今週のチラ見物件2020/9/27

皆さん、こんにちは。

マンションマイスターこと、不動産鑑定士の石川です。

 

お待たせしました「今週のチラ見物件」、99回目です。

記念すべき100回まであと1回ですね!

 

毎週1回、マンションマイスターの私がいろいろなエリアに降り立ち、気になるマンションを紹介していきます。

駅で待ち合わせて、周辺環境を紹介しながらマンションまで案内するという、バーチャルな体験を一緒に楽しんでくださいね。

 

ところで、99と言えば、先日発足した新内閣、菅氏は第99代内閣総理大臣だそうです。

今回はそんな縁とタイミングから、日本の政治の中心となる「霞が関」~「永田町」からお届けします。

「霞が関」駅は、東京メトロ「丸ノ内線」「日比谷線」「千代田線」の3路線が使えます。言わずと知れた、国会議事堂をはじめ、多くの官庁が集まる霞ヶ関は日本の政治の中心地ですね。

改札を出ると、目の前に広がる広々とした1号線「桜田通り」。その向こうに見える外務省の建物に沿って国会通りを歩いてきます。

この緩やかな上り坂は「潮見坂」と言います。江戸時代初めまでは日比谷公園のあたりまで入江でした。坂も当時はもっと高く、眼下に海を望めたことが名の由来だそうです。

坂を上りきると、六本木通り沿いにこんもりとした緑が生い茂っています。霞が関は意外にも、緑に恵まれた環境なのです。

この緑は「国会前庭」という無料で入れる公園です。文字通り国会議事堂の前に広がる庭園なのですが、その存在はあまり知られておらず穴場のスポットですよ。

約5万㎡の敷地は和洋2種類の庭園を擁し、道路を挟んで南側エリア、北側エリアに分かれ和風の南庭と洋風の北庭に分かれています。まずは南側エリアの和風庭園から。

 

小さな滝から流れ出る小川が木々の下を通り、まるで渓谷のよう。それが池へ変わり、周りに見事な和風庭園が広がります。ここは明治期以降は有栖川邸がありましたが、昭和20年の東京大空襲で焼失。その後庭園として整備され、昭和42年より衆議院にて管理されています。

南側エリア、北側エリアを分断する道路は、国会議事堂を正面ら望めます。この角度から見る国会がやっぱり絵になりますね。

北側エリアは洋風庭園と、「憲政記念館」があります。

実はここ、ドラマ「相棒」の定番ロケ地。警視庁を見下ろしながら主人公たちが語り合う印象的なシーンによく登場します。

洋風庭園は、井伊家の表門前にあった井戸の史跡に始まり、アメリカから親善の証として贈られたハナミズキや、日本国憲法施行50周年記念植樹のカイの木、世界32カ国から寄贈された植物などといった珍しい木々がずらりと並びます。

洋式庭園の中心には、国会前庭のシンボルともいえる都計塔が広い空に向けて伸びています。「憲政の神様」と呼ばれた尾崎行雄の業績を記念して昭和35年に建設されました。

3本の柱から成る「三面塔星型」は、三権分立の「立法・司法・行政」を象徴したものです。時計塔の高さは「31.5m」。塔の前に置かれた銘板には、「塔の高さは、「百尺竿頭一歩を進む」ということわざの努力の上にさらに努力して向上するの意味から百尺(30.3メートル)より高くした31.5メートルに設定された」と書かれています。

永田町方面に歩いて行きます。右手に見えるのは「国会図書館」。

日本で唯一の国立図書館で、出版社など全ての出版物発行者は発行した出版物をここに「納本」しなくてはいけません。ですので、国会図書館は、基本的に日本で発行された全ての書籍、雑誌などを収集し保存しています。また市販流通している本だけでなく、学術論文やCD、地図なども収集・保存しています。

なお、国会図書館の東に素敵な坂があります。「梨木坂」と言って標柱には 「 『江戸紀聞』では ”梨木坂, 井伊家の屋敷の裏門をいふ。 近き世までも梨の木ありしに, 今は枯れて其の名のみ残れり”とかかれています。 井伊家の屋敷の裏門をいう。 近き世までも梨の木ありしに, 今は枯れて其の名のみ残れり”とかかれています。」とその由来が記されています。

東京メトロの「永田町駅」に着きました。有楽町線、半蔵門線、南北線の3路線が乗り入れ、銀座線・丸ノ内線が乗り入れる赤坂見附駅とは改札内で連絡しており運賃計算上は同一の駅として扱われるため、5路線乗り入れることになり、これは東京メトロの駅としては最多だそうです。

 

すこし歩くと、自由民主党本部の前あたりに、左側に下り坂が見えるので、降りていきます。

四方から坂が合流しているような交差点です。このあたりのアップダウンが続く丘陵の地形を象徴していて、面白いですね。

北側に向って登っていく坂は「三べ坂」。かつて岡部(筑前守)・安部(摂津守)・渡辺(丹後守)の3つの屋敷があったことにちなんでいます。つまり「おかべ」「あべ」「わたなべ」の3つの「べ」の語呂なんですね。

制服姿が目立ってきたのは、この左を曲がった突き当りに「東京都立日比谷高等学校」があるからです。学生たちの通学路として使われています。

そんな環境の中、今日紹介するマンションが見えてきました。駅から徒歩3分という立地です。

「ローレル永田町」。1977年築、突き当りの「東京都立日比谷高等学校」と似た赤茶のレンガ色が風格を感じさせるマンションです。

エントランスは道路から4段上がって設計されていて、大理石調の白く輝く階段が、管理の良さを感じさせます。共用廊下はホテルライクな内廊下式です。

1階奥と地下に自走式駐車場を備えています。このマンション、敷地は間口に比べて奥行が相当長く、意外にも総戸数101戸とビッグコミュニティです。

専有面積が約16㎡~40㎡ということから分かる通り、単身者用のみならず、法律事務所などの使用、SOHOとしても多く使われているようです。この永田町エリアは分譲マンションの供給が少なく、希少性があります。

道路を挟んで向かいは、赤い幾何学的な模様の壁が続いて印象的ですが、実はこれはメキシコ大使館です。大使館の建物は国旗の赤・白・緑の3色を配しているそうです。

また、メキシコ大使館に連なるように、衆議院議長公邸の広大な敷地が広がり、閑静な環境に隣接しているのが分かります。

場所柄、ここに来るまでもたくさんの警察官がパトロールしていました。セキュリティという面では、一番安全なエリアかも知れませんね。

 

いかがでしょうか。日本の政治の中心部で、駅徒歩3分とは思えないほど、閑静な環境に包まれたマンションです。

 

もっと詳しく知りたい方はマンションの詳細情報も是非ご覧ください!

もっと詳しく(マンションライブラリのマンション紹介ページへリンクします)

 

 

『ローレル永田町』

 

所在:東京都千代田区永田町2

交通:東京地下鉄有楽町線「永田町」徒歩3分

築年:1977年12月

総戸数:101戸/6階

分譲会社:日本弘信産業

施工会社:戸田建設

 

では、また来週、お会いしましょう!

 

 

石川勝
不動産鑑定士

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。著書「選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 基礎編」「選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 実践編」(エイ出版刊・「マンションマエストロ検定」公式テキスト)

 

 

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