今週のチラ見物件2020/11/6

皆さん、こんにちは。

マンションマイスターこと、不動産鑑定士の石川です。

 

お待たせしました「今週のチラ見物件」、103回目です。

「秋晴」が好きです。他の季節の晴れと一味違うんですね。

なんでも、秋晴をもたらすのは秋の移動性高気圧で、日本上空を乾燥した空気で覆うため、空が一層澄んで見えるそうです。

散歩が一層気持ちよく感じられますね。

 

毎週1回、マンションマイスターの私がいろいろなエリアに降り立ち、気になるマンションを紹介していきます。

駅で待ち合わせて、周辺環境を紹介しながらマンションまで案内するという、バーチャルな体験を一緒に楽しんでくださいね。

 

今回は、今年3月に、山手線で49年ぶりの新駅として開業した「高輪ゲートウェイ」からお届けします。

「高輪ゲートウェイ駅」は品川駅と田町駅の間に出来ました。JR東日本が進める品川駅北側エリアの都市開発計画「グローバルゲートウェイ品川」の中核施設です。

駅のデザインは、建築家の隈研吾。最近では新国立競技場を手掛けたことでも有名です。マンションも東京ミッドタウンに繫がる「パークコート赤坂檜町ザ・タワー」や豊島区庁舎と一体となった「Brillia Tower 池袋」など注目案件を数多く手掛けています。

この新駅は、日本の折り紙をモチーフにした大屋根を設け、国際交流拠点にふさわしい日本独自の「和」の文化を感じさせる空間を目指しました。

「高輪ゲートウェイ」駅も含む品川エリアは、2027年の開業が目指されるリニアモーターカーのターミナル駅が品川駅地下に設置されることなどに伴い、大規模な再開発が計画されています。

今は驚くほど何もありませんが、完成が楽しみですね。

そのまだ何も無い駅前を歩いていると、徒歩3分程で都営浅草線・京浜急行線「泉岳寺駅」が見えました。今日は新駅効果も見られる泉岳寺周辺を散策します。

駅出入口の前の、幹線道路の「第一京浜」から西側に折れる緩やかな坂は「伊皿子坂(いさらござか)」。坂を上ると「魚籃坂(ぎょらんざか)」に繋がります。

風変わりな名前の由来は、魚籃坂は坂の途中にある赤い門の魚籃寺から名付けられたものであり、伊皿子坂は中国(当時は明)から来た「伊皿子」(いんべいす)が住んでいたところから名付けられたといいます。江戸時代、岬のような高いこの三田台地から江戸湾が一望に見渡せたそうです。

明治以降も、この三田台地には旧華頂宮邸(現在は亀塚公園)や旧高松宮邸など、宮家の屋敷があったところで、今でも都内では高級な住宅地となっています。

さて、伊皿子坂の途中に見えてくるのが駅名にもなっている「泉岳寺」。

泉岳寺は曹洞宗の寺院で、1612年に徳川家康によって外桜田に創建されたのが始まり。

寛永の大火で焼失してしまいましたが、その後、徳川家光の命を受けて毛利や浅野、朽木、丹羽、水谷の5大名の手で現在の高輪に再建されました。

「忠臣蔵」の聖地でもあり、浅野長矩と赤穂浪士が葬られています。境内にある「赤穂浪士記念館」には義士ゆかりの品を鑑賞できます。

忠臣蔵の主役ともいえる赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助吉雄が元禄袴を身につけ、連判状を手に江戸のある東の空をじっと睨んでいる銅像前は記念撮影スポット。

討ち入り日の12月14日の「義士祭」は、全国から多くの参拝者が訪れる歳末の風物詩です。4月には春の「義士祭」も行われます。

本堂では住職をはじめとした修行僧により坐禅・読経などの修行が厳粛に勤められていました。正面に掲げられている「獅子吼」の額は「ししく」と読み、お釈迦様の説法のことを指します。

面白いのは「高輪中学・高校」の進入路。この泉岳寺の山門を取り抜けてから、右に折れる道沿いにあります。学生を多く見たのはそのせいでした。

泉岳寺のすぐ前に「泉岳寺前児童公園」があります。結構奥行が長く、1,892㎡と大きな公園です。

ザイルクライミングやターザンロープなど、他の公園では見られない遊具が設置されており、ちょっとしたアスレチック気分が味わて、隠れた人気スポットです。

さて、再び「伊皿子坂」を上っていきます。

伊皿子坂沿いにはいくつか大きなマンションが建ち並んでいます。

そんな中、今日紹介するマンションが見えてきました。その名の通り三田台地のトップに建つ「パークコート高輪ヒルトップレジデンス」です。

特徴的なのはそのエントランスゲート。道路からエントランスまで続く優雅なアプローチは、大理石のゲートから、石タイルを欧風に敷き詰めた通路の意匠を含めまるで一流ホテルのよう。そこを通る住人に迎賓館のようなVIPな気分を味わわせてくれます。

選ばれた住人だけのものかと思いきや、何と左半分は港区立「伊皿子坂緑地」の標識があります。

調べてみると、この部分はマンションの開発前からもともとあった区が保有する緑地で、そこを整備されたよう。ですので、一般の方に開放されています。

以前、このチラ見で紹介した「その98 藤和目黒ホームズ」はマンションの敷地の一部を公開通路として開放しているものでした。この「伊皿子坂緑地」はマンションの敷地ではなく、もともとあった緑地、という点が違います。

緑地は長さ約50mほどで行き止まりになっています。奥にはベンチもあり、緑に囲まれた中で、休憩できます。

さて、このマンション。もともとのお屋敷跡で大きな敷地にゆったりと建物が配置されています。10階建て、総戸数127戸と高級マンションでありながら大規模という希少性があります。

エントランス前は車寄せもあるゆとりある空間で、ホテルライクなロビーホールが続きます。フロントではコンシェルジュサービスも完備しおり、日々の生活サポートを受けることが出来ます。

尖塔を備えたシンボリックな意匠は、ヒルトップに建つお城のような佇まい。ウォーターガーデンやパティオを囲む造りもまた、余裕ある癒しの空間を演出しています。

 

いかがでしたでしょうか。歴史ある伊皿子坂に連なる緑が多い台地に建ち、大きく変わろうとしている品川方面を見下ろす眺望に恵まれた邸宅と呼ぶに相応しいマンションですね。

由緒ある閑静な住環境に合わせて、新駅効果で更に利便性をも増すことでしょう。

 

もっと詳しく知りたい方はマンションの詳細情報も是非ご覧ください!

もっと詳しく(マンションライブラリのマンション紹介ページへリンクします)

 

『パークコート高輪ヒルトップレジデンス』

 

所在:東京都港区高輪2

交通:東京都交通局「高輪」徒歩3分

JR山手線「高輪ゲートウェイ」徒歩約10分

築年:2008年5月

総戸数:127戸/10階

分譲会社:三井不動産レジデンシャル 他2社

施工会社:東急建設

 

では、また来週、お会いしましょう!

 

 

石川勝
不動産鑑定士

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。著書「選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 基礎編」「選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 実践編」(エイ出版刊・「マンションマエストロ検定」公式テキスト)

 

 

 

 

 

今週のチラ見物件 についての記事

もっと見る