住めば都も、遷都する2020/11/26

知らないところを訪問するとき、空撮の地図で確認しておくと間違えがない。最近では、インターネットで、バーチャルな地球儀も見られる。宇宙に浮かぶ地球の球体から、日本列島に寄っていって、最後には、目的の建物のまわりをぐるりと回ることだってできる。

 

真上からの地図、斜め上方からの立体的な地図などで、行くべき場所を確かめる。ストリートビューで駅から道筋をたどると、もっと確かである。

 

もちろん、スマホ片手に、言われるままに歩いても行き着くことはできる。だが、あらかじめ空からの風景を心に止めておくと、まるで何度も訪れた街のように歩ける。

 

よく海外旅行のガイドブックには、街角で地図やスマホを見て位置を確かめている人は、「狙われる」と書いてある。国内では、そうしたことも少ないだろうが、何も見ないで記憶した地図に従って歩いて行くのは気分がいい。

 

 

空から眺めると言えば、インターネットでわが家の辺りを検索してみた人は、多いだろう。「ああ、うちが見える」とつぶやいた経験は誰にもあるはずだ。

 

でも、ほんとうは、実際に空を飛んで、家を見てみたい。絵本ではおなじみのテーマである。ベッドに寝そべったまま、空中浮遊する物語とかね。

 

色々な住まいを空撮の地図で見てみると、物件のイメージがよく分かる。ハザードマップではないが、地理的なリスクも実感できる。何より、環境の善し悪しが明確に感じられる。住めば都も遷都する。住まい探しのときは、空を飛べ…!!

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書に『女と夜と死の広告学』(晃洋書房)『いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」』(明日香出版社)『偶然ベタの若者たち』(亜紀書房)他。論文に「記号としての心臓 なぜ、血液のポンプが、愛の象徴になったのか」「映画に描かれた『料理』と『食事』の4類型」「月の絵本 無生物とのコミュニケーションを描いたナラティブ」(いずれも『コミュニケーション科学』)他。

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