美的 Life Style by 花千代2019/7/30

 

 

先日西海岸はナパバレーを廻ったときのこと、素晴らしいインテリアが評判のレストランに行きました。

RHという名前でLAにも展開しているレストランなのですが、伺ったナパのYOUNTVILLE店ではオリーブの古木とシャンデリアとの組み合わせがあまりにも素晴らしくノックアウト!されました。

何と100歳の樹齢のオリーブの木を何十本も移植した中に50個ものシャンデリアが煌く空間はまるでお伽噺か、焼けて消失する前のベネツィアの古きよき栄光のフエニーチェ劇場を髣髴させるようなドラマチックさで、まさにオペラの主人公になったような気分を味あわせてくれるのでした。

 

 

 

照明の中でシャンデリアというものは、かなりデコラティブなデザインであり存在なので通常はエントランスやダイニングに1点、あるいは階段下中央に1点など、フォーカルポイント的にアクセント効果をねらってつけることが多く、同じ空間に何十個も果物が成るようにみっしりとシャンデリアを配置することは、ある意味インテリアのセオリーに反しているので大層驚きました。

しかしその反セオリーが才能あるインテリアデザイナーの手にかかるとかくも魅力的な空間になるのです。

 

 

 

 

シャンデリアの光は隅々にまで均一に当たらない光なので、部屋の隅などに暗い部分ができ光と影の両方を楽しめる照明だといえるでしょう。

それがオリーブの古木のある部分を浮かび上がらせ、ある部分を闇に沈ませ、その光バランスが100年樹齢の木をたいへんミステリアス且つドラマチックに演出していました。

また生木である有機物と、クリスタルガラスのシャンデリアという無機物とのマテリアルの対比と過剰に過剰に吊り下げられた数の豪華なシャンデリア!に心が時めきます。

 

こういうレストランでゲストがTシャツに短パンでは興ざめですが、dresscodeがないレストランにもかかわらず女性はサマードレスや凝ったニットやシルクのトップス、男性はジャケットか、仕立てのよさそうなリネンのシャツなどを小粋に着こなして、インテリアに溶け込んでいる方がほとんどでした。

 

食事はシュリンプカクテルを前菜にメインはステーキ。

抜群の焼き加減の肉をいただきながら傾けたグラスのワインは、ナパバレーで一番有名なOpus Oneワイナリーが作り出したセカンドワインOverture。

何十個ものシャンデリア煌くオリーブの古木の中でナパのワインで乾杯した時間は私には忘れられない夜となりました。

 

 

 

 

 

花千代 フラワーアーティスト
パリにて4年間フラワーデザインを学ぶ。
帰国後、CMや映画のスタイリング、イベント装花や店舗ディスプレー、ホテルのフラワーアートディレクションなど多岐わたって活躍。
2008年洞爺湖G8サミット公式晩餐会会場装花、2013年オランド仏大統領総理官邸公式ランチョン、APEC総理公邸晩餐会で和のテーブル装花なども手がける。
2013年、2015年と夏目漱石原作芝居「三毛子」と「「こころ」の舞台美術を、2016年新作「乙姫さま」の舞台美術をそれぞれ三越劇場にて担当、テレビ東京「ソロモン流」NHK「グランジュテ」などTV出演、ジュエリーや家具、シューズデザインなどコラボワークも多い。
近著に「花千代流テーブル&フラワースタイリング」誠文堂新光社

Hanachiyo Flower Design Studio  http://www.hanachiyo.com/

https://www.facebook.com/Hanachiyo

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