ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2020/7/20

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

新型コロナウイルス再燃の影響で散歩もまだまだ自粛気味。今回は東銀座の二回目レポートだワン。

 

 

今日は朝早くから近くにお勤めのお友達の林さんと落ち合ってモーニング。

 

 

アメリカン

テレビに取り上げられるたび長蛇の列になる有名店。ウリはパン半斤分がひとつのぶ厚いサンドイッチ。それがふたつで一人前。つまり、一斤分で一人前。600円!

 

 

 

今朝も9時に来てブレンドコーヒー(600円)と玉子サンドをお願いするも、一人前が大きすぎるので、やはりサンドの残り一枚(半斤)はパックに詰めて持ち帰りすることに。

お腹がそれほど減っていなくてもサンドを頼まずコーヒーだけの注文は店ではお断りなので、ご注意を。もちろん食べ応えあり、そしてちゃんと美味しい。

 

朝は8時から一旦10時半で閉店、昼は12時から再度スタートして15時まで。

 

店頭売りのサンドイッチは10時頃には全ての種類が揃う。

 

それにしても、ここに来ている女性たちも朝から食欲旺盛で気持ち良い。

 

林さんはお仕事があるので一旦別れて、明日の夜また会うことにした。

昼は奥様ひとりでランチするみたい。いい匂いがしてきたワン。

 

 

 

シチュー専門店「銀之塔」へ。

奥様がこの店の名前の由来をワタシに教えてくれた。

 

昭和30年開業。かれこれ65年経つ名店。この日もランチにお邪魔したが、相変わらず昔お若かった男女の客が多い。奥様もようやく、この店に合う年になった気もする。

もちろん場所柄、歌舞伎を観に来る人たちが多いが今はコロナでそうもいかない。

 

ランチに関わらず、アルコール率がこの日は1階席でもほぼ全員が飲んでいる。

粋でもあり、飲むのが好きでもあり、ご隠居さん的でもあり、見ているだけで楽しい。

のんびりと時間を過ごしている人が多い。

 

オーダーしたメニューは「シチュー」の「ミックス(税込2650円)」。ミックスとはビーフとタンの2種。

その他、ビーフシチュー、野菜シチュー、タンシチュー(+1000円)4種のメニューがシチューにはある。

 

別にグラタン、それらをミックスしたミニセットと言うメニューも揃えてある。

 

 

テーブルに前菜の3点盛り、「ヒジキ、切り干し大根、わらび」と「お新香(かぶ、キュウリ、人参)」がセットされる。

たしかにこれ見てるうちにアルコールが欲しくなる。今は、待て、の状態。

 

待ちながらも、ぐつぐつ煮込んでるんだろうなぁ、と少しの時間も楽しい。

 

待つこと、10分。

来た来た、土鍋に入ってぐつぐつしてるやつが。

 

 

 

肉もタンもいくつ入っているかわからないくらいゴロゴロ。そして口の中で溶けるようなとろとろ感。肉は松阪、タンは黒毛和牛を使用。

ソースは昔からの、味を守って、三日ほどかけて仕込まれたデミグラスソースを元に丁寧に作り上げていくんだそう。

面白いことに口の中に後味が残らない。こう言う濃厚なものを飲むとそうは行かないのに、ここのシチューは不思議。

 

その他、ジャガイモ、人参、玉ねぎ、などが具材に入り、食感もバリエーションに富む。

 

元々は歌舞伎役者さんのスタミナをつけるために考案されたメニューだそうで、わざわざ、シチューと言うメニューを勉強するために「トゥール・ダルジャン(フランス語で銀の塔の意味)」へ店の初代が渡仏したそう。

 

おぉ、銀之塔の店の名の由来はそこだったんだ。改めて、奥様から教えてもらって嬉しかったワン。

 

 

翌日、再び東銀座で坊ちゃんとランチ。ここは老舗の町中華。

 

 

萬福

奥様急にケチャップライスが無性に食べたくなったみたい。

 

この日は汗ばむほどの暑さだったので今年初の「冷やし中華(990円)」でも食べようと、坊ちゃんと東銀座の老舗「萬福」へ。ここにも久しぶりの訪問。隣に座る人も既に冷やし中華を食べていた。

 

奥様は念願の「ポークライス(880円)」(=ケチャップ味の焼き飯)をオーダー。

 

大正時代の屋台で出していたラーメンがそのまま受け継がれている店として有名だが、店としての開業は昭和4年=1929年。

その時代は世の中洋食ブーム。基本は洋食屋が出すラーメンと言う位置付けに変わっていた。

実はこのポークライスもこの店が洋食屋だった頃の(多分唯一の)名残りのメニュー。

 

となれば、なかなか出会えなかったこのメニューをオーダーは貴重。

 

……オーダーして待つ事約5分弱、着皿。

 

 

キレイな赤いケチャップ色のポークライス。

具には玉ねぎ、ポークの他、以外にも、玉子、ナルト、ネギが入る。玉ねぎのシャキシャキ食感が楽し美味しいが、ケチャップ味の焼きめしという位置付けだからネギまで入るのか?

ケチャップの濃度もこれ以上使うと濃すぎるし、少ないと物足りなさそうな何とも絶妙な配合量。

味は本当に美味しい。結構やめられない止まらない。

 

 

坊ちゃんのオーダーは中華そば。三角形の玉子焼きが印象に残る。玉子はやや甘い。麺は中細麺。スープの味は優しく印象には残りにくいかもしれないが、昔ながらの中華そばを味わえる貴重な経験が出来る。ナルト、ほうれん草、チャーシュー、シナチクもなんとなく昔風。

昭和生まれの奥様もたまに食べたくなるお味。

 

これからも、ずっと経営を続けて欲しい店のひとつ。

 

 

この日はパンを買って買うつもりが、いつも使うパン屋さんがコロナの影響からかずっと休んでいる。

 

 

 

今回、よく使う「ブーランジェリー レカン」をご紹介しようと思ったけれど、コロナの影響で7月に入ってもずっとお休みのようなので東銀座エリアで使えるパン屋へ。

 

 

 

専門のパン屋さんではないが、コロッケやコロッケパンで有名な

B チョウシ屋 へ。

東銀座に根付く人気のコロッケ屋さん。最近はマツコの番組でハムカツを取り上げたためハムカツも人気だそう。

 

ハムカツも好きだけど今日はコロッケ狙い。

奥様はOL時代はよくちょっと寄って食べたり、おやつ用にコロッケを買いに来た。

 

年末の会社最終勤務日、部門の〆の打ち上げにお酒と共に大量に用意される事もよくあった。みんな大好きチョウシ屋のコロッケ。

 

 

基本は昔ながらのコロッケ。ジャガイモが割と大きくゴロッと入っているのも特徴。

 

この日はコロッケパンも一つ購入(税込330円)、コロッケ5ケ(税込ひとつ200円)を購入。

チョウシ屋の特製ソースも購入。とんかつソースのようにとろーりとしたタイプで甘味もある。このコロッケにはしっくり合う。

 

その場で揚げたてをソースもつけずにひとつパクリ。

ワタシも犬舌ながら熱々をいただく。美味しいな、やっぱり。

 

 

家に帰ってコロッケパンを食べた後、ひとつコロッケも食べて、オヤツとしてはちょっとお腹いっぱい食べすぎたみたい。パンは少し甘味のあるソフトなタイプ。中にはキャベツも何も入っておらずソースのみ。潔い。あとの残り2個はダンナ様と坊ちゃんに分けるつもりみたい。

 

昭和2年創業の老舗中の老舗。

お願いだから、ずっと続けて欲しい店と味。

 

 

この日の夜、林さんとお店で待ち合わせ。

 

 

銀座  み富

珍しく通し営業、お好み寿司が出来るというので東銀座のこの店へ。結局刺身を幾つかと、握り9貫と巻物2種、玉子を頼んだらコース頼んだのと変わらなかったかも。

焼酎2杯でひとり2万弱。

 

奥様たちの後に来たサラリーマン2人組は握り数貫だけ食べて、そそくさ帰っていった。

ひとりで来ている人も2人。クラブママらしき人と来ているおじいちゃん。客は様々だが、席は8席しかないし店構えもキレイなので造りは高級寿司店。

 

 

ちなみに刺身は

 

 

 

 

「ヒラメ」…食感も良い。

「鰹」…鮮度よく美味しい。

「しめ鯖」…酸っぱさがサッパリして美味しい。

「蛸」…いい感じの柔らかさ。

 

 

ここから握り「コハダ」、

 

 

 

 

「赤貝」…相当美味い。

「煮蛤」…ちょっと、タレ(ツメ)が甘すぎるかなぁ…完全な好みの問題だけど。

「スミイカ」…舌触りまで美味しい。

 

 

「小柱軍艦巻き」…海苔の風味のなんと豊かなこと。主役はむしろ小柱より海苔に奪い取られたかも。

 

 

 

 

「車海老」…なんて良い仕事、今日イチ。

「中トロ」…もう少し脂が乗ってる部分の方が良かった…。

「ウニ」…普通に美味い。

 

 

 

 

 

「赤貝ヒモ」…さっきの赤貝のヒモなので美味しくて当然か?

ここで奥様はフィニッシュに向け巻物へ「とろタク」「干瓢鉄砲巻物」「玉子」。干瓢煮はちょっと甘過ぎてわさびが効きにくいか。ふわふわした玉子も味は甘い強さもあるがこれはデザート代わりなので納得。

 

 

 

 

一緒に行った友人の林さんは「さより」「ヒラメ昆布〆」「鰤(中トロ的な)」を追加で注文。

 

大将はそれこそ通し営業でリーズナブルな寿司店「新富寿し 」出身。20年以上の修行の後なので同じDNAを持つのも当たり前。

 

先ほども書いたように造りは高級寿司店だが使い方は江戸時代の立ち食い寿司の方が似合うかもしれない。

ちょっと来てさっと食べて帰る。どこかで食べる前に小腹を満たす。おやつ代わりに食べにくる。通し営業だからこそ、お好み寿司だからこその魅力をみんなが引き出さないといけないかなと、思った。

 

 

東銀座をうろついていて気になる店をもうひとつご紹介。

 

 

❺FUMI

去年3月にオープンして、食通の間では噂が出ていた。

 

雑居ビルの7階に店はあるが、エレベータは5階までしかなく、その後は1.5階分の階段を登る。酔っ払った帰りは注意が必要だワン。

 

シックな造りの店内は元々はワインバーだったところを居抜きで使ったスペース。

壁紙やらの変更や食洗機は後から追加して装備したんだそう、

 

この日は7人の貸切。女性4人、男性3人。

まずはシャンパンの泡で乾杯。

 

なんだか、去年まで営業していた銀座「盡(じん)」を思い出す。少し狭目のスペースに7人の横一列の席(無理すれば8人)スペース。

そして創作料理でのお任せコース構成。

 

女性シェフ「中井聖子さん」は「Restaurant TOYO Paris」、「カハラ」、「Restaurant  TOYO TOKYO」を経験。ブランド感がハンパない。

 

 

まずは最初の皿は「季節の野菜(ケール、石川芋、オクラ…等)」に24ヶ月熟成のミモレットチーズをふんだんに掛けた一品。…チーズが効いてとても美味しい。

 

 

続いて「24日間寝かせたクエ」…新生姜とエシャロット酢漬けに瀬戸内の塩、瀬戸鉄工の特殊な乾燥法で作った「淡雪塩」。まるで雲母のような形。シェフも修行したカハラの森さんが企業と共同開発の賜物。

 

 

「数日寝かせたヒラマサ」…エシャロットとミョウガ、中国のお醤油で。

 

 

「刻んだ松茸を揚げ、塩ウニを軽く塗る」…ミャンマー産の松茸。揚げた事で松茸の風味はやや薄れるがカリカリ美味しい。

 

 

「細いうどん」…とある高級食材のコリコリ食感部分を残しつつペースト状にして細いうどんと絡めた一品。バジル風味が効きつつ、プラス2000円でキャビアがアドオンされると聞き全員それを所望。

キャビアを乗せて正解!味はこれで完成している気がする。

 

 

「焼きフカヒレと刻みキクラゲ」…お汁はとある魚の骨の出汁。焼かれた歯ごたえある肉厚のフカヒレはとってもボリューミー。細かく刻まれたキクラゲも良い味出している。

 

 

「北海道地ビーフのある部位のハンバーグ」…今人気の肉を使う。絶妙な火入れが美味しさを引き出す。

 

 

〆のご飯は「せり、干し貝柱のご飯」…毎回季節によって変わっているそう。

おこげも含めて鉄釜の中で混ぜられ美味しい味に仕上がっていく。

 

お代わりもあったようだが、お腹はいっぱい。

 

この店には〆の甘味がなく、それが奥様はちょっと物足りず、結局帰宅前にアイスクリームを買って自宅で食べてしまった。

 

幹事で予約した人には同じ料理は出ないようにしているんだそう。

基本重ならないような配慮がある。

 

料理コースは15000円一本。ワインやら飲み物でプラス10000円程度か。

 

勝負時やらハレの日の食事に奥様は使うつもりだワン。

 

 

世の中、またコロナの再燃でお店も大変。散歩もままならないけれど、ソーシャルディスタンスと手洗いとウガイを励行して、気をつけながら次回もポタポタ散歩するワン。

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

*この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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