ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2017/12/11

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

さて14回目のお話は先週に引き続き「三軒茶屋、太子堂」エリアの話。

奥様が行きたい店が、頭に浮かんでしまったよう。

 

まずは3年前に行って以来ご無沙汰の超人気店「シバカリー ワラ」へ。

三軒茶屋駅から茶沢通りを10分弱歩いて、路地を少し入った所の2階に店はある。

この店に前々から来たいと言っていた野火さんと12時半に店の前で現地集合、まだまだ10人は並んでいる。

 

 

店内は10席ほどしかないので、もう1回転待ち。食べる所用時間は15分程度なので、まあ、そのくらいは覚悟しないと。相変わらずの大人気。奥様たち同様、女性客も多い。

 

 

昼は「ナマステランチ」と呼ぶメニューのみ。カレーを1〜3種選び、ナンやらライスやらを選ぶ方式。

野火さんと2人はこの日のカレー3種をセレクト、サイドメニューの炭水化物系を奥様はチーズクルチャ&ミニライス、野火さんはパパド&ライスをセレクト(ふたりとも1150円)。

 

 

 

そしてふたりで2ピースある「チキンティッカ(=スパイス&ヨーグルトをマリネしてタンドールで焼き上げたチキン)350円」をシェア。そして、ラッシー(150円)もプラス。

 

 

3種のカレーはこの日は①ホワイトソースのチキンカレー…カルダモンが効いているが、カレーと言うよりシチュー的…、これならワタシにも食べられる。②クールグパンディカレー…豚肉の入ったスパイシーなカレー。これは美味しい!と奥様。このカレーにまみれたいくらいとまでおっしゃる。ワタシには辛すぎて無理。③野菜カレー…茄子、さつまいも、シメジ、エリンギの入る優しい食べやすいカレー。

 

 

 

ラッシーで、ほっとひと息。

外はまだまだ長蛇の列が控えている、早く出てあげないと、と急いで身支度。

大満足のランチだったよう。

 

 

さて、しばらく三軒茶屋ならではの道を散歩。茶沢通りから世田谷通りへ、出て10分程度歩くと、洋服のお直しの店が出てくる。なんと、犬の服まで作ってくれる店。ワタシは時々靴は履くが、基本は裸。なんだか、こういうのを見ると、自分が裸でいることが恥ずかしくなるワン。

 

 

 

気を取り直して、さらに先へ進むと、奥様が三軒茶屋で先週の「ブーランジェリーボヌール」同様、気に入っているPLes 5 Sens(=レ・サンク・サンス)」。日本語で五感の意味。五感を使ってパンを作る意味だそう。

 

 

この店の人気商品はオープン当初からクロワッサン。初代フランス人シェフのレシピそのままにバターの風味たっぷりで、外のパリパリ感と中のもちもち感が一体になって美味しさとなる。今日は奥様は「クロワッサンハリコ=あん入りのクロワッサン」をセレクト。実はこれも、めちゃくちゃ美味しい。クロワッサンの外側のパリパリ感はもちろん、スライスしたアーモンドも食感を楽しめ、さらにはバターの風味、あんこの甘くてしっとりした感じなど、確かに五感を楽しませてくれる。

 

 

食パンのようなパンドミレタージは、ハチミツ入り。ほんのりした甘みが、野菜を挟んでも、チーズを乗せても合う。プチショコラもついでに購入。チョコチップが入ってるデザートパンでおやつに最適。

 

 

さてさて、この店の横にはテラス席もあって、ここはワタシもゆっくり出来るスペースであるが、今晩行くところもワタシ用のスペースがあるので焦って休む必要もない。

 

 

さて、野火さんはこの辺りでお別れ。

夜はお友達とムール貝を食べに行くんだとか。あの店だな…とワタシも見当はついている。

 

 

ここからしばらく奥様と路地裏散歩、三軒茶屋には小さな路地や商店街がたくさんあって散歩していても楽しい。

有名なのは、246と世田谷通りの間にある通称「三角地帯」と呼ばれるゾーン。「三茶3番街」「エコー仲見世商店街」「ゆうらく通り」などに無数の飲み屋、商店が並ぶ。戦後の焼け跡に商店が林立。その勢いで出来た商店街。カオスが楽しい。

 

 

 

 

おっと、またおばちゃん運転の自転車に引かれそうになったワン。気をつけないと…。

 

信号で246を渡って、向かい側の栄通りへ。この通りは、阿波踊りや綱引き大会のある楽しい通り。

 

 

先週行ったパン屋さんの「ブーランジェリーボナール」の支店もこちらの通りにある。

通りのどんつきにある「いなせや はなれ」は評判の良い居酒屋さん。この日はワンちゃんも店の中に鎮座していた。

 

 

 

さて、奥様はダンナ様と現地待ち合わせで評判の良いイタリアン「ぺぺロッソ」へ。

この店、テラスはワタシにも座れるスペースがある……、と思ったら今はハーブを育てていてそのスペースなくなったんだそう。クーゥン…。

気を取り直して、表でお座りして待つことにするワン。

 

 

 

食事はプリモピアット2皿、パスタ2品、メイン1品、デザートの構成のプリフィックス料理で、オーダー。

 

 

イタリアのブラッドオレンジビールで乾杯の後、

 

 

前菜の「モンサンミッシェルのムール貝のスープ、たこ、タコ墨、アマレッティを乗せて」の料理から。これ、貝がワタシたち犬は食べられないので奥様から印象を聞くと、タコ墨とアマレッティの甘さが面白く美味しいコンビネーションになっているのだそう。

 

自家製パン2ケ。

 

 

少し黒いパンの方は栗の粉を使ったモノ。栗のパンはユニークで美味しい。

パンが美味しいと、その晩御飯の時間そのものが嬉しい気分になる。ワタシにまでその気分が伝わってくる。

 

 

一皿目のプリモピアット。

「オキシジミのワイン蒸し」、くるみ、トマト、を使ったサルディニア島の郷土料理。

2皿目のサラダは「カプレーゼ」。燻製をかけたモッツアレラと甘いぶどうのソースが絶妙と、奥様大喜び。

 

 

北海道の契約ウニ漁師さんのウニを使って、「ウニのクリームソースパスタ」。ウニ感はそれ程でもないが、焦がし小麦を使った「オリキエッテ」という耳たぶ型のパスタは食感も面白く美味しい、ダンナ様大喜び。

 

 

イタリア最古のパスタの「ラガネッレ」を用いた一皿。玉ねぎ、豚肉を煮込んだ「ジェノベーゼ」。ジェノベーゼと言えば緑色と思っていたら、南イタリアでは茶色のこの料理を言うそうだ。後で食べさせてもらったが、これ、かなり美味しい。これ、ワタシ大喜び。

 

 

イタリアの足の甲の位置にある「マラテーア」と言うエリアの料理、「海老のトマト煮」。海老に豚肉の脂(=ラルド)を巻いて、ナッツ、パプリカなどでアクセントをつけたもの。奥様もダンナ様もいい感じの味とボリュームに大喜び。もちろん後で食べさせてもらったワタシも大喜び。

 

 

デザートの「ジェノヴァの港のカスタードクリームのフリット」は熱々の揚げたて甘いカスタードの入ったフリット。

メレンゲ、栗の蜂蜜、と組み合わせると、美味しくて印象的な甘さ。

 

 

さらにバニラアイスを乗せて食べると、たまらん、ワン!

 

この店、三茶の駅からも近いし、食べログ点数も高いし、リーズナブルだし、美味しいし、各種パスタは手作り手打ちで楽しく美味しいし、ソースの味のバランスも良いし。ビンゴ!な店。

 

わざわざ遠くから行っても良いお店。三茶に住んでる人は近所にあれば尚しあわせ。

 

 

家に帰って、しばらくしたら野火さんから電話。やはり、野火さんの行った店は「ピンゼロカ」

 

 

今年の夏に奥様とワタシも行ったお店。

ベルギーブリュッセル「レオン」で食べた深鍋のムール貝の香草蒸しとフリットが時々無性に食べたくなる奥様が行きたいと言い出したお店。

日本にもようやくムール貝専門店がポチポチ出来始めている。ワタシは犬なので貝は食べる事が出来ないのだが。野火さんもワタシに持ってきて下さろうとしたらしい。でもダメなことに途中で気づいたそう。お気持ちだけで嬉しいワン。

 

三軒茶屋駅からほど近い距離にこの店「ピンゼロカ」はある。ここは犬も入れる広々したテラススペースがあって、ワタシには食べるものがほとんどなかったが過ごしやすかった。

 

 

この店は初めてムール貝専門店を謳った店。ピン=1、ゼロ=0 か?1か0か(生きるか死ぬか)みたいな意味でつけた店名かと思いきや、「ピンゼ=貝」「ロカ=夢中」の意味なんだとか。そりゃそうか。。失礼しました、ワン。

 

 

野火さんの食べた料理メニューは前菜の雲丹のテリーヌ、これは濃厚だったそう。逆に自家製ムール貝コロッケは少しパンチが弱かったとか。

 

 

農園サラダとソフトシェルシュリンプの唐揚げは想像通りの味。ちょっと海老の黒い目ん玉が目立って気になったそう…(^^;;

 

 

タルトフランベは薄いピザのような小麦の生地に具を乗せてオーブンで焼いたもの。

幾種類からチキンとジェノバソースを乗せたモノをオーダー。

 

 

そして主役のムール貝香草蒸し。本場ベルギーと比べてムール貝が大ぶりサイズ。ちょっと贅沢な気分になれる。ワタシも匂いだけは記憶にあるがセロリもニンニクもいい匂いだった。ただ、その時奥様が言っていたが少し塩味は好みより薄かったそう。

 

 

ところが食べ終わって残りのスープをもとにリゾットにすると、絶妙な出汁加減になって絶品になる。このリゾットのためにムール貝を食べたいと思うくらい。

 

この店、毎日ムール貝が30キロ出るらしい。週の後半はさらに多くなるので週に400キロ、多い時には700キロ出ることもあるそう。月に軽く1トンは出る計算で、あまり出すぎても店のムール貝が足りなくなりそうでハラハラするらしい。岩手県産、宮城県産、九州などから仕入れている。

 

堅苦しくなく、ワイワイやるにはあったかい雰囲気でいいお店。ムール貝以外に何を食べるかも重要だけど、誰といくかがとても重要。

 

野火さんは誰と行ったんだろう。クンクン…。

 

 

という事で、今回はこのあたりで三軒茶屋、太子堂の第2回目の散歩報告終了。このエリア、路地がたくさん入り組んでいてそこを散歩するだけで面白い。さらには隠れた名店もありそうで、ついつい探究心が旺盛になる町だワン。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Sはスイーツ、Cはカフェ、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/

 

ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店 についての記事

もっと見る