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LIFE IS BEAUTIFUL!!! 山田英幸のもの・ものがたり2017/9/25

好きなものだけに囲まれて暮らしたい。

毎日の暮らしを、わがままに、自分好みに美しく整えたい。

そのために必要なのはたっぷりのお金!!

ではありません。

ちょっとしたアイディアや工夫、少しの手間、そして何より一番大切なのはどれだけそのものを愛せるか、ということ。

 

身のまわりのものを愛する、ということは、暮らしを愛する、ということ。

それはつまり、人生を、自分を愛する、ということだと思います。

ちょっとしたことで、暮らしはもっと美しくなる。

人生も、もっと美しくなるのではないでしょうか。

 

 

とにかく、布が好き。

人にはいろんなタイプがあり、「布の人」「紙の人」「木の人」「石の人」「金属の人」などがあるそうです。何を触っている時に一番落ち着くか、あるいは快感が得られるかっていうのが判定の基準だそうで、「石の人」は宝石やアクセサリーが好きで、「紙の人」は読書や手紙を書くのが好きなんでしょうか?

僕はどう考えても「布の人」。なかでも、コットンやリネン、シルクなど、植物系の自然素材が大好きです。

 

そんなわけで、ひまさえあれば針を持って、何かちくちくしたくなります。

これには遺伝もあるかも。祖母はそれこそいつでも針を持って、何か端切れを縫い合わせたり、繕ったりしていました。母はフランス刺繍を教えていましたし、大叔母は和裁、洋裁、日本刺繍、はては草木染や機織りまでしていたんですから。

ま、昔の女性は大体そんなもんだったのかもしれません。

 

縫いものといっても、大きいものを仕上げるのはやはり大変だし、材料や道具を出したりしまったりして、一度しまったら続きをやりたくなくなってしまいます。

それに比べ、テーブルリネンなどの小さなものは思い立ったらすぐ作れるし、仕上がるのも早いのでおすすめです。

 

今いる部屋に引っ越した時に一番やりたかったのが、毎日のテーブルをきちんと整えること。たまにはお客さまを招いて食事会なんか出来たらいいな、、、と海外の雑誌なんかに出てくる美しいテーブルセッティングを見ては、憧れていました。

念願かない新居にはアンティークのダイニングセットを入れ、それに合わせたリネン類を手作りし始めました。

 

 

写真のブルーのナプキンは、イタリアの麻。日暮里で安く買った生地で作りました。そこに、非常に簡単なチェーンステッチで自分のイニシャル「H」を刺繍しました。まわりも、三つ折りにして同じ刺しゅう糸でグシグシ縫っただけ。超簡単ですが、糊を効かせてピシッとアイロンをかけるとなかなかすてきです。

その下に敷いたブルーのストライプのランチョンマットは、「好きな」ティッキングの生地を「嫌いな」貰いもののタオルにかぶせて縫ったもの。

だっさいタオルの柄も見ないですみます。

この辺りのリネンは、ラルフローレンの田舎家のイメージで作りました。カジュアルなランチ向きかな?

 

筆記体の「Y」が刺しゅうされた白のナプキンは、僕が新しく今のマンションに引っ越した時に、母に頼んで刺繍してもらったもの。クラシックな文字を選んで、あえて白のコットンに白の刺しゅう糸で刺してもらいました。

このころはまだ母も元気で、喜んでこれらの刺繍をしてくれました。

新居に両親を招いて、このナプキンを使って料理をふるまったのもいまとなっては忘れられない思い出です。

 

母が刺しゅうしてくれた白のナプキン。 下は、ラルフローレン「風」の生地にコットンレースのブレードを縫いつけたテーブルクロス。

 

「女ひとりの食卓をきちんと整えられない女は幸せになれない。」

そういったのは安井かずみでしたっけ?女じゃなくとも耳が痛い話です。

当初は新居にお客様を招くときのために作ったこれらのリネン。いまは出来るだけ毎日、ひとりの食卓でも使ってみようかな。

そうしなきゃいけないんだろうな。

そんな「時間」がとても大切に思える今日この頃です。

 

 

山田英幸

幼い時から美しいものが好きで、長年にわたり骨董・アンティーク・古裂・ヴィンテージテキスタイルなどを収集。

また手仕事も得意で、洋服、帽子、人形、テディベアなどを制作するが、1990年頃「究極の手仕事・仕覆」に出会い、現在も制作を続けている。

西麻布「ルベイン」「銀座松屋」などで仕覆展示会開催。

自称「手芸の国の王子様」。

とにかく、「もの」が好き。それにちょっとした工夫や手仕事をプラスすることで、身の回りを美しく、毎日を楽しくしたいと思っている。

愛知県名古屋市生まれ。現広告代理店クリエイティブディレクター。

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