住めば都も、遷都する2019/10/9

いつの頃からか、「あなたのご家族は?」と聞くと、犬とか猫も含まれるようになった。かつて、犬は庭で飼われて(犬小屋というものがあった!)、猫はと言えば、近所を走り回っていた (塀の上も歩いていたね)。だが、いまでは、昼も夜も家の中で「同居」するのだから、立派なファミリーである。

 

ペットがいる家庭では、犬や猫にとっても、この住まいが「わが家」。ほら、動物病院で、渋々、診察を受けて帰宅すると、彼らは明らかにホッとしているではないか。自分の場所に帰ったという表情をしている。

 

ペットによっては、自分がこの家の「主人」であり、たまたま、人間を同居させていると考えているフシもある。いずれにしても、窓から外の風景を眺めている彼らの横顔を見ていると、何を思っているのかなと想像してしまう。

 

 

住めば都も遷都する。ワンちゃんやネコちゃんの快適さも考えて、住まい選びをするケースが増えている。彼らのためにインテリアを特別にデザインする人も出てきた。

 

コンパニオン・アニマルという言葉がある。人生の伴侶としての動物とは言い得て妙だ。はた目から見ると、本当の伴侶よりも、もっと大切にされているアニマルもいたりして。ともかく、家族みんなにとって、住まいは居場所である。お互い、生きていく時間をゆったりと過ごせる場にしたいものだ。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

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