ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/1/7

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

さて17回目のお話はどの駅からも遠いけど80年代後期のバブル期にはみんなが集まった「西麻布」エリアの話。

 

 

今日は奥様と一緒に、朝イチから「青山墓地」の起伏をポッタポタと散歩。

ここには有名人の池田勇人元首相、作家の星新一さん、忠犬ハチ公の飼い主も、ハチ公本人(本犬)の墓もあるんだワン。

かなり歩いたので、お腹ぺこぺこ。

 

久しぶりに洋食を食べたいと奥様は「麻布食堂」に行く事にしたみたい。

 

 

「ハンバーグ」を食べたいと言っていたが、あらビックリ。オーダーする時には、魔法にかけられたようについ、「オムライスをデミソースで」と口から出てしまったみたい。

 

 

客の6割がオムライスを注文。ハンバーグ3割ってイメージ。…昔一度だけ分けて食べさせてもらったことのある「メンチ(デカイです)」も美味しかったな…。

 

 

オムライスを分けてもらったが、上品な味で中身のケチャップチキンライスはおしとやかで控えめな味。スッスッと、食が進む。

ソースはこのデミの他、ケチャップ、ホワイトソースが用意されているがいつもデミを選択。ホワイトソースも好評なので一度は食べてみたいワン…。

 

さて、先週も行った広尾エリアに入りそうなエリアの路地にあるパン屋さんのB「パネッテリア カワムラ」に寄る。

 

 

今晩坊ちゃんのオヤツ用に「メロンパン、こしあんパン、マロンクリームパン、ラスク」を購入、ラスクは葡萄パンのモノも入って美味しく人気。バゲットは明日の朝食用に。

 

 

ここのパン、地元住民が予約して買っていく人気パン屋さんで、どれを食べても美味しい。一番人気はクリームパンだがあいにくこの日は品切れ。

 

 

近辺を再び西麻布の交差点方向へポタポタ散歩。

 

 

 

途中、最近予約が取りにくくて来れていない和食の「すゑとみ」を通過。

 

 

以前この時期に食べた美味しい料理を思い出した。またなんとか来ないと。

 

 

その時出てきたのは「松葉蟹の真薯」

 

 

「カラスミのはさみ餅」

 

 

「ふぐ、白子」などだった事を思い出した。

 

ワタシもその時食べさせてもらった〆の「雲丹ご飯」もホント絶品だった事を思い出した…。あぁ、また来たいワン。

 

 

そんな事を少しヨダレを垂らしながら歩いていると、奥様はあの80年代後半から90年代前半よくこの交差点で友人や知人とたまたまバッタリ会った事を思い返していた。そんな事をボーっと思っていたら、なんとダンナ様と出くわした。

 

 

ダンナ様は近くの裏路地にある「天婦羅からさわ」でランチしてきたのだとか。

奥様と夏に行った経験がワタシにもある。

この店の店主はホテルオークラの和食堂「山里」で33年勤務した後、2005年11月この場所にオープン。

 

ランチには「かき揚げ天丼」、「穴子天丼」等あるが、この日はコースにしたそう。

面白いネタが出る。「鱧の肋骨、穴子の骨、海老の脚」

 

 

 

 

 

 

 

 

「海老2尾」、「しいたけ」、「さつまいもの入ったかき揚げ」、「北海道産帆立貝」

「鹿児島のオクラ」、「江戸前のメス穴子の子供」、「ゴボウとニンジンの精進揚げ」

 

 

ここから、天茶を後回しにして追加メニュー。

「伊万里、玄界灘のアオリイカ」、「かぼちゃ」

 

 

そして最後に「天茶とお新香」

 

 

ダンナ様が写真を見せてくれたが料理を出す焼き物皿も塩の瓶も箸置きもご主人作。プロ級の腕。

 

天ぷら粉も陶器で作るとキメも細かく、揚げ場の熱も伝わりにくくて良いのだとか。

そんなご主人の趣味の話を聞きつつ、食材の話、オークラ時代の話、韓国で料理をした時の話など、沢山お話をしてくれて話が弾んだのだそう。

 

からさわは河豚の調理師免許を持っているので、冬の寒い時期にふぐ料理も出してくれるので使い勝手も良いのだとか。フグにも連れて行ってほしいな。

 

とダンナ様と話をしていたら、この近所にあるイタリアン「Les des/レデ」のソムリエールのチカさんが歩いてきた。これまた偶然にびっくりした〜。

という事で、小一時間時間散歩した後、夜はイタリアンLes des/レデ」に行くことに。

 

 

かつて、麻布十番に「アザブハウス」と言う明け方まで芸能人や業界関係者で賑わう店があった。その時いたシェフとサービススタッフのチカさんとふたりがその後この「レデ」というイタリアンを展開する。ワタシは生まれていないが、奥様は2011年のオープン当初からお邪魔していたらしい。

 

シェフの腕は確か。サービスも確か。ワイン選びも確かな安心の店。さらにはお値段もリーズナブル。

 

この日は久しぶりだったにもあって、店の方が決めて食べさせたいモノを出して欲しい旨を伝えたようだワン。

 

 

まずアミューズは「リコッタチーズとリンゴにアクセントで胡椒を使って」食べるひと皿。食欲を刺激する味わい。

 

 

続いて「寒鰆をケッパーで」。ケッパーの甘みと酸味が面白い。

 

 

「スープドポワソン」は、海老と魚の出汁を丁寧に取ったスープ。旨味が濃くて美味。

クセになる味。

 

 

パスタは、太くてもちもちタイプ(細めのうどんを思い起こさす)で重量感もある「キタッラ」を使ったカルボナーラ。濃厚で美味しく、マルケ産トリュフの風味も素晴らしい。

 

 

メインには「蝦夷鹿に山形産山葡萄のソースを添えて」、ややクセはあるものの、山葡萄の甘みが味を引き立てる。

 

 

デザートは「エスプレッソプリン」…、茨城の栗を使ったもの。相当美味しい。最後のデザートが今まで出てきた料理全体をさらに美味しく感じさせるほど。この季節、店のスペシャリテデザートにしてるらしい。

 

ちょうど良い量とさらに以前よりも美味しく感じる料理を堪能。夜遅くまでも対応もしてくれるので使い勝手も良いし、普段使いにふらっと立ち寄るのもあり。もう少し頻度あげて来ようっと。

 

「レデ」と言う店舗名は何故かフランス語で付けられている。意味は「サイコロ」。何が出てくるか分からないと言う意味を込めての事らしいが、ハズレの目は出たことがない。

テーブルにサイコロが置いてあるのも、小ネタになる。

 

坊ちゃんが電話して来た。すぐそばにいるらしい。なんと同じイタリアンを少し背伸びして、彼女と西麻布の「キャンティ」にいるらしい。

 

 

何を食べてるのか奥様が聞き出しているが、有名な「スパゲティバジリコ」はちゃんと食べたらしく、安心なさっていた。

 

 

 

前菜もどうやらタコも入り、ワゴンで運ばれるデザートも幾種類かも頼んだようだ。これだと、さっき坊ちゃん用に買ったパンはワタシのものになるな…しめしめだワン。

 

 

おっと、こうしているうちに今度はダンナ様から奥様に電話が入った。どうやらダンナ様も近くにいるらしい。

高級中華「香宮」で接待を受けているよう。

 

ダンナ様はいくつか前菜をいただいた後、この店の得意料理の一つ「クラゲと広東風焼物(焼きがも、焼豚)を梅ソースで」を食べたんだそう。

 

 

 

そして、この店のテーマである「海の幸」を堪能したらしい。どうやら高級食材、贅沢三昧メニューだったよう。

 

 

「青鮫尾びれの煮込み」。ヨシキリザメの1000匹のうち、この青ざめが含まれる確率は1匹。フカヒレの名産地気仙沼産から。分厚く味ももちろん美味。至福のひと時だったそう。

 

 

「北海道産毛蟹の蒸し物と揚げ物」。

あとでドギーバッグにダンナ様が持って来てくれたのを食べた。なんとも美味しい。

 

 

「干し鮑、姥鮫の皮と大きなユリ根で包んだひと皿」。

見た目も見事。肉厚でも柔らかなアワビ。この味付けの中では大きなユリ根も、贅沢なご馳走。

 

 

〆は「北海道産キンキの姿蒸しと、土鍋ごはん」。

これもワタシは分けてもらった。ごはんの硬さもちょうど良く美味しい。もちろん、キンキを食べながら白米をいただくが、最後はキンキの出汁をごはんに投入。これがまた美味すぎる。〆に大満足。

 

 

そして最後にデザート。「杏仁豆腐、アイス、果物」など。

 

 

さらに元女優さんの戸部さんからも電話がかかって来た。近くのフレンチ「オルグイユ」でご飯を食べているらしい。今来れるならご一緒にどう?のお誘いだったみたい。

 

 

あとで戸部さんが「レデ」までわざわざ私のためにほぼ全皿の少しづつをドギーバッグに入れて持って来てくださった。いい人だワン。帰宅してから食べるワン。

この店、2016年、カンテサンスから独立開業した加瀬シェフの店。外苑西通りの一本奥の道のマンションの2階。店のサインも外にはない。

 

店内は10席程度だそう。

戸部さん達はシャンパンのペアリングでコース料理を食べたのだそう。それがたいそう良かったらしい。店の場所同様、料理もあまり強く主張しない。が、静かに確かな技が語りかけてくると戸部さんは言っていた。

シャンパーニュ地方に焦点を当てたメニューとシャンパンのペアリング構成。奥様も2度ほどお邪魔したフランスのランス地方の「レ・クレイエール」にもシェフはいらしたらしいが、行った時期は重なっていなかったそう。

 

ドギーバッグに入った料理を帰宅してから、今日出た順番通りにいただく。

 

 

「そば粉の生地に、雷烏賊(=モンゴウイカ)、カリフラワー」…さりげない細かなイカの切れ込みが甘みを感じさせる。

 

 

「牛肉のタルタル、奈良県の和牛、生海苔のソースで」。寒締めのちぢみほうれん草が上に乗る。…んー、和とフレンチの融合を軽くやってのけ、食べやすくて、香りの余韻も楽しめるひと皿。美味しいワン。

 

 

温かい「ビシソワーズ」…やや大きめのポワロネギにちょうど良いサイズのユリ根、ホワイトバルサミコを味のベースに、オーブンで焼いたたらば蟹が入る。…食感、香り、味わいがチームになって「美味しいでしょう?」と語りかけてくる。

 

 

「フランスフォアグラと数種のキノコ」、コウタケ、ナラタケ、ジロール茸、

オレンジ色はスクランブルエッグ、キノコを和えたバルサミコで。秋らしい料理。

キノコが大好きってほどではないけど、また食べたくなる一品。

 

 

「横須賀佐島の甘鯛、蕪、有機クレソンのソースで」。甘鯛の松笠揚げの鱗パリパリ感がたまらない、身は柔らかホクホク。繊細な料理にはシェフの魂が宿っているのを感じる。

 

 

「ローストしたシャラン鴨、コンフィの鴨も添えて」…フランス鴨の最高峰のシャラン鴨。しばらく、鳥インフルエンザの影響で輸入されなかったがようやく再開。

葉玉ねぎ、ムカゴ、銀杏、ダークラムのソースで。ローストも良いけど、コンフィが絶品。

 

 

最初のデザートは「シャインマスカット、サワークリームパウダー」などを使った一品。少し口直し的に。

 

 

2品目のデザートは「栗、きな粉のアイス、栗の皮を使ったソースとともに」甘さもちょうど良く

 

 

戸部さんに聞いた情報では、ペアリングのシャンパンはどれを取っても美味しかったと。5杯のシャンパンと1杯の食後酒が美味しく気持ちよく飲めてしまったそうで見事なマリアージュだったとおっしゃっていた。

ワタシもたっぷりいただいたが全体に味が重くもなく、今風でありながら真っ当なフレンチ。

主張しないさりげなさが、良い感じ。先のスケジュールが見えない中での、昨今の予約戦争に疲れ気味の自分としては(今のところ)予約はまあまあ取りやすく美味しい店はありがたい。

こんな美味しい料理を出す加瀬シェフにワタシも会いたいワン。

 

家族それぞれの夕食ではあったが、レベルの高い西麻布の美味しさが伝わってくるワン。

 

ああ、買ったパンはお腹いっぱいで食べれないので、やっぱり坊ちゃんが明日の朝食べることに…ちょっと残念。

来週は下町に珍しくおもむくんだとか。お楽しみに。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Sはスイーツ、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/

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