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LIFE IS BEAUTIFUL!!! 山田英幸のもの・ものがたり2017/9/8

好きなものだけに囲まれて暮らしたい。

毎日の暮らしを、わがままに、自分好みに美しく整えたい。

そのために必要なのはたっぷりのお金!!

ではありません。

ちょっとしたアイディアや工夫、少しの手間、そして何より一番大切なのはどれだけそのものを愛せるか、ということ。

 

身のまわりのものを愛する、ということは、暮らしを愛する、ということ。

それはつまり、人生を、自分を愛する、ということだと思います。

ちょっとしたことで、暮らしはもっと美しくなる。

人生も、もっと美しくなるのではないでしょうか。

 

 

 

 

空き箱が好きです。

チョコレートの箱、和菓子の箱、アクセサリーや小物が入っていたブランド物の贅沢な作りの箱・・・。

学生時代はグラフィックデザインを専攻し、現在の仕事でも印刷にかかわることも多いので、こういう箱などのように、キチンとデザインされたものに対するリスペクトがあるのかもしれません。

商業的にデザインされたものは、「美しさ」が第一目的ではありません。中身やブランドのイメージをキチンと表現しなくてはなりませんし、何より中身を守ったり、中身をよりよく見せる、といった本来の目的があります。それを全うしてなおかつ美しい箱たちは、それだけで尊敬に値すると思うのです。

 

つまり、捨てられません。

だからうちにはそんな箱がそれこそ山のようにあり、そのうちの多くは再利用して別のものを入れるのに使っています。

爪切りなど、身の回りのこまごまとしたものを入れている「ROGER&GALLET」のせっけんの箱など、学生時代から、それこそ40年も使っているのですよ。

 

そんな箱の中でも特に好きなのが葉巻の箱。

昔、それこそ30年くらい前、ニューヨークのリトルイタリ―を歩いていたら、タバコ屋さんの前のスタンドに色とりどりの葉巻の箱が積み上げられていました。

思わず吸い寄せられていったら、それらは空き箱で、しかも「ご自由にお持ちください」ではなくひと箱2ドルだか5ドルだかで売っているのでした。

「なーんだ、がめついな」と思ったものの、それらの箱は今まで見たこともないほど美しく、結局2つほど買ってしまいました。

 

ご存じのように葉巻の本場はキューバです。これらもキューバ産の葉巻の箱ですが、今でこそ観光でキューバに行く日本人も増えましたし、アメリカとの国交も何十年ぶりに回復し、昔ほど遠い国ではなくなりましたが、それでもかなり強いエキゾチシズムがあります。

葉巻の箱なので、湿気を調整するためベースは木で出来ています。そこにきれいに印刷された紙が貼られているのですが、その印刷も金がかかっているというか、手間賃が安いのかな?というか、金の箔押しが使われていたりエンボスが押されていたり、「嗜好品の王様」葉巻ならではの高級感・美しさがあります。

そしてなにより僕が好きなのは、そのデザインの「ラテン感」。

日本人の「わび・さび」「余白の美」「アシメトリーな空間性」などとは間逆の、「ハデハデ・こってり」「バロック的に埋め尽くす」「陽気」なデザインが、やはり距離的にも文化的にも「遠い国」を思わせてくれるのです。

 

仕切りはなかなか便利です

 

僕はそんな葉巻の箱をアクセサリー入れにしています。葉巻一本一本の仕切る仕切りは、ネックレスなどを入れるのにちょうどいいのです。

それこそ大したアクセサリーは持っていませんが、だからこそ、こんな箱に入れるのがちょうどいいような気がします。

アクセサリーを選んでちょっと「お出かけ」するときのウキウキする感じを、この箱の陽気さが倍増させてくれるのです。

 

最近は日本にもシガーバーが増えました。近所のなじみのバーはシガーも置いていて、僕が箱好きなのを知っていてときどき空き箱をくれます。

もうお金を出して買う必要がないのがうれしいです。

こんどは、こんな箱に金具をつけて、クラッチバッグやちょっとしたハンドバッグにするのも面白いかな、と思っています。

 

 

山田英幸

幼い時から美しいものが好きで、長年にわたり骨董・アンティーク・古裂・ヴィンテージテキスタイルなどを収集。

また手仕事も得意で、洋服、帽子、人形、テディベアなどを制作するが、1990年頃「究極の手仕事・仕覆」に出会い、現在も制作を続けている。

西麻布「ルベイン」「銀座松屋」などで仕覆展示会開催。

自称「手芸の国の王子様」。

 

とにかく、「もの」が好き。それにちょっとした工夫や手仕事をプラスすることで、身の回りを美しく、毎日を楽しくしたいと思っている。

愛知県名古屋市生まれ。現広告代理店クリエイティブディレクター。

 

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