LIFE IS BEAUTIFUL!!! 山田英幸のもの・ものがたり2020/6/21

好きなものだけに囲まれて暮らしたい。

毎日の暮らしを、わがままに、自分好みに美しく整えたい。

そのために必要なのはたっぷりのお金!!

ではありません。

ちょっとしたアイディアや工夫、少しの手間、そして何より一番大切なのはどれだけそのものを愛せるか、ということ。

 

身のまわりのものを愛する、ということは、暮らしを愛する、ということ。

それはつまり、人生を、自分を愛する、ということだと思います。

ちょっとしたことで、暮らしはもっと美しくなる。

人生も、もっと美しくなるのではないでしょうか。

 

 

ヨーロッパのアンティークで気取ってみたある日の朝ごはん。トーストと紅茶だけですが。

 

昔パリで買ってきたクリストフルのトーストラック。ただこれが使いたかったからのセッティング。

 

シンプルなだけにバターやジャムなどにはこだわりたいです。

 

東京においては現在自粛要請もまずは解かれ、徐々に以前の暮らしに戻っているかのようにも見えるのですが、やはりこんな時期こそ身を引き締めて、かつ、なにもかも新しくてわからないことばかりの今回の災禍、なにより「自分で考えて」「自分で調べて」「自分で責任を持つ」しかない、そうすることの大切さに気付き、そう過ごしていくしかないのだな、と思わされる今日この頃。

いろいろなことが自分に問われる、いい意味でも悪い意味でも今まで見えなかったものの見えてきた、まったく新しい毎日です。

 

さて、外出もままならなかったこの3か月間、何をしていたかといえば・・・・・。

今から思えばもっと、あれもできたのに、これもできたのに、と後悔しきりなのですが、唯一やっていたのは「自炊」です。

 

それまでの自分の生活といえば、夜は外食することも多く、そうすればお酒を飲んでしまいます。で、飲んで帰ってバタンキュー。

朝は時間もなく、朝ごはんはほとんど食べることがありませんでした。

それが、今回の外出自粛、お店も営業自粛。

しかたなしに自分で食事を作るようになりました。

 

まずは朝ごはん。そして、どうせ作ったのだから、と作った朝食を写真に撮って、SNSに上げていました。

 

ある日の朝ごはん。この日はイングリッシュブレックファスト風。

 

ラルフ・ローレンの「ファームステッド・ティッキング」というシリーズの食器。カジュアルでさわやかで、朝ごはんにピッタリです。

 

以前は家で酒を飲むことはほとんどなかったのですが、やはりこの期間中、家でも夕食時には飲むようになってしまいました。

でも、そこは家。ハシゴ酒するわけにもいかず、食後は比較的早く寝るわけです。

そうすると早く目が覚める。何となく腹が減っているような気がする。

台所には夕べの残りの料理や、そろそろ使い切らなければならない食材がある。

 

STAY HOME期間中、いや退職後のこの一年半は普段からそうなのですが、朝から仕事で出勤するわけでもなく、早起きしてもそのあと眠くなればまた寝ればいい。

そんなだらしない考えのもと、外が明るくなりはじめたのをきっかけにのそのそと床から這い出します。

 

ある日のキュウリのサンドイッチ。ちょっと青みがかった朝の光が好きです。

 

朝ごはんといっても、朝ごはんだからこそ、そんなに難しいものを作るわけではありません。

まず、ご飯にするかパンにするか。これは何となく前の晩に決めておきます。

なぜならうちには炊飯器がなく、(糖質制限を始めた時に思い切って捨ててしまった)鍋で炊飯しなくてはならず、うまく炊くには、数々の試行錯誤と研究の結果、お米の浸水がもっとも重要だということに気づき、前の晩からお米を研いでおく必要があるからです。

パンの場合はパンのストックがあることが重要なのは言うまでもありません。

―――話がそれますが、最近下町には、かずかずの新しい個性あふれるパン屋さんがあることに気づきました。そんなお店に自転車で買いに行くのも、コロナ自粛時のささやかな楽しみのひとつでした。

 

とにかくあるものでチャチャっとできるものを。野菜を多めに。

動物性たんぱくは卵で採ることが多かったです。なぜなら調理が簡単だし、食材としてストックが効くから。

そしてコーヒーか紅茶、あるいは日本茶。

 

そして、僕の場合重要なのはセッティングです。

大きくは洋風か和風か。

さらには田舎風か現代風か、男っぽく武骨にするかファンシーにするか?などなど、持っている器の組み合わせを考える。

そこが一番楽しいところなのです。

 

ある日は和定食風。味噌汁だけは八丁味噌の赤だしでないとダメなんです。

 

ある日はバナナのパンケーキ。これなどはまさに「映え」ねらいです。 ハワイの「EGGS’N THINGS」のパンケーキミックスで。

 

ある日は六本木「おつな寿司」で朝ごはん。

 

 

焼きナスの味噌汁には和辛子を添えて。

 

早起きして朝ごはんを作ることの理由はもうひとつあります。

それは、早朝の光で写真を撮りたいから。

食べ物や料理の写真を撮るときの大きな基本は「半逆光で撮ること」。

食べ物のなかにキラリと光が反射して、おいしそうに見えるのです。

そして朝の青っぽい光、少ない光量の時間帯に、絞りをいっぱいに開いて撮影すると、きれいなボケ味の雰囲気ある写真が撮れます。

もちろん、これはほんのひとつのやり方、好みでしかありませんが、少なくとも僕の部屋で朝ごはんを撮影する場合には、いまのところいちばんいい方法のように思えるのです。

 

シルバーのトレイでモノトーンのセッティング。疑惑を呼んだ二人前。

 

これも賛否両論を巻き起こした、パイナップルとロースハムのサンドイッチ。

 

このSTAY HOMEの期間、思いがけず作り始めた朝ごはん。

時間に余裕があるからこそできたことなのですが、あらためて朝の時間の気持ちよさ、大切さを知るいいきっかけになりました。

そして、、、、、食べた後すぐまた寝ちゃったら、いままで以上に太る、ということも身に染みて実感できたのでした。

 

 

 

 

山田英幸

幼い時から美しいものが好きで、長年にわたり骨董・アンティーク・古裂・ヴィンテージテキスタイルなどを収集。

また手仕事も得意で、洋服、帽子、人形、テディベアなどを制作するが、1990年頃「究極の手仕事・仕覆」に出会い、現在も制作を続けている。

西麻布「ルベイン」「銀座松屋」などで仕覆展示会開催。

自称「手芸の国の王子様」。

 

とにかく、「もの」が好き。それにちょっとした工夫や手仕事をプラスすることで、身の回りを美しく、毎日を楽しくしたいと思っている。

愛知県名古屋市生まれ。現広告代理店クリエイティブディレクター。

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