住めば都も、遷都する2020/4/8

マンションや団地で経験したことがある。間取りが同じなのに、よその家に行くと、まったく印象が異なるのだ。もちろん、家具やカーテンなどのインテリアによって、部屋の姿は変わる。

 

だが、窓から見える光景が違うことも影響している。太陽の位置、目の前の緑のあり方など、同じ建物であっても、少しずつ、ズレがある。

 

窓という額縁の中、外に見えるものも、インテリアの一部なのかも知れない。そう言えば、海辺のホテルの案内には、オーシャンビューなどと書かれている。

 

確かに、リゾートへ行ったのだから、水平線の見える部屋は嬉しい。だが、居心地が良いかどうかは別物だ。西日がきついこともある。

 

オーシャンビューの反対側は、ガーデンビューと呼ばれたりする。樹木が見える庭園があれば、その方が好ましいという人もいるだろう。

 

海は、外に出れば見えるのだから、部屋からは緑を眺めていたいと思うのも納得できる。くせものは、コートヤードビューと称される場合である。

 

中庭に噴水や花々があるのなら、それも良いが、単に駐車場のためのスペースであったりするとがっかりする。

 

 

住めば都も遷都する。住まい探しの場合、立地とか住宅の質は、ほとんどカタログやウェブサイトで見当がつく。だが、その部屋の窓から、何が見えるかは、実際に現場に行って確かめた方がいい。

 

同じ向きでも、2階と3階では外に見える世界が違う。階数が大きく異なれば、もっと印象が変わる。夏の太陽がきつすぎないか、冬に日射しが入るのか、建物の前にある樹木が邪魔ではないのか。インテリアのデザインをするように、窓からの光景もきちっと見ておきたい。

 

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

 

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