ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2019/10/2

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

前回に続き今回のボン散歩は「白金台駅」周辺。

今回もワタシ同様、オシャレな奥様と散歩するワンちゃんにたくさん出くわしたワン。

まずは友人のトンさんとランチ。

 

 

「ルカンケ」へ。

 

 

プラチナ通りから小径に入ったところの2階にこの店「ルカンケ」はある。

奥様お気に入りのフレンチ。

予約の12時10分前に着くも、まだ準備中で中に入れず、ドアが開くのは12時ピッタリ。

 

ランチメニューで選んだのはカジュアルなコース(税抜 3800円)。

アミューズ、前菜3品、メインを魚か肉かどちらか選び、デザート、飲み物付き。さらにミニャルディーズもつく。

 

この日の最初のアミューズは「小石と苔」。

 

 

…このメニューはこの店のスペシャリテ。小石の中にひとつだけ食べられる小石が置かれている。その一つが苔が生えているかのように見えるモノ。

石のようにグレイに見える「竹墨を練りこんだパンの上に、豚肉のリエット、ケールのパウダーを乗せたもの」。楽しいお店。

 

 

前菜1皿目…「フォアグラのクレームブリュレ」…面白い。見た目は完全にクレームブリュレなのだが、舌の上には砂糖もあしらった甘いフォアグラ。頭の中はクエスチョンマークだらけの不思議感覚。ちょっと混乱、でも美味しい。

 

前菜2皿目。

 

 

「カリフラワーのスープ」…コンソメやブイヨンは使わず炒めた玉ねぎとカリフラワーのみで味付けたスープ。カレーに使うガラムマサラオイルもかかっている。

 

前菜3皿目。

 

 

「牡蠣 おご海苔 ビーツ」…ここから、メニューに食材のみを書く“noma方式”。

牡蠣のフリットを胡麻油でパリパリに揚げたおご海苔(いつも刺身のツマで出てくる緑の海藻)で隠してある。軽く塩味のついたこの海苔も美味しい。ビーツ、ハーブなどのサラダの横に、玉子やビーツのシャーベット、卵白、卵黄のソースを混ぜて食べる方式。手の込んだ素晴らしいひと皿。

 

 

メインは「ほほ肉  ごぼう」…

牛頰肉とごぼう。きんぴらごぼうと里芋が添えられ、ごぼうパウダー、ほうれん草の薬味、で、混ぜ合わせて食べる。味は濃厚でかなり美味!奥様の好みの味で大当たりと言う顔をしてらっしゃる。次に来たらまたこのメニュー食べたいと奥様は思っているに違いないワン。

 

 

食後のデザートは「オペラ」…

パリのオペラ座にちなんだ名のケーキ。何層にもなっているのが特徴。金箔付きのところも多いがここではそうではない。

このお店のオペラは「ガトーショコラ、コーヒのアイスクリーム、ピスタチオエスプーマ、

一番上にプラリネ=ナッツ類と加熱した砂糖のカラメリゼ)。一層一層もちろん美味しいが、全部を一緒に食べたその結集した時の総合した味ガまた美味しい。

 

コーヒー付き。

 

 

これでひとり4000円程度のお支払いはあまりにもお値打ち価格。

 

 

この日は夜までプラチナ通りをゆったりポタポタ散歩。途中、賑わう「プラチナドン・キホーテ(2015年オープン)」へも立ち寄りのぞいて見ると、激安のコンビーフが売られていてつい衝動買い。

ここは松阪牛まで品揃えのあるそんじょのドン・キホーテとは違う食料品が充実している店。

奥様とトンさん、結構楽しんでるワン。

 

 

かれこれしてお茶を飲んだりしていると夜になって来た。

今晩は、2019年版ミシュランひとつ星初獲得店でもある 「私厨房勇」へ。

 

 

7000円のコース一本(税金とサービス料は別途)。でも、この値段でミシュランはスゴい。普通はビブグルマンだワン…とワタシが思っていると奥様とトンさんおふたりお店に入っていく。

メニューはシェフのおまかせ。皿数はデザートまで入れて7皿。

 

結局、お酒を2〜3杯適度に飲むと13000〜15000円ってな感じの予算感。

 

前菜盛り合せから。

 

 

❶香港甘醤油で蒸し鶏の葱生姜野沢菜ソース、刺身サラダなど。

…軽やかな味。健康に良さそう。

 

 

❷京春菊と中国ハムのポタージュ…さっぱり爽やかなスープ、これも優しい味。

 

 

❸「活けアワビのステーキ」…ソースには豆豉(トウチ=黒豆に塩を加え、発酵、水分を減らしたモノ)、鮑のキモ、を使う。適度な歯ごたえの柔らかな鮑の身を膨よかな味にソースが仕立て上げる。

 

 

❹「三陸産帆立貝と中国野菜炒め」…帆立貝の柔らかな食感と金針菜、エリンギ、紅芯大根などをサッと炒めたシャキシャキの食感が美味しい。

 

 

❺「牛頰肉のフレッシュトマト煮込み」…八角、シナモンなどのスパイスがほのかに香る。これまた優しい味付け。

 

 

❻「梅と紫蘇のスープ炒飯」…評判だけあって相当美味しい。スープ炒飯はあまり得意な方ではないのだが、この店のはイケる!

梅と紫蘇がとても良いアクセント。

 

 

❼阿波和三盆杏仁豆腐… これも甘すぎず、優しい味。

席はカウンター席のみ。

全体的に飽きのこない味。

 

基本完全予約。メニューの事前組立があるので、前日までの予約。まだ、数ヶ月待ちとか言うことはなく当日でも空いていれば入れてくれるが、その時は食材の関係もありコースではなくてアラカルトになる。

この日はここで散歩終了。

 

 

パン屋さんの話は前回もしたが、この周辺には前回紹介した「金麦」しかなく、今回は紹介出来ないワン。

実は結構気に入っていた「アトリエ・ド・リーブ」が今年の6月に閉店。

 

 

 

なんでも、運営会社が経営破綻したんだそう。美味しかったのに惜しいワン。

 

 

翌々日もランチをダンナ様とこの白金台駅周辺で食事。フレンチを奥様がセレクト。

 

 

「シエル ソル」

実は2017年からミシュランひとつ星獲得店。そんな事つゆ知らずに奥様がランチ予約を入れたのは2日前。

 

この日のランチ客は奥様たち2人を入れて14人。うち男性はダンナ様ひとりのみ。

やや年齢高めのマダム達の憩いの場になってるワン。

 

んー、まぁ、店のコンセプト的に女性受けするのかな。奈良の食材を、ふんだんに使った奈良の食のアンテナショップ的存在。

フランス語で「CIEL(シエル)」は「空」、「SOL(ソル)」は「地」を意味する。

自然豊かな奈良の伝統野菜などがセールスポイント。

 

そう知って食べるとちょっと考え方も変わって面白い。

 

 

まず最初のアミューズは「蕨や内蔵をワインでコトコト煮込んで固めたモノ(ブーダンノワールみたいな味だったが)を、揚げた皮で包んだモノ」…味は濃いが美味い。奈良の食材を使ったモノ。

シフォンケーキに、奈良秘伝の「行法味噌(龍美堂)」と「ペンタス」という花びらが星型のエディブルフラワーが乗る。ペンタスの花言葉は星型なので流れ星に願いをかけるが如く「願い事」「希望が叶う」と来たもんだ。そりゃぁ女性は喜ぶワン(と言いつつ、これは店では説明がなかったが…)。

 

 

「ズッキーニのスープ、クルトン、オリーブオイル」…美味しいけどやや高血圧のダンナ様には塩分きつ目かな。

 

 

ここでパンとして美味しそうなブリオッシュ。

 

 

「日光(奈良じゃなかった)のヤシオマス、添えられいるのは、おかひじき、からし菜、わさび菜、おかひじきのパウダー、ソースはサワークリーム」…鱒の火入れはギリギリに入っていて上手。食感がよく、かなり美味い。

 

 

「イベリコ豚の肩ロース」…イベリコ豚は香ばしく焼き上げられ、ソースはシャリキュティエール。粒マスタード、ドライトマト、刻んだ胡桃などが入っている。

酸味、マスタードの辛味がきいたソースで肉と合う。肉の脂も甘みがあって美味しく焼きあがっている。

その他、ズッキーニ、牛蒡、サヤインゲン、生で食べられるコーンのゴールドラッシュ、カブ、茄子、オクラ、などが添えられている。

 

このあたりでお腹がいっぱいにちょうどなった。

 

 

ただ、デザートは毎度のことながら別腹。ペロリと食べた。「ウフ・アラ・ネージュ、パイナップル、酒粕」…ウフは卵白を使い、添えられた甘酸っぱいパイナップルソースがよく合う。酒粕のアイスは酒粕感が結構強いがこれもパイナップルソースと絡めるとうまさが増幅する。

 

 

食後の飲み物は和紅茶の「つきのかをり」という銘柄を、いつも頼むコーヒーではなくオーダー。優しい味の紅茶。飲み終わった時にプティフールとして「番茶のクッキー、りんごのピューレ乗せ」が出てきた。店の方が気をきかせてくれておかわりの飲み物を下さるという。という事で、追加はコーヒーをお願いした。薄めのアメリカン。

体に負担かけないような意味合いかな。

 

サービス、食事、空間、全てが気持ち良い。こういう店だからこそマダム達がゆっくり楽しむんだろうな。

 

今週はここでおしまい。そろそろ涼しくなってきたから次は温かいモノも食べに行くかも。

 

* 文中に出てくる数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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