美的 Life Style by 花千代2020/10/29

 

 

 

12月にあるイベントの下見と打ち合わせを兼ねて、先週会場である九段ハウスを訪れました。その存在の噂は聞いていたものの門をくぐった途端ビックリ!!!

家自体のデザインの美しさ、保存状態の良さ、庭の素晴しさなどにです。

 

築93年になる九段ハウスは、実業家・山口萬吉が昭和2年に建てたスパニッシュ様式の大邸宅で20才でアメリカ留学をした萬吉が帰国して30才のときに建てたもの。

リッチで若き青年が西洋で影響を受けた様々な住居に対する思いを詰め込んだ当時としては最先端の設備をそなえた家でした。

構造設計を担当したのは、東京タワーを造ったことで知られる内藤多仲。彼は当時画期的な「壁式鉄筋コンクリート造」を打ちだした建築家で、構造設計したこの建物は90年以上を経た現在でも耐震性に全く問題がないと言われています。意匠設計は、「旧久松伯爵邸(現 萬翠荘)」など多くの名建築を残した木子七郎。木子は自邸をスパニッシュで建てるなど、当時流行のスパニッシュ様式に最も長けていた一人でもありました。

都内のスパニッシュ様式で知られる小笠原伯爵邸も、この九段ハウスと同じ時期に建てられています。

 

 

 

 

 

驚くべきは4年前まで実際に子孫が住んでいたそうで、保存状態の良さもそれで納得です。

地下にあるアメリカ製ボイラーや、タイル張り洋バスタブ&水洗トイレは建てた時からそのままの状態で使われていた様子。ただ広すぎて暖房が行き届かない部屋もあったかと想像するので、冬の寒さを除けば夏は庭の緑に囲まれてひんやりとクーラー要らず、で快適に住まわれていたのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家具類も殆どが当時の西洋家具名人による注文制作の豪華さですのでレトロ建築&家具好きにはたまらないのでは。

現在は会員制ビジネス・サロン「kudan house」としてサロンの運営を行う株式会社NI-WAが“和のアート”をテーマにしたビジネス・サロンの場として様々な企業やグループとコラボレーションしています。

 

こちらで12月4~6日まで3日間行われるイベントA Taste Of  The Sensesは、contrapuntalが企画&プロデュースしていますが、私はフラワーを担当!

詳細はもうすぐリリースされますが、このような歴史的場所で他のアーチスト達とコラボし、新しい花の在り方を発信できることは、刺激的であり限りない喜びです。

 

 

 

 

 

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

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