住めば都も、遷都する2020/8/27

街にも性格がある。例えば、ビジネス街には色々な人々が集まる。その近くに住めば仕事に向かう人、評判のレストランで談笑するカップル、犬の散歩に出かける外国人の家族に出会える。

 

盛り場にも多様な人が集まる。中高生から年配まで、年代も様々だ。そうした街のカフェにすわって、外を見ているだけでも生き生きとしてくる。多様性が作り出すエネルギーである。

 

ニューヨーク、パリ、ロンドンなどの活気は、異なった人々が集まることで作られる。何か、新しいことが生まれそうな躍動感と言ってもいい。イメージで表すならば、形も色も多様な華やかさが感じられる。

 

 

一方、似たような人々が暮らす街にも魅力がある。歴史の長い地方都市に限らず、東京にも昔から住んでいる人が多い界隈が見られる。平穏な雰囲気が漂っている。こちらは、似たような形と色が集まっているイメージだろう。

 

街の範囲を絞って、町内やマンションに限ってみても、住む人たちが多様であるか、似かよっているかで、物事の決め方やご近所のつきあい方が違ってくる。

 

こうした2つのタイプは、どちらが良いとは言えない。ただ、相性が合うかどうかは、人それぞれである。住めば都も遷都する。もしも、いま、地域のリズムと合わないと感じるなら、他のタイプの街を試して見るのもいいと思う。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

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