ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2019/7/18

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

今日の散歩は先週に引き続き丸ノ内線で言えば「淡路町」、都営新宿線で言えば「小川町」エリア。

 

夏真っ盛りのこの日、奥様と友人のトンさんはランチに冷やし中華を食べたいと言う。

お坊っちゃまは暑い日には逆に「辛いカレーだ!」と言って、奥様とまた別々の行動を取ることに。さらにダンナ様も違う店に行くと言う。まったく、この家族は協調性が無いというか、マイペース…。

ま、それが面白いんだけどね。

 

奥様は「栄屋ミルクホール」へ。

 

 

1945年創業。70年以上の歴史を持つこの店、ラーメンが美味しい(この店ではラーメンの事を「そば」と呼ぶ。)のが有名。

 

さて、この日は客の半数近くが「冷やし中華(税込950円)」をオーダー。大盛りは100円増し。奥様もこの夏の初冷やし中華を食べにここに来た。

 

 

 

普通サイズでも、たっぷり量の細麺。その上に千切り胡瓜、焼豚、おとなしい味のシナチク、刻み海苔、紅生姜、辛子、が乗っかる。汁は酢がベースだがやや甘い。奥様的には基本的には美味しいのだが、夏の暑い日にはもう少し酢が強くても良いと思っている。ただ隣に座る御仁は皿に入った汁を「舐めたい」とまでのたまわっているので好みの個人差はあるのだろう…。

 

ラーメン+カレーライスのセットも同じ950円(税込)。

この熱いセットで暑さを吹っ飛ばすのも手だし、冷たい冷やし中華で吹き飛ばすのも手。次回はラーメン+カレーだな。

 

 

坊ちゃんは淡路町駅から2〜3分のところにある「トプカ」へ。

 

 

「トップ クオリティ オブ カリー」から店名をつけるほどの自信のある店。奥様もダンナ様もこの店のカレーファン。ただし、メニューによって食後ニンニクの匂いが残るので、食後ミーティングがある時は注意が必要。ブレスケアやフリスク、ガムなどを忘れずに。

 

13時を回っても店の前に並んでいるほど人気カレー店。

 

入って直ぐの入口で、注文と支払いをする前払い方式なので、店に入る前に食べたいものを決めておかないと戸惑うことになる。

 

 

ちなみに入口間近の席に、嵐の相葉さんが座った席と張り紙が貼ってある。ちょっと僕には意味不明…。これだけで食べに来る人もいるんだろうなぁ…。

 

 

この日坊ちゃんは最初から「ムルギーカリー(950円)」をオーダーするつもりで迷わず注文した。

 

 

待つこと3分で水と玉子スープが用意される。玉子スープはとろみのあるタイプ。胡椒が効いて美味い。

 

 

そこから5分で「ムルギーカリー」到着。

目の前のテーブルにはらっきょ、福神漬けが置かれていなかったので、欲しい旨を言うと、奥の方の人の前に置いてあったそれらをこちらに移動してくれた。

 

この店はこれがちょっと面倒。テーブルには普通にはこれららっきょ、福神漬けは置いてないので要求する必要がある。

 

 

さてそれらのセットも整い、いざムルギーカリーを食す。

ご飯は昔懐かしメロン型でライスを象ったもの。

ルゥは好きなサラサラシャバシャバタイプ。

赤〜い液体がルゥに浮かび、かなり辛いが、旨味がある。

多分、信濃町の「メーヤウ」が好きな人は好きなタイプなのではないか。ただルゥにニンニクが効いているので食後に注意(実は食後の打合せ時に横にいた人に指摘され気づくことに)。

 

具には茄子、にんじん、赤ピーマン、青ピーマン、玉ねぎじゃがいも、鶏肉。

食べて1/3のところで汗を一拭き…美味い、そのまま食べて、1/2のところでらっきょと福神漬けを食べてちょっと舌を緩和。

その後少しだけ水を飲み、完食。

 

あー、美味しかった、汗かいた、満腹…。と呟く坊っちゃん。

夏の暑い日、いい汗かいてた。でもニンニク臭には坊ちゃん注意が必要ですよ。

 

 

ダンナ様は、天ぷら天丼の「八ツ手屋」へ。

 

 

ダンナ様は衣がたっぷりで、(決して高級天ぷらの衣の薄いやつではなく)甘いタレで昭和時代に、子供の頃に食べていたあれを食べたいと思っていた。

それはどこだ?と考えていた。

そうだ、平日ランチしかやっていない大正3(1914)年創業の老舗天ぷら屋を思い出した。

浅田次郎もファンの店。

 

店に到着するも満席。相席が基本だが回転が早い。空いたので席移動。

 

テレビ東京、B級グルメ決定版で究極の丼ぶりの店に決定(平成7年)にも選ばれている表彰状を飾ってあるのがカワイイ。

 

前払い制。

天丼上1050円、天丼中は750円。

この差は何かと言うと、上はイカの身が入り、中にはゲソが入る。

あと、どんぶりサイズがやや違うかな?

天丼上を入口のお母さんに告げる。前払いで1050円ピッタリ払う。

 

お茶がくる。

しばらく経って、お新香がくる。

お新香の中身はキャベツと大根、刻み生姜、人参。刻み生姜があとで食事の時に印象に残る。

 

 

天ぷらの中身は

インゲン豆、海老2尾、イカのかき揚げ。

厚めの衣と甘いタレがご馳走。

タレは創業以来の継ぎ足し。

吸い物は、ユニークな三つ葉とソーメン入り。

 

やはり、美味い。これが天丼の原点、基本形。

子供の頃に食べていたあれ。

確かにA級ではない、でも、コレなんだよね。

ダンナ様はまた食べに来ようと思っている。今度は出来れば奥様と一緒にと。

 

 

さて、ポタポタ散歩を奥様、トンさんと一緒に小一時間してから、坊ちゃんも合流して一休み。老舗カフェ「ショパン」へ。

 

 

創業昭和8年(1933年)。坊ちゃんも交えてゆっくり3人でひと休み。

古い喫茶店なのでタバコも吸えるし、それ狙いのタバコ吸う人が多く集まるのが奥様達にはたまにキズではあるが…。

でも、昼時なら2階は案外スペースもゆったり余裕があるので煙の影響も受けにくい場所もあるので狙い目。この2階は夕方4時までの営業。1階は8時から21時まで(土曜は11時〜21時まで)

 

 

さて奥様はここの人気メニュー「アンプレス(450円)」とブレンドコーヒー(500円)をオーダー。

アンプレスとは餡子が挟まれたホットサンドのこと。バターがトーストに塗られそのバターの風味が香ばしい。表面は見事にカリッと焼き上げられている。別に昔から食べていた訳ではないのに、何故か懐かしい味でうまいんだなぁ、これが。

しかも、コーヒーと一緒に食べるとめちゃくちゃ合う。コーヒー自体もそんじょそこらの喫茶店は敵わないほどの美味しさ。

 

BGMはもちろん店名通りショパンの曲。

 

そうそう、このアンプレスとホットサンドはお店の都合で1グループにひとつしか頼めないので要注意。3人で来たらひとりぼっちづつでバラバラに店に入ってオーダーしたいくらい(笑)あとで別の店で打合せしに行くとか…。もちろんしませんけどね…ワン。

 

さてパンも明日の朝用に買わねば。今日はちょっと変わったお店へ。知る人ぞ知る

B「あつんこパン」へ。

 

 

ノボリが出ていなければパン屋とは気づかない。

店頭というか決してキレイとは言えないショーケースに何種類ものパンが並んでいる。

店の中に入ろうと思っても小さな入口が右側にあるだけ。そこがレジ。

 

夜は野菜居酒屋に変身するらしい昼夜で違う業態の二毛作の店。

 

天然酵母…どうやらここへのこだわりは強い。

 

 

「パンドミー(250円)」…シンプルなほんのり甘みを感じる塩味のパン。じっくりゆっくり発酵させたもの。動物性食材不使用。

 

「アップルシナモンロール(250円)」…シナモンの匂いがラッピングを開けたホワーッと瞬間漂ってくる。青森産のリンゴをワインで煮込んでシナモンカスタードとくるんだモノ。スイーツタイプのパンと言う割には甘さは抑えめ、控えめ。

 

「シミット(250円)」…見た目のインパクトで買ってしまった。ゴマがギッシリまぶされたモノ。葡萄シロップが使われている。結構噛み応えがあるが、噛めば噛むほど甘みと旨味を感じる。クセになる感じのパン。ユニークな存在。

 

3つで750円は安いか高いか微妙だが、町によくあるパン屋さんとは一線を画して唯一無二のパン屋さんだとは思う。

 

パンの販売も11時半〜売り切れるまでで、早めに行かないと好みのパンは売り切れているケースも多いよう。営業日も平日火曜から金曜まで。ちょっと変則的。

 

なんだかとっても不思議なパン屋さん。でも気になる存在。

 

 

さらにこの辺りの名物SH「笹まけぬき寿司総本店」

 

 

創業、元禄15年(1702年)。創業約320年を超える超老舗。

店名は普通に聞くと、覚えられない。名前には理屈がある。

「笹巻きけぬき寿司」…寿司を包んでいる笹には殺菌作用があるから明日の昼までが食べられる消費期限と、意外と長い。

 

けぬきは毛抜き。魚の小骨の中でも酢で締めても柔らかくならない鯛などがあり、毛抜きで処理。その処理方法は現在も活きている。

だから「笹巻きけぬき寿司」。

 

 

この日は11時40分頃にランチ目的に店内で食べようと訪問したら満席。実は奥様、20年ぶりくらいの訪問。もちろんワタシも4歳なので生まれて初めて…。

 

待合席には数人が座って待っている。とてもじゃないけど、午後一時までに帰るのも厳しそうな雰囲気。

…で、まだまだ時間が掛かりそうなので、奥様のお姉様の分も含めて7ケ入りを2人前テイクアウトすることにした。(ひと折 税込1695円)

 

お姉様が入院している病室で、夕方のお見舞い時に一緒に食べることにしたみたい。

むしろ少し後で食べた方が酢飯も馴染んで、より美味しくなるので夜中でも良いくらいだが…。

 

 

 

笹の中の寿司の7ケの中身は「おぼろ」、「海老」、「コハダ」、「鯛」、「玉子」、「海苔巻き2」。

歴史を感じながら強い酸味の寿司を食べる。普段食べる寿司よりだいぶキツいが、これが江戸時代から始まった味だと思うと興味深い。実際には、昔はもっと酸っぱかったらしい…、それは相当キツいと思うが…。

 

笹の葉を外すたび、昔の人もこうして食べていたのかと見たこともない昔を振り返る。

食べ物好きなら、一度は味わっておいて良い寿司だと思う。良いお店。

 

病院に小一時間お見舞いしているうちに、夕方18時に予約していた店へ向かうため、再び淡路町に向かう。

「松記鶏飯」

 

 

シンガポール料理が食べたいと友人の寺ちゃんが予約を取ってくれて奥様と2人で訪問。

この日は外気温32度。予約時には僕は肉骨茶(バクテー)も食べようと考えていたが、この店はクーラーが効かないのか窓を開けて外の空気を取り入れて対応しているだけなので、今回はスルーすることにした。

 

席数は最大26。

 

 

予約時に20時の予約は既に満席だったと言う。

なのでその前に入れる18時からの予約で今回は訪問。かなり早いスタートと思うがそれでも、すでに18時の回も予約客で満席。複数サラリーマン、女性同士、カップル、等々。ひとりできた女性は予約でいっぱいと断られていた。

やややー、この店、そんな人気店だったとは知らなかった。期待しちゃうぞー。

 

タイガービールをコップで飲みつつ、オーダーした料理を待つ。

 

 

◯「オーダーしたのはモヤシとハムユイ(塩魚)の炒め(780円) 」…塩魚は塩が相当強いがシャキシャキもやしとニラが美味しい。

 

 

◯「イカのスパイス炒め(890円)」…スパイスたっぷりのカレーのようなソースが絡まり美味しい。暑い夏にはいい感じのメニュー。

 

 

◯「ペーパーチキン (4ピース 1400円)」…包まれた紙を外して食べる。あの独特の香港的な香りのするペーパーチキン、ユニークで美味。

 

 

◯「カニ爪のブラックペッパーソース炒め(2,480円)」…柔らかなカニ爪に粗挽きブラックペッパーソースがたっぷりパクチーと一緒になって香りも含め濃厚に絡む。

これに「蒸しパン=マントウ(1個120円)」を追加注文して、ブラックペッパーソースをつけて味わう。辛いソースに甘い味のマントウがホント美味しい。

 

 

◯「ホッケンミー(1280円)」…なんだかシンガポールのホーカーズで食べたものともマレーシアで食べた黒い麺のホッケンミーとは違ってスープに浸されたタイプだった。自家製豚骨スープと海老スープの2種類入っているそうだ。

やや太めの麺を中心に玉子、肉、イカ、海老、米麺(ビーフン)、刻んだにんにく、などが入り、エビ発酵調味料が入っている感じ。好みでサンバルをつけて味を調整する。うん、十分美味い。

 

 

◯「海南鶏飯(ファイナンジーファン)。茹で鶏と3種のソース(小サイズ 750円)」…柔らかく茹でられながらもシッカリとした歯応えのある鶏肉。生姜、ソイソース、チリソースの3種を好みで使い分けて食べる。

ご飯は鶏スープで炊いたジャスミンライス。これが美味しい。鶏スープもホッとする美味しさ。

 

ここまででもうお腹いっぱい。少しだけ茹で鶏を残してしまった。すいません。

 

さて振り返ってみると、これ美味し過ぎてヤバーイと突出したメニューは特にはないが、どの料理も安定したレベルで美味しい。

リーズナブルな値段だし、軽めに食事する感じの時とか、ライトな関係の人同士だとか、複数人数でワイワイガヤガヤやるにはとっても良いお店。

 

使い勝手は良いと思う。暑くなければね。

 

 

ダンナ様もこの近くで孤独のグルメよろしく、

「とんかつやまいち」へ。

 

 

プチプチプチ…、カツを低温で揚げる音を聞きながら、注文後直ぐに出てくるキャベツの千切りを食べ始めると、もう、とんかつを食べ始めている気分。

 

 

ただこの店に来ると食べるのはいつも「かつ丼(税込 1700円)」。

昼時はこのかつ丼を求めて長蛇の列になる。

なので、実は食べる目的であれば、夜が穴場。この日は友人のトンさんと奥様は夜かつ丼へ。

と言いながら20時閉店なので、それまでには入店しないといけないが。

 

着席して待つこと15分。この待たされている時間もかつを揚げる音を聞いていると、口の中に唾液が出て今か今かとかつ丼を待つ態勢が出来る。

 

 

じっくりゆっくり揚げたかつを玉子でとじたかつ丼が出てくる。

 

 

味噌汁には三つ葉、豆腐、ナメコ、の3種具材が入りちょっと贅沢で嬉しい。

 

よ〜く見ると、ひと切れ、玉子がかかっていないとんかつがあったのでこれには塩をつけてとんかつそのものの味を楽しませてもらった。もちろん美味い。

 

分厚いロースかつは適度な脂といい感じに甘〜い出汁が沁みて、その出汁でさっと煮込まれたネギ、三つ葉、そして半熟玉子。ひとつ欠けてもバランスを崩しそうな絶妙さ。

この甘さに少し飽きた時に、卓上に置いてある、らっきょうと梅干しがいい役割を果たす。

特に梅干し。タレ甘さと梅干しの酸っぱさが絶妙に合う。

 

 

店に申し訳ないが7粒ほどいただいてしまった(ワタシもひと粒)。すいません、ご馳走さまでした。

さて、今回の散歩はここまで。来週はどこにいくのかワン。

 

 

*文中に出てくるBはパン屋さん、Swはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

*この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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