ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2021/3/16

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

 

「寄席の発祥の地」でもある稲荷町。柳家小さん師匠の書で「寄席発祥之地」と書かれた碑が建てられている。今の下谷神社境内に初代 三笑亭可楽が寄席の看板を掲げたのが寛永10年(1798年)。江戸で噺家による落語の席だったと言われる。寄席発祥の地碑は この200周年を記念して 1998年(平成10年)に建てられた。

 

 

①栄来軒・海老炒飯

ほぼ12時ピッタリにランチで奥様と坊ちゃんお二人で訪問。2階に上がりテーブル席に座る。奥には座敷もある。

既にほぼ満席で食べ終わる人も多く見られる。1回転目がもうそろそろ終わる感じで人気だ。その後も客が続々入ってきてお座敷に通される。こんなコロナ禍だからか相席はない。

奥様も坊ちゃんもランチメニューも見ずに「海老炒飯(税込900円)」をオーダー。

するとサービスのおばさまが「お時間かかりますけど…」と申し訳なさそうなお返事。

「え?構いませんけど…」と奥様。ここは海老炒飯が美味しいのでいつも注文するお決まり。

 

 

 

?…よく見るとランチメニューに海老炒飯と言うか炒飯類がない!

110円差で「フカヒレソバ(税込1100円)」が食べられるならそっちにしようかとも一瞬迷ったが、やはりここは初志貫徹!炒飯をやはり待ってでも食べることにした。ワガママ言ってすいません。

満席と言われて今来たお客さんは断られている。まぁ、あまり店がこの周辺にないのも要因なのか、こんなに人気店だったとは…お見それしましたワン。

 

先客に続々「麻婆豆腐定食(税込770円)」、「五目海鮮かた焼きそば(税込99円)」が運ばれてくる。20分経過…なるほど、時間がかかると言われたんだから待つのは当たり前。大五郎、じっと我慢をするのだぞ…。と思った瞬間来たワン!

案外時間かかってない。

 

 

見た目からキレイな玉子炒飯の中に海老が潜っている様子。ボリュームは結構ある。

ここ掘れワンワンと、ほじって数えてみると海老5尾。990円なら十分満足の数。

その他の具は玉子、ネギ、グリーンピース。

 

 

しっとりしつつもお米の一粒一粒はパラパラ炒飯で理想に近い。

食べてみる、塩味がガツーンと来る味付けでなく上品でサッパリした味付け。とっても美味しい。海老はサッと油通ししたタイプで旨味が閉じ込められ、食感はもちろんプリプリ。

このサッパリした炒飯だけをずっと食べていると飽きが来そうだが、海老がちゃんとペースを変える役割になってくれて、飽きることもなく最後まで美味しくいただける。

 

 

合間に飲むスープがぬるかったので、ここがちゃんと熱かったら口直しにも役立ったのだが、それがちょっと残念…。

 

 

最後のデザートは杏仁豆腐でもなく愛玉子でもない寒天菓子。

でも、奥様の中では好みの炒飯の5本指には確実に入っているよう

9月から出る「松茸そば」と言うメニューが気になったので今度は、炒飯に付くスープ代わりにこれを注文することにして、秋に来てみようと思う。

お店の方達、ランチにないメニューを無理言って頼んでごめんなさいと奥様が謝っていた。でも、その甲斐あってとても美味しい炒飯を食べることが出来たので大変満足。

 

 

 

❷ 『嬉嬉豚とんかつ「君に、揚げる。」(極)』

奥様と散歩して、令和3年の当たりに出会ったと興奮していたお店

2017年に池袋で開業したものの事情があって2019年に一旦閉店。

志しある方がクラウドファウンディングで稲荷町に2020年3月に『嬉嬉豚とんかつ 「君に、揚げる。」(極) 』を、そして2020年8月に池袋に『嬉嬉豚とんかつ 「君に、揚げる。」』を復活させた伝説の店。

何故か稲荷町には『(極)』と言う店名が付いている。これも気になるワン…。

嬉嬉豚は群馬の高橋牧場で育てられた豚で『うれうれぶた』と読む。

水と餌(納豆菌なども使う)にこだわり、埼玉県に本社を持つナチュラルポークリンク社が扱っている三元豚

以前の池袋の店の人気ぶりは聞いていたが未訪問だった。今回は稲荷町の店の方へ。

実は以前、この店のそばを歩いていたらランチタイムに長蛇の列を見た。

人気なんだなぁと思ってその日は通り過ぎたが、ずっと気になっていた。先日また13時過ぎにこの辺りを通った時もやはり大行列。

なので、ランチタイムよりは値段が少し上がるが、時間をズラして夜に奥様は親友のトンさんとお邪魔することにしたみたい。

券売機にて食券を購入。

 

 

「特上ヒレかつ定食(税込1500円)」をまず購入して、追加で単品の「肉巻き海老フライ(280円)」をオーダー。特大海老フライと迷ったが、肉巻きの海老フライとはなんぞや?と思ってトライすることにした。

お兄ちゃんが揚げ、女性がサービスをサポート。

約10分じっくり揚げ、いよいよ御膳に乗せて運ばれてくる。

 

 

 

ヒレカツの肉が実にキレイなピンク色をしていてジューシーな見た目。

ひと口、ヒマラヤ岩塩(これもピンク色)につけていただく。肉がめちゃくちゃ柔らかくて、ジューシーで美味い。

これ、かなりの当たり!令和3年の当たり店!

続いてワサビでいただく。これも鼻にツーンとは来るがとても美味しい。

さらに山盛り細切りキャベツにとんかつソースをかけてそれと一緒にとんかつに辛子を付けていただく。とんかつソースの味に肉の旨みはやや消されるがジューシーさはちゃんと口の中で担保され、実にハイレベル。

そしてお楽しみ…刻み生姜に土佐醤油を入れて、ヒレかつをいただく。

なんじゃ、これ、めっちゃ良い。美味しい。クセになると、奥様興奮気味。

ただ、全部この生姜醤油でいただくと確かに飽きるので、塩→ワサビ→生姜醤油→塩→ソース→生姜醤油、といった形でローテーションの合間合間に入れると美味しい。

ご飯は普通に美味しいが、お新香と一緒に口直しにいただくと流れがリセットされてさらにカツが美味しく感じる。

 

 

アサリとワカメのお吸い物も塩味がしっかりしていて美味しい。

キャベツは食感ちゃんとシャキシャキで、相当ボリュームもあって嬉しい。

 

 

さて、ヒレかつを2切れ残して、肉巻き海老フライに箸を伸ばす。

海老はやや細め。そこにグルグルっと豚肉が巻かれている。とんかつソースをかけていただくが、悪くないがこれは頼まなくてもよかったかな。次に来た時はやはり「特大海老フライ(1本900円)」をセレクトしようと思ったみたい。

また絶対に来ようと奥様は思っているみたい。ヒレかつの味、秀逸。

次回は脂の美味しそうななロースにしてみようかとも思うが、その日の気分で決めることにした。

だって、今回のヒレかつが相当美味しかったし…。

そして土佐醤油と生姜。このコンビとヒレかつのコラボレーションにすっかりやられてしまった。

帰り際、店のお兄ちゃんに「美味しかったです!」と奥様が声を掛けると相合を崩してカワイイ笑顔を見せてくれた。

池袋にも行ってみてこの稲荷町の『(極)』とどう違うのか確かめてみたいもんだわん。

 

 

この日はここでトンさんともお別れして、また3日後に会うことを約束した様子。

そして3日後、まずは上野駅と稲荷町の中間くらいに位置するパン屋さんに午前中、待ち合わせ。

 

 

 

 

B「マルヤのパン」

手作りパンと市販のパンの両種類があるが、もちろんお店の手作り調理パンを今日のおやつ用に2つ購入。

 

 

「たまごサラダ(税込200円)」…「玉子サンド」と思ったら「玉子サラダ」と言う名の商品。何故だろう?

ドッグの間には大きくカットされた玉子の白身がドコドコたくさん入っていて豪快。食べ応えあり。マヨネーズ味や胡椒はそこまで強くなく割とさっぱり味。普通に美味しい。

 

 

 

「サンドイッチ(税込220円)」…ハムと玉子とツナの3種のサンドイッチがパッケージされていると思ったら、ハムと玉子は一緒のサンドイッチに入っていた。しかも茹で玉子でなく玉子焼き系の玉子。スライスされた胡瓜も入っていてちょっと嬉しい。パンは厚め。

そして、今回の当たりはツナサンド。このツナサンドにめっちゃ多くの刻み玉ねぎが入っていて、食感シャリシャリ、お口の中玉ねぎ臭たっぷり、でもこの玉ねぎが結構美味さを演出してくれていて嬉しい。試しでも良いから一度食べて欲しい。

今、書いてるとまた口の中に玉ねぎの味が思い出されるほど。

町のパン屋さん。良い味出してる。

 

 

 

③稲荷町の人気インド料理店「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」へ。

テイクアウト目的のお客さんもいて繁盛している。

午後1時半過ぎだったが5〜6割の入り。

まずは入口でアルコール消毒。

インド人のサービスの方に案内された席は店の入口近くの席。結構客で混んでいて密状態。その人と人との間の席に最初案内されたが、店の奥は全然空いていたのでそちらの席に変えてもらった。

 

 

少しお腹と相談して、食べるモノを決める。シッカバブが食べたかったのでそれがあるセットを選ぶ。

ランチサービスの「ロイヤルセット(税込1581円)」を選択。

 

 

6種のカレーから2種を選べる。

6種とは以下。この中で僕はAとFを選んだ。

A 薫るキチンカレー(レモンバター風味)

B こだわりの野菜のマドライカレー

C 豆と野菜の日替わりカレー

D新鮮シーフードカレー

E ニリギリ キーマカレー コルマ(ラムとチキンの合挽き肉)

F フレッシュトマトと海老とのカレー

G 本日のおすすめカレー

セットにはサラダ、スープ、タンドリープレート(タンドリーチキン、シッカバブ、フィッシュティカ)、そして「ナン」もしくは「サフランバスマティライス」からの2者択一で僕は「ナン」をセレクト。

ドリンクも付いて来て、ラッシー、チャイ、コーヒー、コーラの中から選択する方式。

辛さ選択で辛い「ホット」を選んだこともあって舌を和らげるため「ラッシー」をセレクトして注文。

 

 

料理はまず「サラダ」から…レタス、紫キャベツ、人参が入る。サラダ単独で食べるより後で来るカレーと一緒に食べた方がアクセントになると思って半分以上を取っておくことにした。

 

 

「スープ」…複雑な味ながらかなりスパイシーでも美味しい。いきなり汗かき始める。

 

 

「タンドリーチキン」…辛くて柔らかくてまずまず良いお味。

 

 

「シッカバブ」…想像していたより柔らかタイプ。生っぽく柔らかいのではなく、脂が柔らかにしてる感じで、ちょっと脂が強過ぎかな。味は悪くないのだが…。

「生玉ねぎ」…カレーを食べたり、タンドリーチキンを食べている途中で食べる口直し?の生玉ねぎが甘くてとても美味い。もっと、欲しかった。

「フィッシュティカ」=魚をヨーグルトとカレー粉で漬け込んで焼いたモノ。これは普通かな。

 

 

 

カレールゥでいただいた「薫るキチンカレー(レモンバター風味)はスパイスが複雑に入っていて表現しにくいがトマト味と野菜が煮込まれたルゥが辛さもホットを選択した手前、かなり頭皮に汗をかくほど。スパイシーで美味しい。

 

 

もう一つのルゥが「フレッシュトマトと海老とのカレー」…トマトのマイルドさが結構全面に出ていてスパイシーながら食べやすい。2つ入った海老はアクセント程度だが、チキンとの対比上は良かったと思う。

両方のルゥに刻み生姜が入っていて、これがルゥの味に影響を与え効いている。

1/2を食べ終わった頃に、店の方が「これはサービス」と言って「チキンとマトンの合い挽き」のカレールゥを何故か持って来て下さった。

 

 

これが脂もたっぷりで味も濃厚。結構ヘビーなタイプのカレールゥでありつつも肉の旨味も滲み出ていて印象深いルゥだった。

「ナン」…かなり大きいサイズ。やや焼き過ぎなのか表面がパリパリと言うかバリバリした面積もやや広かったが、全体が大きいので柔らかい部分も十分にあって楽しんだ。

 

 

「ラッシー」はそこまで濃厚でもなく飲みやすいタイプ。お口の中はちゃんとリセット出来るドリンクゆえおすすめ。

店名に「ビリヤニ」と入っているぐらいにビリヤニがウリの店。次に来た時はちゃんとビリヤニ食べますね。

 

 

お腹いっぱいになり過ぎて夕方までたっぷり散歩することに。

この日の夜は最近評判の中華。以前紹介した広尾にもある「香菜ジャスミン」からの出身のオーナーシェフ白岩さんが腕を振るう店。

 

 

❹ 白燕

数日前に予約を入れ、親友トンさんと訪問。

コースは一種類のみで「シェフのお任せコース白燕(9品 税込6050円)」。

生ビールとジンジャーハイボールで乾杯の後、料理が始まる。

 

 

 

 

メニューには『燻』と書いてあるが、いわゆるアミューズの「りんご飴」からスタート…胡桃の飴炊きが中心に入りフォアグラが包む。パリッと割れる飴ではなく『むにゅっ』と柔らかいタイプ。

 

 

前菜三種は「よだれどり」、「枝豆と落花生の紹興酒酒粕漬け」、「干し豆腐、野菜、青山椒オイルかけ」…よだれどりのタレはシェフの修行元の『香菜ジャスミン」より若干辛いが印象的。枝豆もこうするといつも家で食べる塩味と違って味が深い。たまに作るのもありかも。

干し豆腐は案外あっさりタイプ。クセはない。

 

 

「水餃子」…先程のよだれ鶏のタレをつけていただく。これも香菜ジャスミンでは焼き餃子が定番だが、シェフが一工夫して変化させているのだろう。

 

 

「シューマイ」…海老とトビコ、豚肉、木耳が具材。これ美味しい。帆立の味も感じるが気のせいか。

続いてスープ

 

 

「冬瓜、とうもろこし、ハトムギのスープ」

…とうもろこし、骨付きバラ肉がスープに溶け込んでいる。そのエキスが冬瓜に染み込んでいて美味。ハトムギの麦粒が案外スープに入っていて肌にいいのかしらん?

 

 

「クレープ」…中国では街で売られているとか。クレープに巻かれてソーセージ、焼売の揚げ皮、ロメインレタス、甘味噌が中にあり、貧乏人の『北京ダック』と言った感じ。B級感漂うが案外クセになりそう。面白い料理。

 

 

「台湾バジル、イカ」…マコモダケ、キューカンバー、玉ねぎ、ニンニクが入る。ニンニクの塊食っちまった…。味付けはバルサミコに近い黒酢かな。結構印象的。

 

 

追加でオーダーした「フカヒレの姿煮」…生湯葉も入っている。味としては可もなく不可もなく普通に美味しい。

 

 

「炒飯」…自家製XO醬を使った味付け、干し海老が効いている、かなり美味しい。ただ残念ながらかなり満腹になったので残りは家で食べるように手土産にさせてもらった。

 

 

ここでランチに人気だという「魚介スープのミニワンタン麺」もどうしても食べたくて、麺少なめで頼んでしまった。スープは少しこってり目でコラーゲンを感じるが、鯛のアラでとったスープだそう。麺はやや太めだが岩海苔とスープと絡めると合う。実は極細麺でも合いそう。

 

 

デザートは「タピオカ入り、杏仁豆腐」…スモークモクモク演出。味はちゃんと美味しい。

お店はまだまだ伸び代もたっぷりありそうだし、アイデアもありそうで期待大。

シェフとサービスの女性と話していると自然と応援したくなる。また伺いますね、と約束して気持ちよく帰宅の途に着いた。

気持ちの良い夜だワン。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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