LIFE IS BEAUTIFUL!!! 山田英幸のもの・ものがたり2017/12/11

好きなものだけに囲まれて暮らしたい。

毎日の暮らしを、わがままに、自分好みに美しく整えたい。

そのために必要なのはたっぷりのお金!!

ではありません。

ちょっとしたアイディアや工夫、少しの手間、そして何より一番大切なのはどれだけそのものを愛せるか、ということ。

 

身のまわりのものを愛する、ということは、暮らしを愛する、ということ。

それはつまり、人生を、自分を愛する、ということだと思います。

ちょっとしたことで、暮らしはもっと美しくなる。

人生も、もっと美しくなるのではないでしょうか。

 

 

 

これまで作ったフォトブックのいろいろ。小さいもので文庫本サイズ。

 

写真がこんなに簡単に撮れるようになるなんて、少し前までは思いもしませんでした。

それこそ、僕たちの若いころはフィルムカメラしかなく、写真を撮ろうと思えばカメラを持っていなくてはならず、「写るんです」なども懐かしいし、ポラロイドなんてのも仕事には欠かせませんでした。

 

最近ではみんなバカみたいにたくさん写真を撮ってますが、それらは携帯の中に格納しとくだけで、プリントしたりしませんよね。

自分は古い人間なのか、どうも「電子」というものが信用できません。その上「紙媒体」というものに人以上に思い入れがあるので、やはり大事な写真はプリントしたいと思います。

 

実家に帰ると子供時代からのアルバムがきれいに整理され、戸棚に並んでいます。父も母も写真が好きで、アルバムを整理するのも好きだったみたい。子供のころのアルバムは僕の分と弟の分、2冊作ってありました。弟の分はもちろん結婚した弟が持って行きましたが、僕の分はいまだに実家に・・・・。

病身の母が、ときどきこれらのアルバムを取りだして眺めている形跡があるのがなんだか悲しいです。

 

 

母と行ったハワイ旅行をつづったフォトブック。

 

さて、最近では「フォトブック」というものがあります。

僕が初めてフォトブックを作ったのは今から10年ほど前。母と一緒にハワイ旅行をした後。たまたまフォトブックという新しいシステムの存在を知ったので、作ってみました。

母に渡すつもりで2冊。ちょっと文章も入れたりしたのですが、それが恥ずかしくて、まだ母には見せていません。

 

 

何しろスマホひとつでこのような本が出来てしまうのです。最近ではフォトブックの会社も増え、デザインのバリエーションも増え、価格も安くなっているのがうれしいです。

 

これまで何冊も作りましたが、昨年の春に開催した「いずれあやめかかきつばた」というイベントでもフォトブックを作りました。

フラワーアーチストの花千代さん、代官山の香港カフェ「蜜香」の村木美沙さん、「櫻井焙茶研究所」の櫻井真也さんなどと組んで開催した一夜限りのイベントでしたが、友人で画家の福井邦人さんに撮っていただいた写真が素晴らしく、それをまとめて一冊の本にしました。

イベント終了後出席してくださったみなさんにお送りしたら、たいそう喜んでくださいました。

 

 

「いずれあやめかかきつばた」と題した会のフォトブック。

 

また、これまでに数回開催した、自作の仕覆の展覧会「ポケットにぐい呑みを」でもフォトブックを作っています。

作品の写真のほかにも会場風景や来場してくださった方たちの写真なども入れて、会期終了後「お買い上げくださった方たち」にお送りしています。

サービス版の写真に焼くより安いし、レイアウトも楽しんで作れるし、簡単に作れるのですぐに届いて「印象がまだ熱いうちに」届けられる。なかなかいいシステムだと思っています。自分の記録にもなりますし。

 

 

 

会場に来てくださった方とのスナップ集。

 

「ME」と題された、自分の写真だけを集めた写真集。ナルシスト(?)の面目躍如。

 

ほかにも、自分の写真を撮りためた「ME」など、自分では何の意味もなくただ作りたくて作っただけのものもありますが、この写真集はのちに親友のKタンが亡くなったとき、手紙と一緒にお棺に入れました。天国で見てくれているかな?

 

 

最近の人は、スマホにいっぱい入った写真をどのくらい見なおすのでしょうか?よく「データ飛んじゃった!!」などと騒いでいる人もいますが、そういう人たちも、もしかしたら機種変のときに全部消しちゃってたりして?

写真が簡単に撮れるようになった分、写真一枚一枚に対する思い入れが薄くなるのは当然だし、仕方ないことだと思います。

写真なんかなくても記憶や思い出に残っていればそれでいい、という人もいます。

でも、車椅子に乗ってときどき昔のアルバムを見直している母の姿を思うと、残しておくことの意味を考えてしまいます。

大げさにいえば、たしかに生きて来た、存在していた証がそこにある。

だから、つまらない日常の一枚も、出来れば残しておきたい。

近い将来、自分も母のような歳になったときのために。

母も自分も、かなり後ろ向きな人間なのかもしれません。

 

 

 

 

山田英幸

幼い時から美しいものが好きで、長年にわたり骨董・アンティーク・古裂・ヴィンテージテキスタイルなどを収集。

また手仕事も得意で、洋服、帽子、人形、テディベアなどを制作するが、1990年頃「究極の手仕事・仕覆」に出会い、現在も制作を続けている。

西麻布「ルベイン」「銀座松屋」などで仕覆展示会開催。

自称「手芸の国の王子様」。

 

とにかく、「もの」が好き。それにちょっとした工夫や手仕事をプラスすることで、身の回りを美しく、毎日を楽しくしたいと思っている。

愛知県名古屋市生まれ。現広告代理店クリエイティブディレクター。

 

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