マンションに関する疑問や悩み ありませんか?2019/9/4
管理費

(最終更新日:2020年3月9日)

 

マンションの購入を検討している方は、管理費について知っておく必要があります。多くの方が購入したらそれで支払いが終わりだと思っていますが、マンションの場合には管理費などを月々支払うことになるのです。ここでは、そんなマンションの管理費についてご紹介します。
 

目次

■そもそもマンションの管理費とは
■管理費の利用用途とは
■管理費を支払うことのメリット
■管理費は安ければ良いわけではない
■マンションの管理費の相場はいくら?
■マンションを売却する際には管理費は返してもらえる?
■管理費が値上がりすることはある?
■滞納するとどうなるの?

 
 
管理費

 
 

そもそもマンションの管理費とは

もしかしたら「そもそもマンションの管理費ってなに?」と疑問に感じている方もいるかもしれません。そんな方のためにお伝えしますと、管理費というのは共有部分の管理に必要なお金のことです。

例えば、自動ドアやエレベーターなどの電気代、ゴミ置き場の掃除や植木への水やりをする管理者の人件費などが管理費として挙げられます。これは賃貸であっても区分所有であっても同様にかかる費用ですよね。そのため、マンションに住むのであれば、購入した方でも月々支払う必要がある費用です。マンション購入を検討している方は、購入にかかる費用の他に月々管理費などがかかるということは念頭に置いておきましょう。

 

修繕積立金とはなにが違うの?

毎月かかる費用には、管理費と別に修繕積立金というものがあります。この修繕積立金は管理費となにが違うのか、疑問に思う方もいますよね。どちらもマンションの管理・保守にかかる費用のことなのですが、簡単に違いを説明すると、管理費というのが毎月必要となる費用のことで、修繕積立金というのは長期的に必要となる、外壁の補修や塗装、排水管の工事など、数年・数十年に一度行う、大規模な修繕のために積み立てるお金のことです。

 

修繕積立金に関して詳細を知りたい方はこちらの「マンションの修繕積立金の相場は?」をご参照ください。

 
 

管理費の利用用途とは

管理費の利用用途に関しては、国土交通省の定めるマンション標準管理規約に記載があります。

 
管理費は、次の各号に掲げる通常の管理に要する経費に充当する。

一 管理員人件費
二 公租公課
三 共用設備の保守維持費及び運転費
四 備品費、通信費その他の事務費
五 共用部分等に係る火災保険料、地震保険料その他の損害保険料
六 経常的な補修費
七 清掃費、消毒費及びごみ処理費
八 委託業務費
九 専門的知識を有する者の活用に要する費用
十 管理組合の運営に要する費用
十一 その他第32条に定める業務に要する費用(次条に規定する経費を除く。)

出典:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)第27条

 
管理組合は、建物並びにその敷地及び附属施設の管理のため、次の各号に掲げる業務を行う。

一 管理組合が管理する敷地及び共用部分等(以下本条及び第48条において「組合管理部分」という。)の保安、保全、保守、清掃、消毒及びごみ処理
二 組合管理部分の修繕
三 長期修繕計画の作成又は変更に関する業務及び長期修繕計画書の管理
四 建替え等に係る合意形成に必要となる事項の調査に関する業務
五 適正化法第103条第1項に定める、宅地建物取引業者から交付を受けた設計図書の管理
六 修繕等の履歴情報の整理及び管理等
七 共用部分等に係る火災保険、地震保険その他の損害保険に関する業務
八 区分所有者が管理する専用使用部分について管理組合が行うことが適当であると認められる管理行為
九 敷地及び共用部分等の変更及び運営
十 修繕積立金の運用
十一 官公署、町内会等との渉外業務
十二 マンション及び周辺の風紀、秩序及び安全の維持、防災並びに居住環境の維持及び向上に関する業務
十三 広報及び連絡業務
十四 管理組合の消滅時における残余財産の清算
十五 その他建物並びにその敷地及び附属施設の管理に関する業務

出典:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)第32条

 

単棟型を参照しましたが、この他に団地型と複合用途型にもマンション標準管理規約が設けられています。いずれの規約にも同様の記載があります。また、このマンション標準管理規約を見れば分かるように、エレベーターやオートロックにかかる電気代や保守・点検費、エントランスやゴミ置き場の清掃員にかかる人件費、警備会社との契約にかかる費用などは、住民から毎月徴収する管理費から支払われています。

 
 

管理費を支払うことのメリット

管理費の利用用途から推測はできますが、改めて管理費を支払うことのメリットも確認しておきましょう。
 

メリット1:管理の面で住民の負担が少なくなる

マンションに住むのなら、住民全員でマンションの管理をしていかなければなりません。自分たちでマンション管理をすることも可能ではありますが、それぞれ仕事や家事などがありますし、輪番制にしてもサボった・サボらないなど水掛け論になってトラブルになる可能性もあります。その一方で、管理費を集めて、適切な管理人や清掃員など人を雇えば代わりに管理をしてもらえます。住民の負担が物理的に減ることや、トラブルを未然に回避できるというメリットがあるのです。
 

メリット2:資産価値を保ちやすくなる

資産価値を下げないためにも、しっかりとしたマンション管理が必要です。簡単な例として、2つのマンションの状態をお伝えするので、そのマンションを頭にイメージして、どちらのマンションが良いか考えてみてください。
 
1つ目は、植木が枯れているうえにゴミ置き場がカラスに汚されて汚らしくなっているマンション。
2つ目は、植木が緑豊かでゴミ置き場もエントランスもピカピカにキレイになっているマンション。
 
状況をイメージして頂けると分かる通り、2つ目のキレイになっているマンションの方が印象も良いでしょう。家賃や初期費用、物件の条件などがほとんど変わらないのなら、管理がしっかりしているマンションにより魅力を感じますので、需要のあるマンションなら資産価値を保ちやすく、売却するときにも高く売れやすくなるでしょう。
 

メリット3:住環境を充実させることができる

管理費でお金を集めることで実現しているのが、オートロック・防犯カメラやエレベーターです。安全性を確保するために、オートロックや防犯カメラを使ってセキュリティを強化しています。管理費を集金しているからこそ、こうして防犯面を強化できるわけです。また、利便性に関しても同じことが言え、エレベーターの保守・点検などにかかる費用も管理費から使われています。

 
 

管理費は安ければ良いわけではない

家賃や修繕積立金に加え、管理費は毎月支払う必要があります。そのため、毎月の出費を少なくするためには管理費や修繕積立金の金額が少ない物件を選ぶのも1つの方法です。しかし、毎月の管理費が安いということは管理人・清掃員の人件費、エレベーター、照明など共用設備の管理にかかる費用が少なくなるということです。費用が削られ管理が行き届かなくなった場合、共用部分の廊下の照明が切れた状態のままになったり、エントランスやゴミ置き場の清掃がされず汚れたままになってしまったりする可能性があります。住んでいるマンションであれば、できるだけ清潔感を保った状態にしてほしいでしょう。また、好んで清潔感のない物件に住みたいと考える方は多くありませんので、住宅需要が下がってしまい、それに合わせてマンションの資産価値も下がってしまいます。管理費が安ければ毎月支払う金額は少なくなりますが、マンションの資産価値を考えると、一概に管理費が安いマンションが良いとは言えないのです。

管理費

 
 

マンションの管理費の相場はいくら?

マンションによっても異なりますが、月々の管理費はおおよそ1万~1万5,000円です。さらに修繕積立金が5,000~1万円ほどですので、合計で約2~3万円かかります。ただし、これはマンションの戸数や階数などによって異なります。タワーマンションともなると管理費と修繕積立金で5万円近くかかってしまうこともあります。

また、管理費は所有している物件の面積によっても異なりますので、隣に住む方と管理費が違うということもあります。興味のある物件がある場合には、その物件を買ったときに毎月かかる管理費と修繕積立金を調べてみてください。

 
 

マンションを売却する際には管理費や修繕積立金は返してもらえる?

マンションの管理費が家賃とは別で支払っているものとして、管理費や修繕積立金はマンションを売却する際に戻ってくるのかと疑問に感じている方もいます。結論からお伝えすると、管理費や修繕積立金は基本的に戻ってきません。管理費に関しては日々のマンション管理に必要な費用で、毎月使用しています。また、修繕積立金に関しては、大規模な修繕が起こる前に売却をする場合でも、基本的には支払った修繕積立金は戻ってきません。それぞれのマンションの管理規約や契約書には目を通し、確認しておきましょう。

 
 

管理費が値上がりすることはある?

毎月かかるものですから、将来的に見て管理費が値上がりするのかどうかは知っておくべきポイントですね。

結論からお伝えすると、管理費に関しては値上がりする可能性は低いです。物件が加入している保険料や人件費などが高くならない限りは、値上がりすることはないでしょう。その一方で、修繕積立金に関しては値上がりする可能性が十分に考えられます。マンションが古くなればその分だけ、修繕すべき箇所が増えてきますよね。それに伴い、毎月の積立金を値上げする可能性があるというわけです。

また、マンションは数十年に1度大規模な修繕が必要になります。大規模な修繕の際には一戸当たり75万~120万円ほど必要になることがあります。月々の修繕積立金の額が少なすぎる物件に関しては、そうした修繕の際に高額を支払うことになるかもしれません。物件を選ぶ際には、そうしたところも見るとよいでしょう。

 
 

滞納するとどうなるの?

人によっては手元にお金がなくなり、滞納するかお金を借りるかという2択に迫られることがあるかもしれません。そんな場合には滞納するとどうなるかということが気になりますよね。基本的に管理費や修繕積立金を滞納した場合に関しては、すぐに立ち退きを求められるわけではありません。ですから、決してよいわけではありませんが、その月の支払いが厳しいというのであれば管理会社に相談して滞納するという方法もあります。

 

管理費

 

中古マンションを買う場合には管理費や修繕積立金の滞納がないか必ず確認しよう

中古マンションを買ったときに、以前の持ち主が管理費や修繕積立金を滞納していたら、その支払い義務はマンションの購入者に移ります。滞納している場合には売買するときに説明されることにはなっていますが、トラブルにならないように事前にその内容をきちんと確認しておきましょう。

 

以上、マンションの管理費についてご紹介しました。マンションを購入した場合でも、月々支払う必要があるということは念頭に置いておきましょう。
 

これからマンションを購入する方は以下のコラムも合わせて読んでみてはいかがでしょうか。

分譲マンションってなに?物件の選び方や人気のエリアも紹介
マンションの買い時はいつ?購入のタイミングとは
マンション購入の頭金の目安ってどのくらい?
マンションの管理費ってなに?購入してもかかるの?
 
これからマンションをご購入予定の方はマンション検索も合わせてご参照ください。

その他、マンションに関して疑問のある方はこちらの「マンション専門家への質問」からご質問ください。マンションに詳しい東京カンテイの社員が可能な範囲で皆様のご質問にお応えします。

 

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