住めば都も、遷都する2019/11/26

わが家のまわりにトレーニングにもなる散歩コースがあると嬉しい。坂道、飛び石、長い一本道、緑多い川の土手…ひとりで、ふたりで、ペットのワンちゃんと共に。歩くことは、運動のベースだ。

 

室内のスポーツクラブと違うのは、季節の移り変わりを楽しめること。春夏秋冬、同じ道を歩いても、風景が変わってくる。

 

朝、昼、夕方…と、太陽、風、気温の変化も味わえる。早足、無心での強めの歩行もいいが、色々と思いを飛ばしながらの散歩も気分転換になる。

哲学者のカントは、早起きをして午前中に仕事、その後、決まった時間に散歩をしたという。アリストテレスも散歩をよくしたので、彼の一門は「逍遥学派」と呼ばれる。そうそう、ルソーも『孤独な散歩者の夢想』という本を書いている。

 

 

京都にある琵琶湖疎水の「哲学の道」とまでいかなくても、歩くのに、考えるのに、向いた道はある。心を動かしながら、体も活動させることができる。おっと、考えすぎて、つまずかないように。

 

住めば都も遷都する。新しい街へ引っ越したいときは、近所を30分ほど歩いてみよう。街の雰囲気も分かるし、何より、心身を元気づける散歩コースがあるかどうかを確かめられる。毎日、毎日、一歩、一歩、私たちを歩かせてくれる魅力のある街。それは住みよい街でもあるはずだ。

 

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

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