ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2019/11/25

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

今日の散歩は「浜田山」エリア。井の頭線の駅があり、一日の乗降客数は約3万人。

芸能人が多く住む街という噂もよく聞く。

 

さてそんな街を今週はポタポタ散歩。

 

街は浜田山駅からまっすぐ伸びる浜田山メインロード商店街を中心に人は流れている。

 

メインロード側行く感じで駅から右側に行ったところに評判のワンタン麺がある。今日は坊ちゃんに連れられ奥様も久しぶりのラーメン類をいただきに来た。ワタシもここのスープの匂いは好き。

「たんたん亭」

 

 

浜田山に来たからにはスルー出来ない存在。

 

この店から阿佐ヶ谷「支那そば たなか(元々はたんたん亭)」も出たし、元々のたんたん亭創業者は今も西荻窪の「支那そば いしはら」を切り盛りしている。

 

さらにその弟子たちの系列が目黒の「かづ屋」、数年前に池尻に移転した「八雲」、一昨年オープンした稲荷町「支那そば 大和 稲荷町本店」など人気ラーメン店となって世の中で有名になっている。

貴重な種牛ならぬ種ラーメン屋さんと言うべきか、ラーメン界のトップブリーダーと言うべきか、そういった存在である事は間違いない。

 

午後2時過ぎ。坊ちゃんに言われ空いた頃を狙って来たが、10席のうち2席を残して満席。…ラッキー。2人とも即座れた。

 

店に入った瞬間、鰹出汁の匂いが鼻腔と胃袋を刺激する。

 

その後も入店客は続き、ウェイティングの席に座る人もこの時間なのに出現。

やっぱり人気だな。

浜田山の食べ物といえばここは外せない。浜田山の代表的な食べ処と言っても良い。

 

おじさんと若者の2人で厨房を切り盛り。

 

シンプルな支那そば(770円)も魅力だか、やはりここは人気のワンタンの味も楽しみたくて、ふたりとも「ミックスワンタン麺 (1170円)」を麺硬めでオーダー。

 

 

ワンタンは肉ワンタン3個、海老ワンタン3個とボリュームたっぷり。ワンタン食感はぷるぷる、海老はぷりっ、肉はガツって感じで食べでがある。

 

麺は細麺で固めに茹でてもらっても、細麺だし途中で柔らかくなるかと思ったら案外終盤でも硬さを保っていた。口当たりが良い。

 

 

チャーシューは脂身はありつつも案外さっぱりタイプ。

シナチク、ネギ、もいい役割をちゃんとこなしている。

 

スープは先ほどの匂いのした鰹節だけでなく、動物系(おそらく鶏ガラ…)さらに魚系で煮干し、昆布も使っているよう。

上品な味ゆえ、少し食べているうちに平面化した味になるが、途中で黒胡椒をたっぷりかけて味変させてみると、これがまた美味。

 

チャーシュー海老ワンタン麺は「ちゃえびそば」、肉ワンタンは「肉そば」、チャーシュー麺は「ちゃそば」と省略するのが店員さん同士の店内言葉。

味のレベル高いし、みんなが好きになるのもよくわかる。

 

食券制ではなく現金後払い。

 

女性も含めて若者達中心に地元のお母さん、おばちゃん、老夫婦もちゅるちゅる食べている。

11時〜20時半の通し営業。それもあってか人気とは言え、長蛇の列というわけでもないし10分程度待つくらいで入れるので、全然オッケー。

 

支那そば、ワンタン麺の基本形として押さえておくべきお店。

 

 

さぁ、お腹もいっぱいになったしちょっと浜田山メインロードをポタポタ散歩。

成城石井浜田山店を左手に見ながら進むと、先の方に整体マッサージ、右手に薬屋さん、docomo、ドトール、もっと先に行くとメガネ屋さん、美容院、パン屋さん、ジョナサン、歯医者さんなど、生活全般に関わるお店がズラリ。

 

 

このうちの一軒パン屋B「ラスリーズ」にちょっと寄っていくつかパンを購入。

小洒落た店構えで地元の人たちで客が入れ替わり立ち代り入ってくる。

商品揃えは割と充実している。

 

今回は4種のパンを購入。それでもほぼ500円玉ひとつで済む使いやすい地元パン屋さん。

 

 

まずは「ちくわパン(190円)」。人形町のまつむらで売っているのと同様、ちくわの中身はツナマヨネーズ。文句なく美味しい。

 

 

「餡バターロール(160円)」は塩パンにつぶし餡が入ったモノ。塩と砂糖は舌に美味しく感じるのでズルく美味しい。

 

「ビストロ エミオン(100円)」はお店のオススメ商品。

 

「パンダのパン」はオマケで買ってしまった。ただ可愛いから…。100円だし。

地元の人には使い勝手の良いパン屋さん。

 

さてメインロードを戻りつつ、少し歩いて駅に近づくとピンクの扉が見えてくる。

 

浜田山の商店街「浜田山メインロード」の入り口、浜田山駅にほど近いところにオシャレな紅茶専門店がある。ピンクの扉を開けて階段を登っていくと落ち着いた雰囲気の空間が広がる。

 

 

 

Sw&C「ベリーズティールーム」。

 

荘厳なピアノの曲がBGMで耳障りの良いくらいの音量で心地よく流れている。

 

 

ゆったりと時の流れる空間。

 

多くの種類の紅茶。

食べたことのないイギリスの「クランペット」と言うパンとパンケーキの中間のようなお菓子を注文。なんでもイーストで発酵させてから鉄板で焼いたものだそう。

好奇心もあってオーダーしてみた。「焼くのに時間かかりますか?」と聞くと「いいえ、かかりません」とお上品な女性サービス担当の方が優しく返答してくれた。

 

《11クランペット》

 

これにはバターとイギリス製の蜜糖(ゴールデンシロップ)を掛けて食べる。

ホットケーキのようにしっとりタイプではなく、やや歯応えもあるお菓子だが、紅茶と一緒に食べるとその少し固さが絶妙に柔らかくなり、それも一興。オヤツにとても良い。

 

「クランペットセット」はセットで税抜1100円。選ぶ紅茶の種類によっては多少の加算がある。紅茶をセレクトをする段階では、いくつもの種類の紅茶があるので悩む。町のタイトルのついた紅茶でもありこの店の販売No.1でもある「浜田山(単品は税抜650円)」を選ぶか悩んだが、結局ロイヤルミルクティーの「ガラムマサラ(税抜700円)に決めた。今年の春、ネパールに行ってから家でもガラムマサラティーにハマっている。

 

 

 

 

この店のガラムマサラは特に香ばしく味はとってもスパイシー。

おかわりの入ったポットに冷めないように布製のカバーをしてくれている。良くあるサービスだが仕草も含めてエレガント。

 

ワタシは外に繋がれていたけど、ゆったり時間を過ごさせてもらったワン。

 

会計はセットで税抜1100円+紅茶追加費用税抜50円+消費税115円=1265円也。

これで小一時間ゆっくりエレガントに過ごせるなら嬉しい。

 

営業時間も11時〜18時とあくせくしてない優雅な感じで閉店してしまうので、楽しむなら少し早めかアフタヌーンティーがオススメ。

 

 

さてその日の夜は、浜田山メインロードとは反対側、踏切を渡ったところにあるエスニックレストランに坊ちゃんと行くことにした。予約なし。

 

❷「ベトナム食堂シクロ」

 

 

18時半に寄ってみると、ほぼ満席。店員の女性からカウンター席なら空いているというので入れてもらった。その後も予約の客が代わる代わる次々と来る。

 

料理メニューを見ると、ベトナムに徹しているわけでもなく、タイ料理もちょいちょい入っているし、オリジナルもあったりする。つまりは、なんちゃってベトナム料理でもあり広く言えばエスニック料理。

 

まずは「パパイヤサラダ」を頼むも今日は入荷なしという事で、えって感じからスタート。

んーあと、頼もうと思った「海老と玉子のヌクマム炒め(ヌクマム、ニョクマムは肩口鰯を塩漬け、発酵・熟成させたもの)」も売り切れたという。初っぱなから断念の連続。

 

こりゃ、前途多難か?と思っていたが、その後は順調。ただ、奥様が頼んだ「あさりチリソース炒め」もそれで売り切れになった。

 

まず届いた料理は

 

 

○「海老とニンニクの芽炒め(850円)」…塩と胡椒がガツンと来る味付けはかなりシッカリ。モヤシ、人参、ネギ、玉ねぎ、ニンニクの芽、小海老が具材。

僕的には品切れになった「海老と玉子のヌクマム炒め」の代打のつもりだったが、十分代打の役割を果たしてくれた。

 

 

続いてベトナム料理の定番△「パインセオ」…黄色い生地は玉子焼きに見えるが米粉にターメリック黄色い色が混じっているがための色。

中の具はモヤシと小海老と至ってシンプル。豚肉もキノコも玉ねぎも入ってなかった。

放射線状に切って付いている大葉、人参、大根も一緒にサニーレタスに巻いて、そこに少し甘酢タレの「ヌクチャム」をつけるつもりが、サラサラなタレが来てちょっと拍子抜け。

結局、邪道だがサテ・トム(海老風味の辣油)を掛けて食べてしまった。かけた瞬間汗が出てきた。

 

 

△「あさりチリソース炒め(850円)」…辛いかなぁ…と恐る恐るスープを飲んでみると…んん?甘〜い。え?なんで?と思いながらあさりを食べていたが、結局ここにもサテ・トムを入れて辛くしてしまった。

 

 

○「トムヤムクンスープ(850円)」…辛いがガツンと来るほどではない。ちょうど良い酸っぱさのスープ。パクチーも加えて、筍、海老、玉ねぎ、青梗菜、シメジ、ネギなど、食べ応えある味と分量。

 

 

最後の〆に炭水化物の○「鶏そぼろフォー(小サイズ 550円)」。…小サイズと言いながらかなりの分量。スープはやや塩味がキツイがなかなか美味い。ちょっとのどが渇くので、お酒と水は必須。

 

BGMは奥様世代にはたまらない昭和フォークやら歌謡曲。吉田拓郎の夏休み、堺正章やらザ・ピーナッツの曲ときたもんだ。

 

ベトナム料理屋さんなのに鶏肉と春雨の「ミエン・ガー」みたいなスープはなくて、タイ料理の代表的な「トムヤムクン」があったり、ガパオライスやパッタイまであるから厳密にはベトナム料理だけでもなくタイ料理もあり、地元の人や日本人ニーズに合わせて料理を変えていったんだろうなぁ。

飛び抜けて優れた味の料理というものはないが全体的に平均点的な味。

町の料理屋さんとしてはあり。

 

とは言え、ベトナムホーチミンのレックスホテル(一昨年僕も宿泊して美味しい料理をいただいた)のベトナム料理担当だった料理人がこの店の料理長を務めている本格派ではある。

 

 

こういう店が自宅近所にあれば確かに便利だと思う。お客さんの中には数品テイクアウト用に注文している人も見られ、それぞれ便利に使っているようである。

 

さて、この日の浜田山散歩はこのくらいにしてちょっと気になった店があったので後日来ることにした。

 

4日後再度浜田山へ散歩。まずは駅そばにある地元で人気のパン屋さんB「ムッシュソレイユ浜田山店」に寄ってみた。…

 

 

地元民に人気のデニッシュ。午後3時に行ってみたらデニッシュ系のパンは売り切れ。

あまり多く焼いてない事にも原因があるが食べたかったら早めに店に行くしかない。

店の人も日によって違うので全く読めない、とおっしゃっていた。

 

 

そこにあるパンの中からセレクト。まず可愛らしいパッケージの「牛乳パン(税抜 270円)」…中にはホイップマーガリンが塗られ、ほんのり甘いパンとマッチして昔食べたような気のする懐かしい味がする。

甘い系で残っていたのはクロワッサンベースのいくつかでそのうち2種を購入。

 

 

「パン・オ・ショコラ(税抜 210円)」…チョコが中に入ったクロワッサン。オーブントースターで適度に焼くとチョコもちょっと融けて周りの生地があったかでサクサク美味しい。

 

「ラ・フォレ(税抜 300円)」…アーモンド等何種類かのナッツの乗ったクロワッサン。

人気のパンでオヤツに良し。

 

店内は1人が買い物してるとそれで精一杯、他の人は外で待つほどの狭さ。

なんだか可愛らしい地元で人気のパン屋さん。

 

 

 

それが4日後に来たカジュアルなイタリア料理店「ファッティーズ」

当日予約で19時に行く予約を入れた。

団体客予約が入っているので、なかなか料理を出せないかもしれないと言う忠告が店からあり、それでも構いませんと、言って行くことに。

 

行ってみると、店内ほぼ満席。

奥様はこの日は大学時代のトンさんを誘って訪問。カウンター席に2人で座る。

その他、団体客、カップル、家族連れ、夫婦者、女性同士、おひとり様など多岐にわたる客層が店を占める。約20人の客相手に料理長含めスタッフ3人で手際よく回す。

 

目の前のオーブンと5個口のコンロを手際良く駆使して料理していく。

全く手が止まることはない。これだけで見る価値あり。

 

まずは2人とも生ビール(黒ラベル 550円)」で喉を潤す。

 

 

オーダーした①「トマト、ホタテ、桃、カラスミ掛けのサラダ(1200円)」…

中身はサニーレタス、トマトとホタテと桃はサイコロ大にカットされ食べやすく、ソースは酸っぱめのバルサミコ味で桃の甘さとのコントラストがいい感じ。カラスミは正直そこまで味に影響を感じないが、別にそれでも十分美味しい。

 

 

②「焼き野菜盛り(950円)」…キャベツ、ゴーヤ、パプリカ黄色、赤、さつまいも、椎茸、ブロッコリー、オクラ、万願寺唐辛子、かぼちゃ、茄子、カブ、蓮など多種多様な野菜をオーブン、フライパンを駆使して料理してくれている。皿も温めてあり、キメの細かいおもてなし。味はアンチョビ、ニンニク、オリーブオイルが効いたバーニャカウダソースが活きていて、ちゃんと美味しい。

 

 

③「宮城よりのムール貝、白ワイン蒸しとフライドポテト(1600円)」

…細かく刻まれたニンニク、パセリが味に彩りを添える。

匂いで食欲が思いっきり刺激される。塩加減もよく、いい感じ。ソースもスプーンですくい取ってほぼ全部飲み干した。フライドポテトも冷凍成形ものとは言え十分美味しい。

 

 

④「ずわい蟹とアメリケーヌのトマトクリームソース スパゲティ(1500円)」

…ボリュームたっぷり。アメリケーヌ故に甲殻類の殻で作ったソースは濃厚な出汁も出て、クリーミー。パセリや細いアスパラがアクセントにもなり、十分に美味しい。まだ絶対評価な感じでもないので他のパスタも試したいかな。

 

 

⑤「チキンのパリパリ焼き(1350円)」…皮目がパリッと焼かれて焦げ目がめちゃ美味しい。

肉質は若く、柔らか。マッシュポテトが下に添えられ腹を十分に満たす。鶏の味付けはやや時間をかけてソースを料理長が作ってくれていただけあって、塩胡椒味のみならず複雑に美味い。

 

とっても忙しい厨房の中、黙々と手際よく調理する料理長、サポートする奥様ご夫婦、フロアを手伝う若い女性の3人の連携プレイを見ているだけでも心地よく価値がある。

 

結局奥様たちも食事をそれほど待たされることなくスムーズに食事も出来た。

 

最初に来ていたお客さんが帰った後も2回転目のお客さんが次々に20時半過ぎに入ってくる。予約客、ふらっと来た客、女性、男性、それぞれおひとり様もやって来るが、温かく迎え入れていた。

さらにおひとり様にはパスタ半分の量にして、とか言うわがままオーダーも受けてくれていてとっても融通の利くお店。

 

値段もとってもリーズナブルだし、近くにあったら普段使いに自分の店として通う店になると思う。良いお店だった。

 

 

良い感じの店に出会った浜田山。渋谷駅から井の頭線でも20 分程度で着く便利な場所。住みやすそうな街だワン。今回はこのくらいにして次回はそろそろ紅葉色づく秋の散歩をしたいけど、まだ台風で散歩に出られないかなぁ。

 

* 文中に出てくる数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

 

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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