住めば都も、遷都する2019/12/17

真冬のヘルシンキに行ったとき、夜が長かった。日没が午後3時過ぎ、昼下がりのお茶をしていると、もう夜になって。朝は、9時半くらいまで太陽が姿を見せない。

 

よく、長い夜を過ごすから、北欧はインテリアを大切にするというけれど、実感をもって理解できた。暗い夜、部屋くらいは、ステキに明るくしたい。

 

長い夜を過ごすには、テレビもいいけれど、読書という古典的な方法もある。北欧ミステリーが世界的に流行したのも納得がいく。アメリカのミステリーとはちょっと違って、ゆっくりとした時間の流れがある。北欧の家具に座って、今夜はミステリーを読みますか。

 

 

日本の雪国に似合うのは、雪見障子にコタツ、ミカンだろうか。いや、雪国でもなく、和風建築でなかったとしても、伝統的な雰囲気は出せる。そう、マンションでも、コタツという万能の暖房器さえあれば。

 

最近は、洋間に合うコタツもある。椅子式のコタツまで登場した。コタツのぬくぬくした感じは、長い夜を過ごすのにふさわしい。でも、コタツだと、つい眠くなるし。そこから出るのが、おっくうになる。

 

昼の太陽が注ぐ家は、好ましい。同時に、夜の時間、落ち着いた雰囲気を醸し出す住まいも、ありがたい。住めば都も遷都する。もちろん、両者をともに満足させる物件は望ましい。昼も、夜も、わが家はわが家らしく、居心地の良いのが一番である。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

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