LIFE IS BEAUTIFUL!!! 山田英幸のもの・ものがたり2018/2/4

好きなものだけに囲まれて暮らしたい。

毎日の暮らしを、わがままに、自分好みに美しく整えたい。

そのために必要なのはたっぷりのお金!!

ではありません。

ちょっとしたアイディアや工夫、少しの手間、そして何より一番大切なのはどれだけそのものを愛せるか、ということ。

 

身のまわりのものを愛する、ということは、暮らしを愛する、ということ。

それはつまり、人生を、自分を愛する、ということだと思います。

ちょっとしたことで、暮らしはもっと美しくなる。

人生も、もっと美しくなるのではないでしょうか。

 

 

 

クリアファイルに保存してある包装紙のいろいろ。

 

子供のころ、階段の下に家族が「金庫」と呼んでいた観音開きのドアがついた物入れがありました。

その中は、いわゆるパントリーというか、ユーティリティースペースで、トイレットペーパー(その昔はちり紙)の買い置きやら、一升瓶やサラダオイルの缶などの食品やら、掃除機やはたきなど掃除道具も入っていました。

中には棚があり、そこの平らな箱の中にはいろいろな包装紙が畳んで取ってありました。

デパートや洋菓子店和菓子店、さまざまなお店のカラフルな包装紙。当時は今ほど紙のショッピングバッグは多くなかったような気がします。

それらの紙は、毎日の父や僕たち兄弟のお弁当を包むのに使われていました。

最近ではお弁当はきれいな布巾に包まれていたり、専用の小さなバッグに入れられていたりですが、そのころは新聞紙に包んでくる子もいました。

新聞紙に比べキレイな包装紙に包まれたぼくのお弁当は、何となくうれしかった、ような気がします。

 

 

クリアファイルにファイルした包装紙のいろいろ。これは和のデザイン。

 

以前にも書いた気がしますが、グラフィックデザインの勉強、そしていまもそんな仕事をしていることもあり、昔から印刷物が好きです。なかでも「スモールグラフィック」といわれるマス広告ではない小さな印刷物。

「デザインする」ということの楽しさと同時に、大変さも知っているので、そういった「プロの仕事」を簡単に捨てる気にならないのです。眺めているだけで、いろいろ発見もあるし勉強にもなる。

これまで、普通だったら捨ててしまうようなさまざまなものを集め、整理し、取ってあります。

 

今は仲良くしてくださっている、横森美奈子さんの「MELROSE」「HALF MOON」などのポストカード。

 

湯村輝彦などのイラストがファッションブランドのビジュアルとして成立していた時代。

 

ピーター・リンドバーグのコム・デ・ギャルソン(右列上から2番目)など、有名なビジュアルも。

 

左下の「MELROSE」は横森さんいわく「自由な時代だった」と。

 

当時のスクラップブック。こんなのが何冊もあります。

 

学生時代には、ブティックなどでタダでもらえるポストカードは必ずもらってきてスクラップしていましたし、その頃どこのレストランでも喫茶店でももらえたマッチの箱もコレクションしていました。

洋服についている紙のブランドタグなどもとってあります。

スクラップブックにきれいに貼ったそれらは、当時は参考資料として、今では「思い出」あるいは「時代のデザイン」「アンティーク」として見ていて飽きません。

マッチはもちろんですが、最近はこういったポストカードなども少なくなったのではないでしょうか?時代の移り変わりがまざまざと感じられ、ちょっとさびしくなります。今はグラフィック受難の時代だな、と。

 

 

 

学生時代を過ごした京都のマッチと、東京のマッチ。1978~80年くらいのものです。

 

会社に入って仕事をするようになると、忙しくなってこういうコレクション熱やスクラップ熱も冷めてしまいましたが、わりに最近、今度は「和のデザイン」が気になり始め、和の店の包み紙などを取っておくようになりました。

最近は100均などで安くクリアファイルが手に入ります。そういったものに手当たりしだい突っ込んでいくだけですが、量が質を凌駕すると信じ集めています。包み紙欲しさに品物を買うことも。これも「ジャケ買い」ですね。

 

当時から、「なんでこんなの取っとくんだろ?」と、自分の物好きさ加減にあきれていましたが、今となっては取っといてよかったな、と思います。

「ゴミと思っても20年」。

何でもある時間取っとけば、そして量がまとまるとなんとなく「コレクション」ぽくなるのがおかしいです。

なかなか仕事に役立てるまでには至りませんでしたが、たまに取り出して眺めるのも楽しいものです。

 

 

 

山田英幸

幼い時から美しいものが好きで、長年にわたり骨董・アンティーク・古裂・ヴィンテージテキスタイルなどを収集。

また手仕事も得意で、洋服、帽子、人形、テディベアなどを制作するが、1990年頃「究極の手仕事・仕覆」に出会い、現在も制作を続けている。

西麻布「ルベイン」「銀座松屋」などで仕覆展示会開催。

自称「手芸の国の王子様」。

 

とにかく、「もの」が好き。それにちょっとした工夫や手仕事をプラスすることで、身の回りを美しく、毎日を楽しくしたいと思っている。

愛知県名古屋市生まれ。現広告代理店クリエイティブディレクター。

 

 

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