住めば都も、遷都する2020/3/17

振り返ると、私たちは、リスクをすり抜けながら毎日を生きている。病気、交通事故、詐欺、泥棒…出来る限り、そうした危険を最小にしたいものだ。

 

ただ、確率の高い地震災害や巨大化した台風被害は、避けがたい。とくに住まいという生活基盤を揺るがす可能性がある。

 

まず、火の用心。もちろん、家具を固定するなどは当然のこと。最近の建物は崩壊する危険性はまずないが、周辺地域で火事が発生することはありうる。マンションの外が火の海になったときのことは、考えておきたい。

 

100年に一度と言われる雨量が、ひんぱんに降るようになった。火の用心に加えて、水の用心も重要。とくに自宅に被害がなくても、停電は起こりうる。

 

エレベーターが動かない。上下水道のポンプが作動しない、廊下は真っ暗など、様々な「事件」が予想される。

 

 

そして、備蓄。「胃の用心」である。3日分と言われているが、もっと必要かも知れない。水、パック入りのご飯に加えて、タンパク質や野菜分の補給が必要になる。缶詰をもう少し、買いそろえておくかな。

 

ペットがいる家庭では、ペットの食事も欠かせない。これは、人の食べ物と違って、ご近所で融通を利かすというわけにいかない。もちろん、トイレットペーパーなどの必需品は少し多めに揃えておきたい。

 

住めば都も遷都する。地震のないところに引っ越すとなれば、日本を出る他ないだろう。水害を避けたい場合、この地球温暖化の時代、どの国へ逃げても異常気象がついて回る。しっかりとリスクを計算しながら、足元を固めるしかない。

 

住まい選びでは、見晴らしや利便性といった生活を広げるチャンス項目と、災害や治安などのリスク項目の両方をチェックすることが大切な時代になったようである。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

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