住めば都も、遷都する2020/2/29

今年は、どんな年になるのかなと、おしゃべりをしながら歩いている。色々とやりたいこともある。出かけたいところも多い。

 

でも、とりあえず、みんなが健やかに日々を過ごせることが一番という結論になった。で、健康とは、どういう状態を言うのだろう。

 

ご飯をおいしく食べられること。食いしん坊は、そう答える。1万歩をすたすたと歩けること。散歩好きの答えである。

 

少しずつ、春になるのを、期待できる気持ちじゃないかしら。そう、まわりの変化に生き生きと反応できること。これは、精神的なものを大切にする友人の答え。

 

 

実は、これらは、すべてつながっている。食欲、運動能力、感受性…それぞれが高まってこそ、他も活性化する。

 

ひとまずは、ご近所にある梅の木に気づくところから始めようか。桜については、誰もが関心を持つけれど、梅には少し鈍感である。

 

ところが、令和になって、梅に対する関心が少し高まったようである。今から1290年前、太宰府の大伴旅人の邸宅で、梅花の宴が開かれた。そのパーティーで詠まれた32首の歌。その序文から、令和の言葉が採られたという。

 

そのためだろうか、新聞データベースを検索してみると、2018年に対して、2019年は、桜の文字の出現頻度は、各社とも数%の伸びだが、梅については、どこも二桁台の高い伸びを示している。

 

もちろん、桜という漢字の方が1.5倍から2倍と、新聞に登場する機会は多い。だが、地味な梅が一挙に伸びたのは興味深い。

 

ひっそりと咲く梅に今年の願いを思ってみよう。住めば都も遷都する。住まいのそばに梅や桜、あるいはツツジやバラの名所があるのかどうか。そこに思いを馳せるのも、なかなか風流である。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

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