ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2019/5/13

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

今日の散歩は前回に続き赤坂見附エリア。

 

この日奥様は坊ちゃんと待ち合わせしてランチ。

坊ちゃんがカレーが食べたいというので、奥様もお気に入りのフルーティでスパイスの効いた「ベイリーフ」へ。

 

 

雑居ビルの2階だったのがいつのまにか赤坂見附寄りの雑居ビル3階に引っ越していた。

 

カレー不毛地帯の赤坂に美味しい店。2015年2月にもう少し赤坂駅よりにオープンした店で、2018年の年末に赤坂見附駅近くに引っ越して来ている。

 

13時頃に訪問。

以前よりも空間が大きなって並ばずに済む。

 

ランチ時には、ほぼどの客も「牛カツカレー」をオーダーする。ご飯は大盛りでも同じ税込1030円。この値段は以前から変わらない。

 

 

ドレッシングと胡椒のかかったレタスサラダがまず提供される。ぴりっと胡椒が効いて美味い。

 

 

ライスはステンレス製のメロン型で型取ったモノ。     昔、チキンライス作った時に使ったあのやつ、懐かしい…。

 

 

牛カツの揚がり方も芯に赤みを残して絶妙そのもの。揚げたてでサクサク。「肉にも下味が既についているけど、ソースを付けても美味しい」と客の多くがそれを知っている様子で数切れをソースを付けて食べている。ワタシもひと切れ分けてもらって食べた。美味しい。

 

ルゥーはサラサラタイプ。すごく辛いと言う訳ではないが、フルーツの甘さと複雑なスパイスが効いて油断しているとほんのり汗をかく。奥様は好みの味だが坊ちゃん的にはもう少し辛さが欲しいところ。

 

でも、これで1030円は嬉し涙モノ。

 

そのあと最近店舗建て替えのため仮店舗に移転している甘味のSh「塩野」のどら焼きを奥様は買いに向かう。

 

 

この店の大福とどら焼きは夕方にはよく売り切れているので、買うなら早めに行かないと無くなってしまう。

特にどら焼きは外側の皮もしっぽり美味しいし、餡も大豆が大きめふくよか、艶やかで奥様は大のお気に入り。東京で5本指に入る美味しさ。

 

 

この日も帰宅してからお茶を飲みながら奥様結局全部お一人で食べてしまった

 

その後、この日は赤坂見附と言うより赤坂に近い、そしてパン屋さんと言うよりケーキ屋さんのB リベルターブル」へパンを買うために立ち寄る。実は赤坂見附周辺にはそこまでパン屋さんの数が多くないのも事実で、ここまで買いに来てしまう。

 

 

ケーキ売場が中心なので少し片隅にこれらのパンは置かれている。普通に店に入ると売ってることさえ気づかないのではないかな。ワタシは鼻が効くからわかるけど。

 

 

置いてあったフイユテ(feuilletée 291円)、フイユテ ショコラ(feuilleté chocolat 345円)、2種両方とも購入。

 

クロワッサンっぽいと言えばクロワッサンっぽいが正確には三ケ月形でもないしクロワッサンではない。フイユテだからミルフィーユのフィーユ同様、薄い生地(葉、薄片)の意を持つパイ生地のパン。

もうひとつのパンは甘い粉砂糖の振りかけられたfeuilleté chocolatは 名前からするとチョコレートが入ってそうだが入っているわけではなく、カシスらしきやや酸っぱめのペーストが塗られ、甘酸っぱく美味しい。

 

さすがに人気ケーキ屋さんのパンは、そんじょそこらのパン屋さんより美味しい。

 

この日はこれだけで帰宅。新しい海外旅行用のキャリーバッグが自宅に夕方届くのでそのために帰るみたい。あれ、またどこか行くつもりなんだワン。

 

 

その3日後再び赤坂見附へ散歩に向かう。

この日奥様は義理の妹のノブ子さんと韓国料理店に。

 

「プロカンジャンケジャン」

 

 

この店「プロカンジャンケジャン」は韓国で最初にワタリガニで「カンジャンケジャン」の商品化をした店。1980年のこと。

その店が日本の赤坂に出てきたのは2010年。

 

この店に久々にランチ訪問。食後、若干ニンニクの匂いが残るので人と会うことがその後もあるとなかなか来れないが、今日はノブ子さんとだけこれから一緒なので来ることにした。

 

 

ここに来たら外せないのが「カンジャンケジャン(税込 一人前3600円)」。

カンジャンケジャンは生姜、ニンニクの入った醤油ベースのタレに新鮮な生のワタリガニを漬け込んだもの。

 

 

一方もうひとつ「ヤンニョムケジャン(税込 3800円)」…(ワタリガニに唐辛子、ニンニク、生姜、砂糖を混ぜたソースを漬けたもの。ソースは真っ赤)もメニューに用意されているが、こっちよりは今日は基本形のカンジャンケジャンを食べることにした。

 

 

知人と2人で来たので、カンジャンケジャン一人前をシェアし、ちょっと甘い「牛プルコギ(税込 1100円)」と「ユッケジャン(税込 1100円)」をセットで注文。これもシェア。ランチセットにはご飯とスープ、さらには韓国海苔、もやしナムル、レンコン、白菜キムチ、がサイドにつく。

その他、ランチセット烏龍茶(税込 250円)もオーダー。

 

用意されたビニール手袋をはめて「カンジャンケジャン」にちゅーちゅーと吸い付く。トロトロの甘い蟹身、濃厚な味噌と内子がなんとも味わい深く絶品。甲羅にご飯を入れて味噌、蟹身、内子、さらには韓国海苔を入れ混ぜ混ぜして食べても美味しい。

 

結局スープ代わりに「ユッケジャン」(…これはもうちょっと出汁が出てても良いかな、と思った)、ご飯は白ご飯をベースに「牛プルコギ」をオカズに、口直しにキムチ、ナムルなど食べて結構大満足。ひとりランチで3000円超えちゃった…。ちょっと贅沢し過ぎかな。夜をセーブすべきだワン。

 

そしてなんとプルコギの写真とり忘れ…失礼しましたワン。

 

坊ちゃんはこの日はこのエリアでの人気担々麺屋さんの「希須林」へ。

 

 

豚ゲンコツと鶏ガラベースにクリーミーなゴマダレが旨い「担々麺」が人気メニュー。辛さは1〜5まで選べ、客の9割強は「3辛」を選ぶ。僕はそこに「排骨(=じっくり揚げた豚の肩ロース)」を乗せた「排骨担々麺3辛(1240円)」を選択。

 

 

さらにはニラ、きくらげ、もやしなど約150gの茹で野菜が入り、全体にバランス良く食べ応えがあるのはもちろん、とにかく美味くて大満足。

 

 

ゴハンも無料で貰えるので、お口直しの意味も含めてオーダーしておいたほうが良い。搾菜も食べ放題。

お作法としては、メニューをオーダーする券売機の上におしぼりが置いてあるので、これを持って着席、そして紙ナプキンをくれるのでそれを着けて待つこと。スープ、確かに飛ぶので要注意。

 

 

ランチ後奥様とノブ子さんは赤坂見附駅そばの人気のスイーツとコーヒーSw C「西洋菓子 しろたえ」へ。

 

 

この店の一番人気ケーキはレアチーズケーキ。酸味と甘みの好バランスを食べてしまうと他の店のものが子供っぽく見える。デンマークのクリームチーズをベースにレモンと砂糖で作られたもの。

 

 

土台にはクッキー地の焼き菓子があり、チーズ部と合わせて食べるとたまらない美味しさ。

上部に可愛く緑色のピスタチオが乗る。

 

3階に工房がありここでケーキは作られているが、作り置きせずに、売り切れたらまた作るという鮮度にこだわる。しかも今どき一個260円と激安。。コーヒーも400円と、そこらのチェーン店程度の値段でリーズナブル。

 

これは一日500個以上売れる日もあるのも当たり前。

赤坂勤務時に赤坂にいて良かったと思った店のひとつ。

ここで濃い時間おしゃべりして、少しポタポタ散歩してから晩御飯の時間を待つ。

 

 

夜は坊ちゃんもダンナ様も合流して人気でなかなか予約の取れない和食店の 「さ行(さこう) へ。

 

 

この店の兄は寡黙に料理を作る。弟は丁寧過ぎるくらいに客に対応する。母は奥で後片付けの手伝い。たった3人で素敵な家族経営のお店。

半年ぶりの訪問。と言うか、前に来たのが半年前で、その時に取った際の予約最短日が今回の再訪問日だった。

 

六本木に店があったあった時代に、一度店が潰れそうになったこともある。

そのとき支えてくれた人たちのことを大切に思う。だが日々のお客さんがどんどん先の予約を入れていく。その現実に戸惑いつつ、どうしたらその支えてくれた人達への対応が出来るのか、悩んでいるのもまた現実。

 

 

この日は先付けで「半熟卵に雲丹、どんぶり乗せ」、「真鯛の南蛮漬け」、「さわらの煮こごり、出汁巻玉子、手まり寿司」等、手のかかるものをたくさん用意してくださった。

 

月ごとのテーマで食事が提供される。

 

 

一月だったらテーマは睦まじくの「睦月の料理」ということで、正月らしい飾り付けで

…①お赤飯、真鯛の酒蒸し、鼈甲飴とカラスミのパウダーと塩気をつけて。

 

 

正月のお椀は正月らしく羽子板までモチーフになったメニューの「薄氷仕立て」…甘鯛、紅梅人参、白大根、でお祝いの表現されたお椀。

羽子板に象った、真鱈の白子豆腐。

 

 

夏であれば「天草のハモ」。

 

 

お造りはいつも3種。ある時は「カンパチ」、「イカ、黄身醤油」、「真子ガレイとあん肝」。ある時は「青森のヒラメ、20時間寝かせて少し歯ごたえを残して切った刺身」、山葵と黄身醤油が合う。

長崎のイサキを細引きにして、スプラウトとアサツキと生姜の絞り汁で和えたモノ。

 

 

焼き魚も3種出てくる。ある時は「銀ダラ、のどぐろ、茄子の鮎巻き」そこのさらに「ズワイカニの真薯」まで付く。

 

 

ある時は「キクラゲ、イワシのつみれ、富山の寒ブリはらみ照り焼き、卵黄とトロロを

黒ムツは幽庵焼き、赤ムツは塩焼きで」

 

なんだかスゴイボリュームだワン。

 

 

さらに、お肉ものは「牛タン、牛バラの味噌シチュー」だったり「仙台牛の肩ロース」だったり。後者メニューは…肉の下にさらに鴨ロース、ホースラディッシュ、ギッシリの豆モヤシ、などが入る。いずれにしてもかなり充実感のある料理。

 

 

そしてこの店のスペシャリテ「ごま豆腐」。福島産のアスパラを添えて、冬トリュフをあんに、サマートリュフをかけていただく。手も込んでいるし、リッチな一品。すでにこの時点で相当満腹。

ある時は、このごま豆腐になめこあん、玉子卵白、黄身のくみあわせだったり、と毎度違う形で出てくる。

 

 

 

 

軽めの「酢橘ソーメン」をさらにお腹に入れた後、ご飯ものとしては客のことを考えて、(その場で食べてももちろん良しの)「駅弁」と言う名の「穴子ごはん」が弁当の形で用意される。地鶏のそぼろと錦糸卵が下に敷き詰められた一品。

 

ノブ子さんは温かい状態で半分食べ、残りをお土産に、奥様たちは土産物として持ち帰ることにした。ワタシも分けていただき、食べてみると家で冷めても美味しかったワン。

 

 

そして水菓子。なんと5品、胡麻団子、プリン、ケーキは持ち帰り、ゴールデンキウイとオレンジゼリーはその場で食べた。これも大変美味しいワン。

 

 

そしてさらに手土産にシャケのお握りとチリメン山椒まで用意してくださっている。

これ、いつ食べるんだろう…さっきの穴子弁当もあるのに…と言う嬉しいモヤモヤ。

鯛めしお握りが出た時もあって美味しかった思い出が鮮烈に記憶にある。

 

と、まあ、今回も沢山のバラエティに富む料理とデザート。これだけのモノをこのご兄弟だけで作るのはホント大変。客に喜んでもらおうと一所懸命やってくださっている事をしみじみ感じる。

 

そしてこれだけ食べて、数杯飲んで、諭吉さん1枚で済む脅威のお手頃価格。こちらも感謝の気持ちでいっぱい。

いつまでも通いたいお店と言うのは、こう言う店かな、と思う。

 

感謝の連鎖。ちょっと気持ち良い。

 

人気で予約は幹事しか取れない方式。どなたか常連を見つけて是非行って欲しい。

 

さて、今週はこのあたりで散歩終了。来週は新緑の街を散歩だワン。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Swはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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