今週のチラ見物件2020/9/4

皆さん、こんにちは。

マンションマイスターこと、不動産鑑定士の石川です。

 

9月になり、特に朝晩は過ごしやすい気候になってきましたね。夕涼みがてら散歩しながらのマンション巡りを試してみるいいタイミングですよ。

 

お待たせしました「今週のチラ見物件」、97回目です。

記念すべき100回まであと3回です。

 

毎週1回、マンションマイスターの私がいろいろなエリアに降り立ち、気になるマンションを紹介していきます。

駅で待ち合わせて、周辺環境を紹介しながらマンションまで案内するという、バーチャルな体験を一緒に楽しんでくださいね。

 

今回は、最近でもJRの埼京線のホーム移設や、山下公園のリニューアルなど変貌を続ける街、「渋谷」からお届けします。

JR渋谷駅です。2020年6月に埼京線ホームが山手線と横並びになり、乗り換え利便性が向上しました。また、ハチ公改札もリニューアルして宮益坂口への連絡通路が広くなりました。

渋谷ヒカリエの向かいに2019年11月に開業した「渋谷スクランブルスクエア」。渋谷エリアで最高峰の地上47階建て、地下2階から14階に商業施設、17階から45階はオフィス、15階は産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」、そして14階・45階・46階・屋上には展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」から構成される新ランドマークタワーです。

2020年8月にオープンした「RAYARD MIYASHITA PARK(レイヤード ミヤシタ パーク)」。旧宮下公園の敷地全体に三井不動産により開発された、公園×商業施設×ホテルが一体となった複合商業施設です。

まず1階部分で目に飛び込むのが、赤提灯が並ぶ屋台街。ここは「渋谷横丁」と銘打って、居酒屋を中心とした産直食材・飲食店・コラボショップ街が並ぶ街区です。

その他3階までの商業フロアには、日本初6店舗、商業施設初31店舗、新業態28店舗を含む約90店舗が出店。ファッション、カルチャー、マーケットストリート、カフェ・レストラン 、ナイトエンターテインメント、公園×コミュニティと大きく分けて6つのカテゴリーに分類されています。

そして4階屋上部分が区立公園「宮下公園」になります。

約1000㎡の広く芝生が敷き詰められた広場のほか、多目的コートやスケートボードパーク、クライミングウォールなど、スポーツにも活用できる多目的公園です。

公園内にある「スターバックス コーヒー MIYASHITA PARK店」は、藤原ヒロシの「Fragment Hiroshi Fujiwara」プロデュースによる新店舗です。「海外のガソリンスタンド」をコンセプトに箱型の外観や、フルオープンの2面ガラスを設置するなど、独特の世界観が広がります。

さて、明治通りを渡ると、上り坂の宮益坂(みやますざか)になります。渋谷界隈はその名の通り「谷」で、すり鉢の底に位置しています。

宮益坂は別名「富士見坂」。江戸時代、旅人が足を止め、富士山を眺めて一服したことから茶店などができて栄えたそうです。江戸を出発した旅人にとっては三軒茶屋のひとつ前の休憩地でした。

坂の左手を見ると、繁華街の真ん中にひっそりと佇む神社が見えました。

細い参道が階段で伸び、ビルとビルの間に神社が佇んでいます。「御嶽神社」といって宮益町の氏神です。 

社殿前には、珍しい日本狼による狛犬が鎮座しています。

宮益坂に戻って、もう少し坂を登っていきます。欅の並木道は、歩道から車道にまで枝が張り出して風格があり、また、心地よい木陰を作ってくれています。

頂上の「宮益坂上」交差点までくれば坂は終わり。この坂上で「金王坂(こんのうざか)」という別の坂と合流しています。

横道に折れると、青山通りの賑わいと喧噪から離れ、落ち着いた街並みになります。

中規模オフィスビルやマンション、特別養護老人ホームが混在するエリアで、思いのほか静かな環境。

そんな環境の中、今日紹介するマンションが見えてきました。

「ビラモデルナ」。1974年築なので築50年弱ですが、その色あせない存在感に、ヴィンテージマンションとして紹介されることも多いです。

 

 

設計は坂倉建築研究所。「近代建築の三大巨匠」と言われる巨匠建築家ル・コルビュジエに師事した坂倉準三氏が手掛けたマンションの1つです。

中庭に天高くそびえるシンボルツリーは、一際存在感を感じさせます。住戸の窓はこの大きな木を包み込むように斜めに配置されています。

これが見る位置、角度により様々に表情を変化させ、幾何学的な造形美を生み出しています。その色あせないモダンな意匠に、未だにデザイナーや建築を志す若者の往来が絶えないそうです。

オフィスとしても多く使われています。アプローチは緩やかな階段を下りていき、エントランスは回転ドアになっています。

広い中庭に人々が語らえるよう大きな丸テーブルが設置されています。昭和49年当時に未来を見越して、まだ言葉も無かった「SOHO」という概念で設計された記念碑的作品です。

ちなみに「ビラモデルナ」、イタリア語で「現代的な別荘」という意味です。

道路を挟んでマンションの向かいはタワーマンションの敷地で、公開空地に庭園が広がっていて、ちょっとした借景を楽しめます。

 

いかがでしょうか。時代と共に変貌を遂げる渋谷の中でも、時を経ても変わらない良さもある、そのよう気づきを与えてくれるマンションですね。

 

 

もっと詳しく知りたい方はマンションの詳細情報も是非ご覧ください!

もっと詳しく(マンションライブラリのマンション紹介ページへリンクします)

 

 

『ビラモデルナ』

 

所在:東京都渋谷区渋谷1

交通:JR山手線「渋谷」徒歩9分

築年:1974年7月

総戸数:189戸/10階

分譲会社:興和商事

施工会社:中野組

 

では、また来週、お会いしましょう!

 

 

石川勝
不動産鑑定士

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。著書「選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 基礎編」「選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 実践編」(エイ出版刊・「マンションマエストロ検定」公式テキスト)

 

 

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