住めば都も、遷都する2020/12/21

「テーブルは大きい方がいいよ」と言われたことがある。「いつも、家族がそこに集まるし、お客が来ても、ゆったりと居心地がいいから…」と。

 

そう言えば、大きなテーブルを家具屋さんで買ったときに言われたな。「このテーブルは、長持ちします。私たちよりもね…たぶん」と。

 

大きくて丈夫なテーブルは、何でも載っかる。パーティーの時も大活躍する。そうそう、大テーブルを前にすると、みんなの気持ちが大きくなって楽観的になる。

 

分厚い天板がどんな夢も支えてくれそうだ。何と言っても、「天」の板ですから。名前からして、空を見上げるようにおおらかになれる。

 

 

少しばかり狭い家でも、どーんと、大きなテーブルを据えてしまおう。隅っこと隅っこで双方がテレワークもできるし、子どもたちの勉強机としても使える。

 

住めば都も遷都する。もちろん、大きくて天井の高い部屋に、大テーブルを置けるなら、最高か。ま、その日をめざして、テーブルだけでも大きくしておくのも悪くない。テーブルは我々と一緒に引っ越せるから。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書に『女と夜と死の広告学』(晃洋書房)『いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」』(明日香出版社)『偶然ベタの若者たち』(亜紀書房)他。論文に「記号としての心臓 なぜ、血液のポンプが、愛の象徴になったのか」「映画に描かれた『料理』と『食事』の4類型」「月の絵本 無生物とのコミュニケーションを描いたナラティブ」(いずれも『コミュニケーション科学』)他。

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