美的 Life Style by 花千代2020/2/24

 

 

 

 

昨年から準備していた日本橋とやま館でのフラワーインスタレーションが始まりました。

チューリップの球根は富山県が日本一の生産を誇る花で、そのチューリップを使ったインスタレーションを担当させていただき今回で3年目。

今年のテーマは「春の息吹、ガラスとチューリップの接吻!」ということで、昨年末に富山ガラス工房を訪れ、自分が活けたいイメージの花器をディレクションさせていただくことから準備が始まりました。

今までも富山の伝統工芸品を使って、花と組み合わせてのコラボレーションをさせていただきましたが、今回は一歩踏み込んで、花器そのもののイメージを考えデザインに形や色を落とし込み、という流れでしたので大層楽しい経験でした!

 

元々ガラス器は大好きで、ベネチアンガラスやフランスのラリック、バカラのアンティークなども少々コレクションしていましたが、今回実際にガラス工房で富山ガラスを代表する富山ブルーといわれる美しい紺碧ガラスや、熟練の作家さんたちの活気ある制作現場を拝見して和ガラスのよさ、テクニックなどとても刺激になりました。

 

 

 

 

 

元々ガラスは質感からいって陶器に比べてクールでシャープなイメージがあると思うのですが、今回イメージしたのは有機物のようなぐんにゃり感と、シンメトリーやアシンメトリーすらも意識しない不定形のフォルム。

チューリップという花は咲いてくるとバラのまっすぐ上向きな咲き方とは違い、茎が曲がり下や横などに暴れる面白い咲き方になります。

その花の特性を考えた場合、花器はあくまでもすっきりしたシャープさでなく、溶けた飴のようなぐんにゃり、感が欲しかったのです。

工房で何枚かのイメージ画像を元にした打ち合わせで所属作家である和田氏が、その場でイメージのたたき台になる黄色とアンバー色を重ねた一つを作ってくれ、それは見事に私の表現したかったポイントが具現化されたものでした!

 

そこからは、ピンクや緑、乳白色に富山ブルー、紫など8色の色と形を表現した9作品が次々に出来上がりました。

全部の作品が出来上がったとき、素材としてイメージしていた流木をチューリップと組み合わせてアレンジすることに決定!

ガラス×流木×チューリップという3つの異なる素材の出会いで面白い効果をうみだすことができました。

いつも設営時にヘルプしてくれている友人やスタッフも今回楽しみながら準備していて

最初から楽しいスタートとなりました。

 

会期の最終日は3月1日まで!

読者の皆さま、期間中日本橋界隈にお越しの節はぜひとやま館にお立ち寄りくださいませ。

冨山ガラスとチューリップでひと足早い春を感じていただければ幸いです!

 

 

 

 

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

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