ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2021/7/31

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

今回は浅草橋をポタポタ散歩。今の人は浅草に近い単なる下町にしか思っていないが、江戸中期の古くから花街だった場所。

 

昔は浅草見附という門があったそう。今でもその頃の神田川、隅田川を利用した輸送のため発展した問屋さんなどが多い。

 

江戸時代は浅草寺までの道の両側に土産屋が並び、たいそうの賑わいだったところだった歴史を感じつつポタポタ散歩すると楽しいワン。

 

まずはあんかけ五目焼きそばで超有名な中華料理店に奥様ひとりで訪問。

 

 

水新菜館

 

この日のランチでも客の8割は店主の優しい眼差しの中、「あんかけ五目焼きそば(税込900円)」をオーダーしている。店内では「あん焼き」と呼ばれている。

 

 

 

奥様もそれと焼き餃子(税込520円)をオーダー。ここの餃子は肉肉しいのではなく、野菜とニンニクがメイン。案外ニンニクが効くので午後打合せは注意)をオーダー。

 

焼きそばはゆで麺を焼いて焦がす部分と柔らかい部分のコントラストを楽しむタイプ。

人参、白菜、キクラゲ、タケノコ、ふくろ茸、青菜、小海老1尾、うずら卵1個、豚肉少々。あんが僕には甘過ぎるのだが食べていくうちに慣れてくる。

辛子と合わせて丁度よく美味しい。

 

餃子は、小ぶりで美味しいが、先ほども書いたようにニンニクが効くので、この後打合せに向かう途中に、牛乳、フリスクのスーパーミントでリカバーが必要になった。

 

帰り際お釣りをもらう段に、店主からグッと力強く手のひらに釣り銭を渡され、なんだか店の印象が強くなる。さすが老舗店の手法。

また、来ますね。

 

 

別の日の昼食。これもまた老舗洋食店として有名な店へ。その時は坊っちゃんと。

 

 

洋食大吉

 

創業1970年、今年50年目を迎えた老舗洋食店。

かつて池波正太郎さんもぶらりと寄った店。

 

ランチに訪れると、この日の店内は男性が95%を占め、女性は5%程度。奥様は立場弱いが、坊ちゃんも一緒にいるので問題なし。

 

テーブル席は満席で奥の座敷に通される。相席にはしない。

 

 

ビーフシチューや海老フライ、メンチカツなど魅力的なメニューが並ぶ。

カニクリームコロッケが食べたくなって、でももう少し別のおかずも食べたくなって、

「タラバガニのクリームコロッケ&ハンバーグ(税込1350円)」を奥様はオーダー。ライス、味噌汁付き。

 

 

 

オーダー後、20分待って、男性従業員の方が黒マスクをして料理を運んできてくれる。白いマスクの女性がご飯と味噌汁を持って来てくれた。

 

 

ハンバーグ、カニクリームコロッケ、マカロニサラダ、胡瓜、トマト、がコンパクトにお皿の上に小宇宙を描く。

 

 

ハンバーグからは予想通り肉汁、脂がジュワーっと滲み出る。デミグラスソースが味の歴史を感じさせる。程よい酸味、ちょっと強めの甘さ。

タラバガニクリームコロッケはどろりとした粘りあるクリームに蟹の風味をたっぷり感じる。

 

ご飯は美味しいがやや柔らかめなのがちょっと好みと違っていた。

 

豆腐と揚げが具の味噌汁は味の濃さはちょうど良く、食事の合間合間にいただくと口直しに効果的。

 

地元の勤労者を支えるステキな洋食屋。浅草橋駅にあるが住所は柳橋。

このエリア柳橋は江戸中期の頃、橋の周辺では船宿が並び花街として人気。料亭や芸者衆で賑わっていた姿が想像できる。

 

柳橋、浅草橋の食文化の一部を構成する洋食大吉。いつまでも頑張って欲しい。

 

 

 

B HARU*BOUZ

浅草橋駅すぐそばにあるパン屋さん。地元の女性たちが次々に押し寄せる。

以前来た時は夕方で売り切れ商品が多く、あまり種類がなくて、諦めて帰った。

今回は昼前に訪問し4種のパンを購入。

 

 

「食パン(税抜 230円)」…1斤でこの値段は庶民的。店の人から聞いてくれるが、何枚にカットするかを申告するとその通りにスライスしてくれる。今回はホットサンドにもしようと思い8枚切りにしてもらった。

結果、ホットサンドにしてちゃんと美味しいパンだった。カリカリに焼けた部分が香ばしく美味しいし、もちろん内部のクラムもふわりと美味しい。

 

 

「焼きそばパン(税抜 150円)」…紅生姜が表面に乗り、丸いの形がユニークな焼きそばパン。味は普通かな。もっと焼きそばが多く入っていて欲しかったな。

 

「ハーブソーセージ フランス(税抜 230円)」…パンの表面にチーズが焼かれていてこれが香ばしくて美味。中のソーセージも味も良くボリュームたっぷりで食べ応えあり。

 

「チョコリング(税抜 130円)」…家に持って帰るうちに表面のチョコがパリパリに割れてしまったため、撮影に耐えきれず写真はなし。ただ、味は素朴でパンには何も入っていないが、なんだか昔懐かしい味。

 

お値段もお安いので毎日の日常使いにはピッタリ。

 

しかも、この辺りに実はパン屋さんがコンビニ以外であまり見かけないので貴重な存在。

 

夕食で選んだのは中華料理店。この日は久々にご家族3人でディナーで訪問。当日予約でなんとか入れた感じ。予約は入れた方が良いみたいだワン。

 

 

 

 

中華 馥香(フーシャン)浅草橋本店

浅草橋を歩いていると街並みとそぐわない高級そうな店構えの中華。

違和感あるけど、すでに店の外観や中の様子から美味しそうに見える。ワタシの嗅覚も反応してるワン。

 

 

食事開始。まずアミューズから。

「山芋の摺流し、一度蒸して固めて。その上にいくらの紹興酒漬け乗せ」…山芋の量はたっぷり。いくらの紹興酒漬けの味が山芋と合わせるとバランス取れて美味しい。

 

 

 

「中華冷菜七種盛り合わせ」…

①「大山鶏にプラムソースを付けオーブン焼きしたモノ、下には甘い錦糸玉子」…錦糸玉子が想定より甘くてビックリ。大山鶏は上品に普通に美味しい。

 

②「ジャスミン茶の葉を使って薫製にした鯖」…ソースは山椒を使い丁寧な作り。ゆっくり味わうとお酒のツマミにも合う。

 

③「紫芋と安納芋」…甘そうなので冷菜7皿目の最後に食べた。多分、正解。前菜のデザートって感じ。

 

④「フォアグラの紹興酒漬け」…ちゃんと美味しい。

 

⑤「千葉県産の菜の花の湯葉巻き」…菜の花の香りと少しの苦味が春を感じて印象に残る。シンプルだけど面白い。

 

⑥「自家製チャーシュー」…インパクトはないが普通に美味しい。

 

⑦「琵琶湖のアマゴ」…黒酢煮にしたモノ。酒の友。

 

 

続いてスープ。料理を出してくれるタイミングはこの後もずっと気持ち良い。

「自家製干し豚肉、鶏肉、白玉キクラゲ入り上湯スープ」…スープの味は相当美味い。実は具にはヤクの背脂、クコの実も入り、いろんな養分が滲み出てスープは澄み切ったタイプだが、味わい深い。

 

 

「鱶鰭の姿煮」…肉厚のフカヒレの醤油煮込みはやや味にキレがない。うーん、もっと濃い味のトロミが欲しかった。青梗菜が良い脇役ぶり。途中箸休めで食べるとこの旨さが際立つ。

 

 

「牛肉のオイスターソース炒め」…鬼蓮の実、黄韮、かぼちゃ、赤ピーマン、アスパラ、エリンギ、などが入る。トロミのかかる牛肉がとにかく柔らかい。野菜の彩り、シャキシャキ食感、鬼蓮の実のぷにゅっとした食感。口の中が喜ぶバリエーション。味付けもかなり美味しい。

 

 

 

「北京ダックとフグの揚げもの」…『北京ダック』は皮とその内側の脂を楽しむ。結構脂は強い。

『ふぐのサクサク揚げ』は塩か、梅ジャムを付けて食べる。僕は塩の方が好み。

揚げると魚が何なのか?曖昧になるが北京ダックのオマケと思うと得した気分。

 

 

「頭付き大海老のチリソース煮とレモン蒸し」…

頭の方はチリソースでいただく。普通にちゃんと美味しい。

尾に近い部位はレモン蒸し。ネギをレモンで蒸したものが乗る。好みでなかったらネギをどけてと店の方から言われたが、チリソースに慣れているので確かにチリソースの方が食べやすい。

 

 

 

〆の炭水化物は「山西省流手延べ担々麺」…厨房内で料理人が手延べで麺を扱っているのが見える。麺が宙を舞う姿も結構見応えがある。小麦粉感の強い麺は太くてもっちもち。スープはラー油が掛かってはいるが、辛くはない。白胡麻風味が濃厚で、脂っこくないひき肉や万能葱、そして微かな山椒の使い方が効果的。

 

 

デザートは三種。結構ボリューミー。

「ジャスミン茶ゼリー、杏仁豆腐、胡麻団子」…ジャスミン茶ゼリーはあまり味がしない。まあ爽やかといえば爽やかな味わい。女性は好むみたい。

僕的にはちゃんと甘い「杏仁豆腐」「胡麻団子」の方が好き。胡麻団子は熱々で口の中の火傷に注意。

 

全体にレベルは高い。

前半戦のアミューズやスープの味クオリティの高さに比べ、エース級食材が並ぶフカヒレ、北京ダック、そして最後の麺はそこまで抜けた美味しさではなく普通を少し超えたレベル。

厨房に多数の料理人が入っているので、その作る人によって味が違うのかも…。

 

いずれにしても想定よりちゃんとした上海料理で驚く。元々オーナーシェフは「東條會舘」、台湾の名店「馥園」で腕をふるった本格派。

 

なのに値段はちょっと飲んで、この皿数と味で10000円ちょっと。とってもリーズナブル。

 

ちゃんとした会食や接待でも食べれる中華料理として浅草橋、蔵前、両国あたりでは貴重な存在。リストとしていれておくのはアリ。

 

 

*文中に出てくるBはパン屋さん、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

*この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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