今週のチラ見物件2020/8/19

皆さん、こんにちは。

マンションマイスターこと、不動産鑑定士の石川です。

 

まだ真夏日が続いていますが、夏バテなどしていませんでしょうか。

ふと道端を見るとセミの抜け殻が転がっていたり、夕刻には気持ちのよい風が頬をくすぐったり、徐々に残暑の兆しが感じられるようになりました。

本格的な散歩日和の到来前に、WEBで気になるマンションをチェックしておきたいですね。

お待たせしました「今週のチラ見物件」、95回目です。

気が付けば、記念すべき100回まであと5回となりました。

 

毎週1回、マンションマイスターの私がいろいろなエリアに降り立ち、気になるマンションを紹介していきます。

駅で待ち合わせて、周辺環境を紹介しながらマンションまで案内するという、バーチャルな体験を一緒に楽しんでくださいね。

 

今回は寺町として歴史ある風情が残る「御茶ノ水」の北側エリアを紹介します。

 

JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅です。現在、バリアフリー化の改修工事が進んでいて、東側改札の「聖橋口」が西寄りに仮設となっています。

改札を出て東西に広がる「茗渓通り」には、飲食店舗が連なり、オフィスワーカーや学生で賑っています。

聖橋口からは千代田線の「新御茶ノ水駅」も近く、乗り換えもスムーズです。南へ下ると小川町や神田のオフィス街に連なります。

今回は北側エリアを紹介します。案内標識には「神田明神」や「湯島聖堂」といった歴史スポットが目に留まり、期待が高まります。

神田川とJR線路をまたぐ「聖橋」。昭和2年に関東大震災の復興橋の一つとして架けられ、立体的な橋脚美は東京の新名所となりました。南詰のニコライ堂、北詰の湯島聖堂、2つの「聖」なる建物の間にかかる橋、というのが名の由来で、公募で決まったそうです。橋の向こうの茶色の建物は東京医科歯科大学です。

 

橋の上から御茶ノ水駅の工事の様子が見えます。神田川の上から駅ホームの上空にバリアフリー化を目的とした駅の人工地盤となる「橋」を架ける工事で、2012年9月から2025年3月(予定)という10年以上にわたる大規模プロジェクトです。

橋を渡った東京医科歯科大学の麓に「近代教育発祥の地」のプレートが掲げられています。江戸時代、このあたりは学問(儒学)の府であった聖堂(孔子廟)の一部、昌平坂学問所がありました。明治維新後の明治4年にこの地に文部省が置かれ、さらに師範学校(現筑波大学)、女子師範学校(現御茶ノ水女子大学)や初の図書館「書籍館」(現国立国会図書館)などができました。

その向かいに、聖橋の名の由来となった「史跡 湯島聖堂」があります。

「聖堂」とはいうものの、神社でもお寺でもなく、儒教の始祖である孔子を祀る廟です。林羅山が上野忍ヶ岡の私邸に建てた孔子廟を、元禄3年(1690年)、儒学に傾倒した徳川五代将軍綱吉が創建、孔子を祀る「大成殿」や学舎を建て、自ら「論語」の講釈を行うなど学問を推奨しました。

湯島聖堂を抜けると、「本郷通り」に出ます。

本郷通り沿いに緑色の鳥居が見えました。「神田明神」の参道になります。御茶ノ水方面からの「表参道」と末広町方面からの「裏参道」があります。

正式名称は「神田神社」。日本三大祭り、江戸三大祭りの一角として有名な「神田祭」を古くから取り行って来た神社です。、江戸の幕府、庶民に愛され広く崇敬されてきました。現在でも大手町、丸の内のほか、神田、日本橋、秋葉原、築地魚市場など、日本経済の中枢をなす108町会を氏子に持ち、企業による参詣が圧倒的多数を占めているそうです。

「表参道」を真っ直ぐ進むと美しい朱色の門が見えてきます。これが「隨神門(ずいしんもん)」です。神社の入り口にある朱塗りの大きな門は、神域に入る邪悪なものを祓う役割を果たしています。

外側には中国古来の天文学の考えに基づき、四方に四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)が彫られています。内側には「因幡の白兎」に代表される大黒様の神話になぞらえた彫刻があり、どちらもその見事な造形に見とれます。

神田明神の本殿にあたる御社殿です。昭和5年に作られた御社殿は、近代神社を代表する建築家、伊東忠太、大江新太郎、佐藤功一といった方によって建てられました。

鉄筋、鉄骨で作られていながら、木造建築科のように感じさせるデザインに仕上げられている建築です。

東京大空襲にも耐え抜いた御社殿は、平成の改修によって美しい姿に直されています。

近年ではアニメ「ラブライブ!」内に登場、作品の「聖地巡礼」で訪れる参拝客の増加にともない、境内に記念撮影用パネルや「神田祭」とのコラボも実現されました。

イチョウの大木に目をやると、神田明神を見守るように建つマンションが見えました。

表参道から東側に折れた道路に建つのが、今日紹介するマンション「クオリア千代田御茶ノ水」です。

2010年築、地上16階建て総戸数113戸の中層マンションです。マットホワイトと赤茶レンガ調タイルに、エメラルドグリーンのバルコニーが映えます。

特徴的なのはそのフォルム。正面中央にダークブラウンがアクセントのスクエアなラインを設け、左右にやや湾曲するように角度をつけた住戸の並びがスタイリッシュな印象です。

エントランスは黒褐色の大理石調のアーチが高級感を感じさせます。

このあたりは高台に位置し、空が大きく広がり解放感があります。

マンションの北側には、秋葉原方面に向けて長い下り階段が続いています。この坂は「明神男坂」といい、天保期、神田の町火消であった「い」「よ」「は」「萬」の四組が献納して造られた坂道です。坂からの眺めが非常によく、月見の名所として知られたそうです。ロマンがありますね。

アニメ「ラブライブ!」の作品中でも、アイドルを目指すメンバー達がこの階段を何度も上り下りするシーンが有名です。

公園も近くにあります。神田明神の西側に広がる「宮本公園」です。

 

敷地の高低差を活かした、長い滑り台もあるアスレチック遊具が子どもに人気です。

江戸時代と現在の地図との比較プレートがありました。いろいろと江戸時代の街並みや生活を想像して、興味深いです。

 

いかがでしょうか。窓を開ければ、江戸総鎮守として町民から将軍家まで幅広い人々に崇拝されてきた環境が目の前に広がります。

生活の随所にそんな歴史の息遣いが感じられるエリアですね。

 

もっと詳しく知りたい方はマンションの詳細情報も是非ご覧ください!

もっと詳しく(マンションライブラリのマンション紹介ページへリンクします)

 

 

『クオリア千代田御茶ノ水』

 

所在:東京都千代田区神田2

交通:JR中央線「御茶ノ水」徒歩6分

東京地下鉄千代田線「新御茶ノ水」徒歩6分

築年:2010年1月

総戸数:113戸/16階

分譲会社:東急不動産

施工会社:フジタ

では、また来週、お会いしましょう!

 

 

石川勝
不動産鑑定士

東京カンテイにてマンションの評価・調査に携わる。中古マンションに特化した評価手法で複数の特許を取得する理論派の一方、「マンションマイスター」として、自ら街歩きとともにお勧めマンションを巡る企画を展開するなどユニークな取り組みも。著書「選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 基礎編」「選ぶまえに知っておきたいマンションの常識 実践編」(エイ出版刊・「マンションマエストロ検定」公式テキスト)

 

今週のチラ見物件 についての記事

もっと見る