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LIFE IS BEAUTIFUL!!! 山田英幸のもの・ものがたり2017/11/21

好きなものだけに囲まれて暮らしたい。

毎日の暮らしを、わがままに、自分好みに美しく整えたい。

そのために必要なのはたっぷりのお金!!

ではありません。

ちょっとしたアイディアや工夫、少しの手間、そして何より一番大切なのはどれだけそのものを愛せるか、ということ。

 

身のまわりのものを愛する、ということは、暮らしを愛する、ということ。

それはつまり、人生を、自分を愛する、ということだと思います。

ちょっとしたことで、暮らしはもっと美しくなる。

人生も、もっと美しくなるのではないでしょうか。

 

 

 

スパンコールをところどころに縫い付けたディオール・オムのセーター。

 

大好きなセーターがあります。

たしか2007年くらいに買ったディオール・オムで、気持ちのいいカシミヤのものです。おそろいのマフラーとキャップも合わせて買いました。たしか中田英寿も着てたような。

素材が良くて着心地がいい。シンプルなデザインで飽きがこないけどどこかオシャレ。本当に便利な「おりこう」なセーターで、それこそ毎年着ていました。

 

去年のことです。またこのセーターの出番だな、と収納ケースからこのセーターを取りだしたところ、、、「がーーん!!!」。

なんと虫食いの穴がポツポツと!!

しまう時にちゃんとクリーニングしなかったせいだ!!

ほかにもセーターは何枚も入れてあったのですが、何とカシミヤだけが見事に食われていて、メリノやシェットランドは無事。虫も美味しいものをよく知ってます。

 

 

そろそろ処分かとも思ったのですが、大好きなセーターなんで何とかならないか?と。

 

そこで思いついたのが、「プチ・リフォーム」。

(このブログ、マンションライブラリーですが、マンションのリフォームの話ではありません。)

虫食いの穴をスパンコールで塞ぐことにしました。

もちろんその前にちゃんと洗いましたよ。クリーニングより水で手洗いしたほうが気持ちいい気がするので、そうしました。

縮まないように平らに干して、形を整えて、、。

カシミヤで地が柔らかいので、穴があいた部分にはすべて表と裏から小さく切った接着芯を貼ってふさぎました。その上でその接着芯を隠すように表からスパンコールを縫いつけていきます。

昔、後輩女子のウエディングドレスも縫ったことがあるので、スパンコールつけるくらい朝飯前、と思いきや、「手」が忘れています。

つけ方を思い出して、スムースにつけられるようになるのに時間はかかりました。

スパンコールは、前から持っていたのに少し買い足して、白や黒、シルバーや透明など、モノトーンに。

デザインは虫がしてくれてますので、あとはひたすらそれをつぶしていくだけ。

 

このプチ・リフォーム、着ていても褒めてくれる人もいませんが、リフォームと気付かないからかな?と自負しています。

去年のシーズン終わりにはちゃんと汚れをチェックして、防虫効果があるという銀杏の葉っぱの防虫袋と一緒にしまいました。たぶん今年は大丈夫でしょう。

 

 

 

もう一点。

この夏に買ったユニクロのスーツもプチ・リフォームしました。

着心地のいい、薄手で一重のネイビーブルーのスーツです。

これは、ついていた共色のボタンを白に替えただけ。オカダヤのボタン売り場にこのスーツを着て行って、そこで合わせながらボタンを選びました。より高級な貝ボタンにしようか迷ったんですが、安いプラスチックにしました。純白のほうが「いまふう」になる気がして。いかがでしょう?

 

 

 

僕の「プチ・リフォーム」、虫食い穴を塞ぐっていう必要にかられてだったり、ファストファッションだけど人と「かぶりたくない」、といった「ケチ」からはじめたことですが、そうすることによって世界でただ一つの、どこにもないものが出来て、より愛着がわくものになりました。

 

最近、繕う、ってことしませんよね。

僕は靴下のかかとの同じ場所にすぐ穴が開くのですが、迷わず捨ててしまいます。昔は電球を靴下のかかとに入れて、針を滑らせて穴をかがったと聞きます。外国に行くと大理石の卵型の置き物があって、それもそうやって使ったとか。

こないだ、バレエ教室の発表会があったのですが、みんな衣装の裾をかがるのに大騒ぎしていました。

そのくらい、日常的に「針を持たない人」もいるのに驚きました。

 

衣類も安く、すぐ手に入る時代です。「Waste It! Buy New!!」は便利ではありますが、なんかさびしい気もします。

その前に、繕ってでも着続けたい、直してでも使い続けたい、そういうものを手に入れることが大事なのかもしれません。

 

 

 

山田英幸

幼い時から美しいものが好きで、長年にわたり骨董・アンティーク・古裂・ヴィンテージテキスタイルなどを収集。

また手仕事も得意で、洋服、帽子、人形、テディベアなどを制作するが、1990年頃「究極の手仕事・仕覆」に出会い、現在も制作を続けている。

西麻布「ルベイン」「銀座松屋」などで仕覆展示会開催。

自称「手芸の国の王子様」。

 

とにかく、「もの」が好き。それにちょっとした工夫や手仕事をプラスすることで、身の回りを美しく、毎日を楽しくしたいと思っている。

愛知県名古屋市生まれ。現広告代理店クリエイティブディレクター。

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