住めば都も、遷都する2020/7/26

インテリアの雰囲気を、白と黒だけでまとめている家を訪ねると、少しばかりの緊張感と知的な感じを受ける。どうしてだろうか。

 

たぶん、無彩色には多彩な色を使わないという意思のようなものが表れているからだと思う。色の引き算を徹底していく。後には白黒灰色が残る…。

 

そこにアクセントカラーを計算して使うことになる。花瓶に活けた紫の花が、モノトーンの室内で大きな効果を発揮する。あるいは、居間に真っ赤なソファを置くのもいい。

 

もちろん、すべてモノトーンでいく手もある。それでも、着ている服だとか、何より食卓に並ぶ食べ物が色を持ってきてくれる。

 

モノトーンの住まいは舞台なのだ。あるいはギャラリーと言ってもいいのかな。一方、カラフルなインテリアの場合、何かをきわだたせるというよりも、様々な色彩が合唱をしている感じになる。

 

 

ハーモニーをかもし出す色の組み合わせができていれば、部屋の統一感が生まれる。調和のある品の良い室内になる。

 

勝手気ままに色が暴れているのなら、それはそれで元気な部屋ができあがる。絵の具箱をひっくり返したような楽しさがある。

 

住めば都も遷都する。住まいを2つ持てるなら、モノトーン基調の家と、色彩豊かな家を使い分けたいと思う。いや、いま住んでいる住まいも、部屋ごとに色彩デザインをすれば、それは可能だ。…何だか、模様替えをしたくなってきたぞ。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

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