ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2020/12/8

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

今回も前回に続き散歩は上野近くの「末広町」。

 

またコロナ第三波とか言われているので慎重に密集地には行かずに散歩しつつ、お食事もソーシャルディスタンスを守って取ることにしてるワン。

 

 

 

この日、散歩をスタートさせたものの直ぐに踵を返して奥様は気になっていたお店のオープン時に合わせて11時半過ぎに到着。

 

 

①バーガー&ミルクシェイククレイン

店はさほど広くなく客席も20席。ひとり客が多く既に先客4組6人が入っていてさすがの人気。でも、キチンとソーシャルディスタンスで着席。

 

 

みんな殆どがフォトジェニックな「スーパーチーズバーガー(税抜1600円)」をオーダーしていて、奥様はそれを頼むのはちょっと恥ずかしいのか普通の「チーズバーガー(税抜1200円)」にトッピングで「目玉焼き(170円)」を注文。それとドリンクに「コーヒーミルクシェイクのミニサイズ」をオーダー。

 

 

オープン直後だったので数人しか食べ始めておらず、少しだけ待つ。……ところが、ここで奥様にアクシデント。港区のご実家から緊急呼び出し。急遽、バーガーもシェイクも持ち帰ることに。

 

ちゃんと作ってくださり、シェイクも持ち帰ることが出来た。

タクシーで実家に戻り食べ始める。

 

 

バンズは柔らかで胡麻の風味も香ばしく、パテは旨味たっぷり。そして、これが結構なスパイシーな味で好み。

 

 

具にはレタス、トマト、オニオンが入りマヨネーズがベース。味の決め手は先程のパテのスパイシーなブラックペッパー。味のメリハリがあり、めちゃくちゃ美味しい。気に入ってしまった。

 

 

これに合わせて甘いシェイクを飲むと、さらに甘さとブラックペッパーのスパイシーさのコントラストが美味しさを倍加、いやもっと数倍にもさせる感じがする。このコーヒーミルクシェイク、コーヒー豆を砕いてトッピングしてあり、これも香りをより感じさせてくれる。

 

そしてフライドポテトもしっかりちゃんと美味しい。外側カリッ、内側柔らか。

 

総合的に全てが美味しい。

 

店の方は人形町の人気ハンバーガー店「ブラザーズ」出身。なるほど美味いわけだワン。

奥様すっかりお気に入り。

 

大満足。また絶対行こうっとおっしゃってる。今度は数人で行けば「スーパーチーズバーガー」をオーダーしても恥ずかしくないなって、思っているみたい。

 

 

 

緊急に実家に呼び出された用事もその日で片付き、翌日再び末広町へ。

 

この日は学生時代からの友人男性に用事があってその方の経営する秋葉原にある会社に訪問。

牛丼はあまり食べたことがない奥様。B級料理好きのその友人に美味しい牛丼屋があるから行こうと言われ奥様は連れてこられた。

 

 

②牛丼専門サンボ

路地の雑踏の中にある「牛丼専門店 サンボ」。

 

店の外見も超B級。

メニューは至ってシンプル。

 

牛丼 並  500円

大盛 600円

お皿(ご飯付き)550円

牛皿(ご飯付き)750円

みそ汁 60円

玉子 60円

 

お皿と牛皿は牛肉の量の差だと思われるが、牛肉、しらたき、玉ねぎ、豆腐の基本素材はほぼ一緒。

 

牛丼の具材は牛肉と玉ねぎのみ。食券をまず購入するのだが、ここの一番左上ボタン(つまり押しやすい)が「牛丼(並)みそ汁、玉子」のセットのボタン。620円。

久しぶりに1000円を大きく割る昼メシ。

なんか、いつもとは別世界に来たみたいで、奥様キョロキョロしてるワン。

 

牛丼その他、約5分で到着する。

 

 

スマホで店内のメニューを撮ろうとすると「撮影は料理のみ」と強く警告される。

店内撮影などは禁止らしいワン。

 

みそ汁の具は「豆腐、あげ、わかめ、味噌汁」…味はやや薄め。

 

牛丼のタレも普通の甘いものを予想していると、案外薄味で甘さもそれほどでもない。奥様的には嫌いじゃないみたい。ただ、そこに生玉子を落として、牛肉たちと混ぜるとさらに味は薄くなる。唐辛子もかけて味を調整するも薄味なので、かけ過ぎると辛くなるだけ。

 

 

そして紅生姜を入れる量も適度にしておかないと紅生姜の味が強くて勝ってしまうので、要注意。

 

食べ方が簡単そうで難しいけど、奥様も脱日常の冒険食事が出来たみたいで喜んでるワン。

 

この日はゆったりポタポタ散歩して夕方まで時間を費やす。

 

最近は夜もめっきり寒くなって真冬って感じ。そのためあったかい食事を取ろうと珍しく家族全員で一致。店の前に集合したのは夕方17時半。最近食事時間もコロナの影響で早いスタートが多い。

来たのは中国四川省の隣の雲南省の中華料理を中心に出す店。

 

 

❸ 過橋米線

限定8名のみに提供される「気鍋料理」をいただきにダンナ様、坊ちゃん、奥様、そしてワタシめ、ボンの3人と一匹で訪問。もちろんワタシは外で待つ。

 

雲南省の料理と言えばきのこ料理で有名な土地。

 

奥様たちはレモンサワーで乾杯後、いくつかの料理をオーダー。

 

 

 

まずは「海老入雲南辛豆腐 (745円)」…いわゆる酸辣(スーラー、サンラー)豆腐。柔らかな豆腐の中に緑と赤のピーマンの食感が効いている。なるほど唐辛子マーク1の辛さ。そこまでの辛さはないが、ただ、ちゃんと刺激はある。

極小の海老はまるで宝探しのように見つけないと見つからないが、確かにちゃんといる。このメニューは酢辣好きならオーダーマスト。

 

 

「くらげワサビ」…案外優しい味付け。ワサビ感はあまりない。ただちゃんと美味しい。

これで298円はあり得ないワン。

 

 

「豚耳」…これも298円シリーズ。お通しにも出てくるメニューだがちゃんと美味しい。

 

 

 

「千張肉(894円)」…この店の人気No.1メニュー。形は王蟲(おうむ)。

中身は角煮と煮込んだ山菜、その全体をバラ肉で包む、味は漢方も効いていて複雑ながら美味濃厚。人気No.1メニューでもありオーダーから外せないメニュー。

 

 

 

これこれ、これが食べたかった「気鍋料理」…出来るまで5時間かけて蒸した薬膳スープ。なのに894円と激安。いいのかな、こんな値段で。

まずは鶏と漢方と生姜だけで水分入れず、蒸気で4時間以上蒸すとそれがエキスとなり、スープが出来あがる。味は滋養たっぷり、凝縮された栄養分、旨味エキスがギュッと詰まったスープは漢方ぽい味付けではあるが抜群に美味しい。もちろんオーダーマストメニュー。

 

 

ジャガイモの辛和え…これも298円シリーズ。シャキシャキ食感が心地よい。

 

 

 

「小籠包(3個、298円)…肉汁感はイマイチだが肉感はたっぷり。醤油とともに先ほどの気鍋のスープを少しスプーンに入れて食べ小籠包と一緒に食べると美味しい。

それにしても安い。

 

 

 

 

最後の〆に

「過橋米線(894円)」…スープ表面には鶏から出た油が浮き、スープが冷めない(背脂たっぷりラーメンと同じ効果ね)。横に具材(鶏肉・ハム、豚肉、湯葉、野菜)と麺(雲南省の麺=米線)が置かれていて、そのまま具材を熱々スープに投入するとちゃんと煮える。

 

 

 

さらに太麺の米線も投入。いい感じに湯葉も野菜も役割を果たしている。

途中、辣油を入れての味変も美味しい。鶏から出たスープの白湯はコラーゲンもちゃんと感じる。

美味しい体験。

 

実はこの料理には逸話がある。雲南省のとある島に科挙試験を受けるために勉強していた書生がいた。実はその書生をご主人に持つ奥様が料理を作って島に橋を渡って運んでいたと言う。

橋を渡って何度も料理を持って行くが冷めてしまう。ある時、土鍋で鶏を煮込むと鶏油が浮かび蓋となり、長時間が経っても料理は熱々。そこに米線を入れたらご主人が喜んで食べ、その後科挙試験に合格。

奥様が作って橋を渡って届けた米線が合格に繋がったと言う「過橋米線」の話が今でも伝わると、ここの店のママが教えてくれた。

 

こんな逸話を頭に浮かべながら、食べるとより美味しく感じる。

これも安くて、オーダーマスト。

 

店の中国人ママも愛嬌があるのとホスピタリティたっぷり。

とても居心地よく、また訪ねたい料理とサービス。食の体験価値を感じる店。

 

食べて飲んでひとり3000円程度は素晴らしいワン。

 

夜はより冷える頃になったが、このお店で食べた料理で体もぽかぽか。

そろそろ年末を迎えるが、今年は厳しかったコロナで一年。来年は良い年になると良いなぁ。今回パン屋さんとして伺ったお店もパンをやめてお弁当屋さんになっていたのでレポート出来ず。

コロナでお店もどんどん変わるけど、どんな形でも経営維持さえ出来ればいい事きっとあるワン。今後も頑張って欲しいワン。

 

ワタシもこの変化の中、もう一二回は散歩レポートを年内に出きると嬉しいワン。

 

 

*文中に出てくるBはパン屋さん、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

#グルメ

 

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