「文泉公園」へ。ここでは、沢山のおジイちゃんたちが「将棋」を指している光景が見える。のどかなひと時。

 

亀戸駅方面に戻って、ダンナ様の行っているはずの「亀戸升本」の方までポタポタ散歩で遠回り。

 

 

アサリといつも食べるものとは違う大根の匂いがしてくるワン。

ダンナ様の食事も始まっている様子。

まずは各種前菜からスタート。ここで出てくるひと品の「味噌を着けて食べる大根スティック」が大根の味の旨味もあって美味しかった。

 

 

今日はこの次々と出てくる伝統野菜の「亀戸大根」なるものを色んな角度から堪能することになる。

 

「亀戸大根」とは大正、昭和のはじめ頃までこの地、亀戸で栽培されていた大根で、一旦なくなるがこの店が一旦20年前くらいに火事で消失した時に、もう一度メニューを再考してこの大根の復活にチカラを入れたのだとか。当初は作り手も見つからず相当苦労なさったようだが、今では農家と減農薬栽培契約をして年間出せる形になっている。

 

 

話を大根から食事の方に戻す。続いては「亀戸大根餅入り茶碗蒸し」

 

 

そして「亀戸大根の天ぷら」を岩塩でいただく。これは天ぷらのサクサク感と大根の柔らかさで大根の天ぷらってこんなに美味しいんだと再認識させてくれる一品。

 

 

「すき焼きと亀戸大根」。すき焼きのタレが大根に染み込んでこれも煮染めた感じが嫌でなければ気にいると思う。

 

さて、ここからがメインイベント。

名物「亀戸大根あさり鍋」。

 

 

江戸前のアサリとはいかなかったらしく、今回は北海道厚岸のアサリだそう。十分旨味もあって美味しい。

一緒に白菜、青菜、椎茸、エノキ、豆腐、揚げなどが入り、グツグツ煮込むとアサリが次々と口を開け始めてイベントチック。こうして熱々の鍋が完成。

 

 

刻みネギをトッピングしたり、青唐辛子の薬味を投入して自分好みの味に調整する。結構、この青唐辛子も辛くて美味い。

 

 

一旦落ち着いたところで、うどんとは思えない太い生うどんと揚げうどんを投入。さらに〆には、麦菜飯が用意され、美味しいけれど気分はちょっと「ねこまんま」。

 

 

デザートとして甘味には「砂糖大根」。砂糖大根というのは形は大根に似てはいるがアブラナ科の大根とは違ってアカザ科。てん菜であって、むしろ根の汁から砂糖(甜菜糖)を採るのが目的のモノ。

 

 

このシーズン、日本ならでは味わえる下町の鍋と伝統野菜。こうした鍋料理の発明や大根の復活をしてくれた事に感謝。

 

 

一方奥様は人気の焼鳥店「鳥さわ」へ。

 

 

 

 

ホントこのご家族が良く来るお店。お気に入り。ビブグルマン獲得店。ストップをかけるまで出続けるのが基本。たいがい20本くらいまで毎回行く。

 

 

 

ワタシもほとんど食べた事があるが、串の全てが美味しい。強いて挙げるなら感動ベスト5は「半生半熟うずらの卵」、

 

 

「食道」=別名さえずりと言われる部位。ぷりっぷりの食感のポン酢和え=いつもは串だが初めてこのポン酢で、これもまた美味し、10羽分近くがこの量、

 

 

「合鴨のささ身」、

 

 

「せせり」=鶏の首の希少部位。

 

 

歯ごたえがあり美味。

 

 

「ちょうちん」=雌鶏の卵管を焼いた先にちょうちんのようにぶら下がるキンカン(白身に覆われる前の卵)を口の中に一緒に入れ、濃厚な卵をぷちゅっと割って堪能する一品。

 

焼き具合と言いお味と言い、素晴らしい。特にウズラの玉子は半熟になるギリギリくらいの芸術的作品。

この店で出る野菜系の「アピオス =芋」、「金針菜」も脇役どころか主役級。

 

 

 

 

そして〆の親子丼。さらに土産用も注文

 

 

 

デザートには昨年のリニューアルをきっかけにアイスクリームを置くようになった。バニラと抹茶がありこの日はバニラを選択。

 

 

 

店に入った瞬間、アイスクリームと書いた紙が目立った形で置かれていて、入店時にアイスを食べる胃袋の空間を準備することんjなる。確かにこれまでデザートがなかったのが却って不思議なくらいだワン。

 

鳥さわの目指す焼鳥店は他にない特徴ある店。あそこでやってるならやらない、と言う。

当日キャンセルが入っても、SNSでみんなに知らせる事もなく、自然のペースでやりたいのだと。もちろん「空いた時には連絡下さい」と言うお客さんはそれには当てはまらない。

 

この店に来る事が、奥様始めご家族が亀戸に散歩に来るきっかけになったお店。奥様もいい刺激をもらっているみたい。

 

今回はこれまで。そろそろ来週あたりは広々とした公園に連れて行ってくれないかなぁ。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Sはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

 

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