ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2021/5/31

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

今回も六本木一丁目をお散歩。

奥様の仲良しトンさんと待ち合わせてランチから。

 

 

①健民ダイニング六本木店

 

あの、「けん、けん、みん、みん、焼ビーフン」のケンミンビーフンの店が六本木一丁目駅そばにあった(この表現はきっと年配にしか分からないワン)。

 

市販だと100円もしないビーフンを外でわざわざ食べるのもどうかとワタシは思ったが、たまに奥様はビーフンを食べたくなるらしい。

この日は土曜日。土曜祝日限定メニューがいくつかあって、これが結構お得。

 

友人のトンさんと2人で「健民ランチコース」を選択。奥様は「ピリ辛焼きビーフン(税込1500円)」、トンさんは+300円で「特製土鍋焼きビーフン(税込 1800円)」をオーダー。

日頃は1800円のコースが土祝日は1500円(税込)になる。(土鍋ビーフンは通常2100円が1800円に)。

 

 

まずは「オードブルとサラダ」から…オードブルには「麻婆豆腐(ちょっとビーフンで上底にはなっていた…)、若鳥唐揚げのカレーマヨネーズ味…カレー風味でちょっと風変わり、ブロッコリー、海老のライスペーパー春巻き…ちょっと脂っこいが普通に美味しい、ジャガイモガーリック…昼間からニンニク強いから、ちょっと午後会う人にも寄るが…」前菜にこれだけ出ると相当充実。

 

 

続いて「野菜と玉子のスープ」…普通に美味しい。

 

 

 

さらに主菜として肉料理か海鮮料理をひとつ選ぶ。

奥様は肉料理の「酢豚」、トンさんは海鮮料理の「海老チリ」を注文。中華饅頭(マントウ)がピーナッツ入り、揚げパン、プレーンの3種出てくる。中華饅頭(マントウ)3種は多すぎるけど、お腹いっぱい食べたい人にはありがたい話。

 

いよいよ主役のビーフン。

 

 

「ピリ辛焼きビーフン」は色はやや赤味を出しているが全然ピリくも、辛くもない。でも普通に美味い。

 

 

 

「特製土鍋焼きビーフン」もシェアして奥様はもらって食べた。

具には「海老一尾、イカ1ツ、キャベツ、人参、パプリカ、青菜、シメジなど」…焼きと言いつつ若干汁気は強い。土鍋についているビーフンの焦げがなんとも美味しい。塩味もほど良い。

 

デザートはなくとも十二分にお腹いっぱい。そしてそこそこ美味しかった。このランチコスパは相当良いと感じたみたいだワン。

 

 

B ピエール・ガニェール パン・エ・ガトー

 

 

ANAインターコンチネンタルホテル東京の2階にある「ピエール・ガニェール パン エ・ガトー」。三つ星シェフとして世界的にも有名なピエール・ガニェール(PIERRE GAGNAIRE)がプロデュースするパティスリー専門店。パンはガニェールのパリ本店と同じレシピで作られているそう。

 

 

パンの置かれているスペースはそれほど広くない。そのスペース内で食パン、クロワッサン、デニッシュ系のパンなどが所狭しと並ぶ。

六本木一丁目に来るたび、ここで何回も奥様は購入している。

 

 

少し前に購入したのは「ブリオッシュ ボール (税抜369円)」…とってもリッチなバター風味でありながら軽やか。上に乗るお砂糖の塊も良い味を出していてかなり美味しい。

 

「オレンジ フレイバード チョコレート(税抜352円)」…ズッシリ質量の重いパン。パンと共に中身の濃厚チョコレートクリームとオレンジの香りが普通のパンを食べる感覚と違って、まるでケーキ、フォンダンショコラに近い感覚。充実した一品。

 

 

先日は「クロワッサン(税抜231円)」…外側サクサク美味い。

「シナモンロール(税抜278円)」…甘さ控えめながら美味。

 

 

またある時は翌朝用に「バゲット」「アーモンドクロワッサン」を購入。すっかりお気に入りみたいだワン。

 

このあと、2時間近く散歩で歩き詰め。さすがに疲れて、小腹が空いたのでひと休み。

 

 

この日のオヤツには六本木一丁目駅直結のアークヒルズサウスタワー地下1階にある②「the 3rd バーガー」に立ち寄る。

 

 

『All Made Here.』がウリの店ゆえ、100%ビーフパテも店内でミンチしたもの。もちろん野菜も店内カット、バンズも毎日店内でパン種を発酵、数回に分けて焼き上げるコンセプト通りの流れ。

 

という事で選んだバーガーは店の名前のついた「the 3rd バーガー(税抜473円)」をオーダー。

セットにすると+385円(税抜)の基本料をデフォルトで支払う事に。セットで「ナゲット(税抜5個+99円)」と「ペプシZERO Sサイズ(+0円)」を注文。

 

ゲストページャー(ウェイティングの為に持たされる丸い機械、出来上がると震えて呼び出される)を渡されて、飲食スペースで待つ。

コーラだけ渡されて待つ。

 

 

待つこと4分。出来上がったらしくページャーが光って震える。

カウンターの方に再度出向き、商品を受け取ってまたさっき陣取った奥様は自分の席に戻る。

 

 

 

 

「the 3rd バーガー」のパテの肉感はそれほどでもないが、たっぷりの小松菜と、レタスのシャキシャキ感、タルタルソース、そしてユニークなわさびが優しくピリッとした感じを出している。全体の味のバランスが良くて食べやすい。

バンズも軽めで食べやすい。そしてそのバンズ自体がやはり店内で作ってるからか、ちゃんと美味しい。それでも主役はパテやら野菜の具に譲って自分は脇役に徹している感じ。

 

 

サイドメニューのチキンナゲットも案外軽い。ソースで選んだ『エスニックタルタル』はマヨネーズ感が弱く、奥様の好みとイマイチ違っていたようが、これがなくてそのまま食べても塩味があって十分な美味しい味。

 

「ペプシZERO」は当たり前だけどハンバーガーならではの鉄板相性。

 

これで税込957円なら、まぁ、リーズナブルだワン。

 

全体に軽めなので今回のようにおやつ代わりでも使えるし、小腹が減った時に友人と喫茶店代わりにも使えると思うので奥様の切り札のひとつになっているみたい。

 

 

この日の夜はダンナ様はお寿司、奥様はイタリアンとバラバラに行動。あ、また始まったワン。

ダンナ様が友人のよっしーと行ったお寿司屋さんは…

❸「桜坂 加とう」

 

 

アークヒルズの桜坂の上にそのお寿司屋さんはひっそり構えている。

この日、約束していたダンナさんは道に迷ってたどり着けず30分遅刻した。そのくらい隠れている。

 

この店の大将の加藤さんは以前は東京ガーデンテラス紀尾井町「鮨 三谷」で大将だった方。

その時二度ほど奥様は握っていただいたことがあった記憶が蘇ってきた。

加藤さんも奥様のことに気づいた様子。

 

まずはおツマミ。初っ端から紀尾井町三谷でも出ていた一品でスタート。

 

 

「北海道浜中産の馬糞ウニにハマグリのスープをかけて」…ハマグリ出汁のお吸い物に馬糞ウニの入ったもの。

ちなみに浜中はウニの名産地であるとともにモンキーパンチの生まれた街…関係ないか。

 

 

「鰤、2種」…上が鰤をしゃぶしゃぶ風にしてレモンをかけたモノ、下は刺身そのもの。しゃぶしゃぶ風からいただく。2種違った面白い食感の差。

 

 

「ナマコ、このわた(ナマコの内臓塩辛)かけ」…珍味の塊。コリコリ食感が酒のアテに美味い。

 

 

「脂が乗る鯖、山葵たっぷりで」…隠し包丁が鯖に入り、脂が強いので山葵が効きにくいけれど、美味い。

鯖をピノノワールと合わせるが、案外合う。

 

 

「あん肝ペースト」…加藤大将の紀尾井町三谷時代からのスペシャリテ。口内を芳醇にさせる。少し甘いが、旨味ある藻塩と合わせても美味。さらには貴腐ワインとあん肝を口の中で合わせて口内調理すると旨味が口の中に広がる。ペアリングの妙。

 

 

「タラの白子の春巻」…昆布の出汁で裏ごしし、さらには吉野葛を使う。

熱々が美味いがヤケド注意。巣立ちと塩も用意されているが、そのままいただくか、少しの塩でいただくのが一番美味い。塩は特製の浜味塩。旨味があって味の重要な鍵を握る。中に銀杏が思いがけず入っていてちょっと嬉しい。

 

 

さてここから握り。やはり手渡し方式。

「スミイカ」…いたずらに隠し包丁を入れすぎる事もなくコリっとした食感を残した一品。酢飯の硬さもちょうど良い硬さ。ひと粒ひと粒がちゃんと主張してくる。

 

 

「鯛」…寝かしてマッタリ感ある食感も柔らかく美味。

 

(写真は撮り忘れ)

「ガリ」…酸っぱい中に少しだけ甘さあり。蜂蜜を隠し味にしているんだそう。

 

 

「カワハギ、キモ乗せ」…煮切り醤油をつけて。美味い。

 

 

「中トロ」…キレイなお鮨。ちゃんとすごく美味しい。

 

 

「マグロしゃぶしゃぶ風」…しゃぶしゃぶ風にサッとマグロの表面だけ湯がいて、塩でいただく。絶妙。

 

 

「コハダ」…酢は弱め。好きな味。

 

 

「赤貝」…ぷりぷりで美味。

 

 

「さわら」…煮切り醤油に柚子を入れて(いわゆる柚庵…醤油・酒・味醂の調味液に柚子を入れたもの)。身が柔らかくかなり美味しい。

 

 

「車海老」…甘味がかなり強く美味。すぎたさんの車海老を彷彿させる。

 

 

「椎茸のお寿司、間に柚子」…亭主加藤さんの独特のネタ。上品に美味い。

 

 

「海苔巻き(寛平巻き)と助六」…江戸時代のある時期、贅沢禁止令の影響から魚ではなく海苔巻き、油揚げのいなり寿司がはやる。それを揚げ巻きと呼んでいた。

人気歌舞伎の「助六所縁江戸桜」は歌舞伎の主役の名が助六。その愛人である吉原花魁の名はそのいなり寿司と海苔巻きの呼び名同様「揚巻」。ここから「助六」と呼ばれるようになったと言う説が有力。

 

そんなエピソードはさて置き、このわさび入り寛平巻きと寛平巻きを油揚げで上部だけ包んだ助六。

普通に出されるより印象的だし美味しく楽しく食べられた。

 

 

最後は「玉子」…キレイに焼かれた玉子は甘さ控えめで上品に美味。前の助六のインパクトに比べるとやや印象には残りにくいか。

 

 

デザートは「梅のシロップ漬け」…甘いけれど少しだけ酸っぱくて口の中もスッキリする。

 

店は大将と奥様、お二人で運営するがオーナーは別にいらしゃるようだワン。

 

 

 

❹キャンティ

 

 

 

奥様ですら若い頃はこの店に入るだけでドキドキした覚えがあるんだそう。

今日はその頃も一緒に来ていた仲良しのトンさんと一緒に訪問。

あの頃は業界、社交界…、特別な人たちの集まる別世界への入口の扉のような気さえした時代…。

かれこれオープン60年(創業1960年)を超えながら、メニューはほとんど一緒。

 

 

それだけ先進的メニューだったものが定番となり、時々それがとっても食べたくなることがあるとか。

西麻布店にはたまにお邪魔していたようが、ここ飯倉本店には15年ぶりくらいの訪問の奥様。

 

若い頃色々あったようで、奥様のキャンティの「バジリコのパスタ」への想いは深い。コースは15000円、17000円、19000円の3コースから。真ん中の17000円のコースをセレクト。

 

 

最初のアミューズは「ひと口ピザ」から。…手で持ってパクッといただく。ひと口と言いながら三口くらいは必要だけど…。何気にチーズも濃厚で美味しい。

 

 

 

「前菜のプレート」…名物のワゴンに乗せられ前菜がたくさん(16種)登場。そのうち5種を選択。

奥様は以下の5種をセレクト。

 

 

「(メロンではなく)マンゴーとプロシュート」…結構マンゴーの甘さと生ハムはメロンとの組み合わせより美味しいかも。

「フォアグラ クレームブリュレ」…表面を少し焼いて。やや甘い果実ソースも一緒に使って複雑に美味。

「ラタトゥーユ」…トマトベースで深い味。

「レンコンのガーリックソテー」…コリコリ食感とニンニクの匂いが美味。

 

温菜の「牛すじトマト煮込み」…濃厚トマト味が煮込まれた野菜と絡んで美味しい。牛すじもジックリ煮込まれ柔らか。美味しいな。

 

その他前菜には以下のものがある。どれも美味しそうでセレクトはなかなか難しい。

「トマトモッツアレラカプレーゼ」、「ホタルイカ、野菜 レモンドレッシング」、「シーフード」「稚鮎の南蛮漬け」「蛸のカルパッチョ」「ヒラメのマリネ」、「野菜だけのマリネ」「ポテトサラダ」温菜で「チーズの鉄板焼き」「国産キノコのガーリックソテー」「鰯…香草で鉄板焼き」

 

 

「バゲットを使った『ガーリックトースト』と『普通のトースト』」…表面カリカリに焼けて美味しい。ガーリックもいい具合に効いている。

 

 

 

「バジリコのパスタ」…とにかく緑色が印象的。バジルがパスタの上に飾られ、刻まれたパセリと大葉がパスタに絡み、たっぷりのオリーブオイル、バター、ニンニク、塩が味の決め手。やっぱり美味しいし、好きだなぁ。今では普通だけど普通じゃないワン。

それにしてもバジリコが輸入されていない時代に、当時ご主人と共同オーナーでもあり、イタリア生活の長かった川添梶子さんが自宅の庭でバジリコを栽培。それが今でもシグニチャーメニューなんだから、素敵な話。

 

 

メインは「ミラノ風カツレツ」…肉は薄めで柔らか、衣はサクサク。そのままでも美味しいが、テーブルに用意されるやや薄味のデミグラスソースを掛けると肉の味も分かりつつメリハリも付いて、より美味しい。

 

 

ここでまたワゴンで運ばれて来たたくさんのデザートとフルーツから3種を選ぶ。

奥様は以下の3種をセレクト。

 

 

昔からの「プリン」、濃厚苦味が魅力。食べるべき一品。

フランス産「ブリアサバラン(=バスク風チーズケーキ)」…外側のクッキー生地が結構ガッツリ。チーズも濃厚で美味。ちょっと前に流行ったバスク風チーズケーキなんて説明するところがやっぱりキャンティのプライドを感じた。

 

 

「ショートケーキ」…この他のケーキは店のコックさんが作ったモノだそうだが、これはケーキ売場のパテシエが作ったモノという事なのでいただいてみる。生クリームもきめ細かく上品。甘さ控えめで美味しい。1階のケーキ売場で売っている4号サイズのものと同等。

 

その他、お腹いっぱいなのに、目移りしてセレクトに苦慮したデザート群は定番の「ティラミス」、「アールグレイを使ったシフォンケーキ」

「オーガニックレモンを使ったタルト」…中にレモン風味のカスタード、上はメレンゲ、

「マケドニア」…白ワインに漬けたフルーツ(りんご、バナナ、キウイ、イチゴ、オレンジ)

「ピンクグレープフルーツのゼリー」…1/4カットで提供される。

「パンナコッタ」…ブラッドオレンジを使ったモノ。

「抹茶のムース」…下にはガナッシュ。

 

定番の料理が飽きられず、こうして半世紀、常連だけでなくみんなから愛され続けていることがとにかくスゴい。

改めて感じるが、店のホスピタリティもとってもあたたかで居心地が良い。

奥様も昔、緊張してご飯を食べに来た時が妙に懐かしいと思ったよう。

 

 

⑤Take Out「こくりこ」

溜池と六本木一丁目の間にこの店はあるが、一度も訪れたことはなかった。

この日、散歩途中にこのランチ弁当を買っていた奥様。

翌朝(つまり今)食べている。ダンナ様にも分けずに。

 

まずお弁当のパッケージからして見た目が良い。

 

 

 

お弁当の蓋を開けると、焼鳥、獅子唐、そしてそぼろご飯。そぼろはゴツゴツした荒々しい肉でタレは控えめであるがために鶏肉の旨味を十分に感じられる。

スプーンも用意されていて食べやすく、有難い。

 

焼鳥の皮は冷えると普通はあまり美味しくないモノも多いが、このお弁当の鶏皮は問題なく美味しくて、ちょっとビックリ。

 

目黒や西麻布などの有名焼鳥店に行った時に、土産に買う焼鳥弁当は翌朝食べるのが楽しみだが、この店の昼の弁当、税込1000円で食べられるなら大当たり。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

*   この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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