美的 Life Style by 花千代2018/2/6

 

 

仕事で、プライベートで、年間を通じてよく旅をすることから色々なホテルに泊まります。

昨年泊まった中では、数年の休館を経てさらに豪華に生まれ変わったパリの新生リッツホテル、チリの世界遺産の港町バルパライソの個人宅を改装したスモールラグジュアリーホテル、マイアミのスパニッシュコロニアルのクラッシックなホテル、京都の町家を改造した和の宿、バリ島はウブドのデザイナーズホテルなどが特に印象に残りました。

ただここ数年で、インパクトがあったのは2年前にマカオにオープンしたWynnパラスホテルの内装でしょうか?

CASINOホテルなのでエントランスロビーから大変豪華!ゴールド、赤、ショッキングピンクなどこれでもか、というぐらい中国人の好きな色彩であふれた色づかいと、デコレーションの数々。風車や気球の巨大なオブジェが何と全部花でできていて度肝を抜かれます!

まあ、ここまでは浮世ばなれした豪華さ、ということですが、私の心に響いたのは部屋のインテリアカラーのワントーンコーデなのです。

 

 

 

このホテルは仕事のクライアントなので定期的な出張で何度も泊まっているのですが、ある時は赤色の部屋、ある時はマスタードイエローの部屋、ある時は青磁色の部屋、ある時はマンダリンオレンジ色の部屋でした。

部屋ごとにテーマカラーがあり、何色の部屋に泊まっても、カーペットから壁、家具類、クローゼットの中のハンガーの色までテーマカラーが赤であれば、赤で徹底的にカラーをリフレインさせています。

これは部屋のスペースが大きければカラーをリフレインすることで、全体のまとまり感とコージー感を出すことができますし、小さければ逆に色のつながりで、部屋は狭苦しく感ぜず、パースペクティブな印象を持たせることができます。

また一色の中に身を置いてみると、まるで舞台のセットの中にいるようなドラマチックな気持ちになります。

 

 

 

 

一色のみで構成した部屋というのは、よくあるインテリアの悩みであるカラーコーディネートの煩わしさがありません。

ワントーンコーデの差し色は白だけです。どんな色でも白は他の色を引き立たせるので、ワントーンに白の2色!とても簡単な配色テクニックにもかかわらず、印象的で唯一無二の部屋になるでしょう。

白の変わりにアクセントカラーに黒を使うと、がらりとシックな印象に変わります。

いずれにしても私たち日本人にはほとんど馴染みのないワントーンカラーコーデ。

マンションのお部屋リニューアルのタイミングがあれば、ワントーンカラーコーデのエスプリを取り入れてみたらいかがでしょう?

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

 

 

 

 

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