ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2019/4/28

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

 

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

 

今日の散歩は赤坂見附エリア。

 

赤坂見附は江戸城三十六見附(見張り場)のひとつ。赤坂見附跡の西側に弁慶堀があり、今は弁慶フィッシングクラブがあり、手漕ぎボート遊びや、釣り(コイ・フナ・ブラックバス・ブルーギルなど)を楽しめる。

 

さて、奥様とワタシは弁慶橋辺りを小一時間ポタポタ散歩。その後、奥様はお友達のトンさんと待ち合わせしているレストラン「東洋軒」へ。

 

 

この「東洋軒」は東京三田四国町に1889年「今福」と言う店名で開業した。

明治30年(1897年)に現在の「東洋軒」と改名。伊藤博文がこの店を核に次々と料理人を海外に研修派遣させていき、その結果が現在にも脈々と西洋料理への影響を残している。今年リニュアルで注目の「東京會舘」、その初代料理長の今川金松氏も、「資生堂パーラー」の初代料理長飯田清三郎氏もこの伊藤が応援した東洋軒から輩出している。

 

昭和3年に三重県津市に「東京東洋軒出張所」開設のちに東京店閉店。今でも三重では90年営業が続いている。

 

そして2014年ここ赤坂見附に「東洋軒」として復活。

 

奥様もそのオープン当初の2014年に来て以来の訪問なので約5年ぶり。

 

ここの名物はブラックカレーライス。「サラダ・コーヒー等飲み物付きブラックカレーライス(税抜2800円)」なる伝統のカレー(ワタシ達の概念のカレーとは違うが…)に肉を松坂牛にバージョンアップ(+700円)してオーダー。

 

税金のほか、サービス料も10%も加わり、結果4130円のカレーライスとはさすが奥様だワン。

 

本来はサラダだった前菜を「コンソメスープ」に店の方に奥様はワガママ言って変更してもらった。追加料金なしで済んだのでラッキーと喜んでいる。お店の方、ありがとうございます。

 

 

コンソメスープ(とてもクリアで滋味深くて美味)を飲み終えたあと、5分程度待ってカレーがセットされる、カレーソースポットとライスが分離した形で。

 

 

創業当時から伝わっている味は普段よく食べるカレーとは全く異なり、野菜の甘みの相当奥にスパイスを少し感じる。なんでもルー作りにひと月かけるらしい。

 

見た目もそうだが味もハヤシライスですと言われても、そうか、と納得してしまいそう。でも、これが100年近く前には西洋料理のひとつのカレーライスなのかと思うと少し感慨深い。

タイムマシンに乗って明治時代に来たと思うと面白い。

 

添えられたピクルスは福神漬けとは違いコリコリの食感。カレーと違う口当たりの変化は口直しに楽しい。

 

歴史を知らないで食べると、頭の中が「???」となる人もいると思う。

知ってから食べるとこれがカレーだったのか、と腑に落ちる。そんな不思議な一品。どちらも楽しく正しい食べ方。

 

ちなみに「松坂牛ステーキ重(税抜4200円、サービス料別途)」も美味しいのです要マーク。

 

 

赤坂や溜池山王辺りはパン屋さんが多くあるが、赤坂見附にはパン屋さんがあまりないゾーン。

結構貴重なパン屋さんがここ。

 

「ブロッサムブーケ」

 

 

オフィルビルの中に入っている店なので、存在を知らないとなかなか外からはわざわざは買いに行きにくい。

 

季節ごとにメニューが変わるサンドイッチ専門店。

 

素材にもこだわり、レタスはこの会社指定の無農薬水耕栽培を中心に使用、玉子やポテトも自社オリジナルと安全安心なサンドイッチが食べられる。

 

この店では「海老カツと具だくさん」がNo.1の人気だそうだが、この日は売り切れなのかモノが無かった。

「ハムエッグサンド(280円)」とフルーツ系No.1人気の「フルーツミックスサンド(350円)」を購入。

 

 

「ハムエッグサンド」はレタスもシャキッと美味しい。全体に優しい味。

「フルーツミックスサンド」はイチゴ、キウイ、甘夏みかんがホイップクリームに包まれ甘さも程よく美味しい。

 

SANDWICH CAFÉは、日比谷、赤坂、丸の内、秋葉原のオフィスビルでも食べられる。

大元の会社は板橋区に本社のある「株式会社三桂」。大学生協やイオンマーケット(旧ピーコック)などとも取引をする案外大きな会社。

 

 

さて坊ちゃんは赤坂勤務。ご家族でよく利用する酸辣湯麺で有名な「榮林」にランチ利用で今日は同僚と訪問。

創業60年になるんだそう、すっかり老舗。

 

もちろんここに来たら「酸辣湯麺」は外せない。

 

 

 

奥様も大ファン。酸味と辣油が効いていて、なんとも独特に美味い。玉子で閉じていることとトロミの影響で熱々が続く。夏でも冬でもイケるメニュー。特に冬は体がポカポカに。

 

 

焼売も追加注文。やや大きめだが、旨味甘みはありながらクセもないスタンダードな焼売。オーダーしてから蒸すため時間はかかるが出来立て熱々ホクホクな一品。

 

辛い麺類は激戦区の赤坂だが、オンリーワンを保った赤坂では「基本のキ」の店だと思う。

 

 

ところでダンナ様は今日ランチをどうしているかと言うと、大分から上京した仲良しとホテルニューオータニのなかの「銀座 久兵衛 ホテルニューオータニ店 タワー店」へ行っていた。

 

 

ダンナ様も奥様も、ランチにはちょいちょい使っている。

ただ今回は、ゴールデンウィーク近くのランチタイム。イヤな予感がして前日予約をしておいて正解。11時半オープンとほぼ同時に超満員。

 

次から次へお客さんは来るが、みんな2回転目の13時半と言われていた。

 

 

大将の薦めるお任せ握りをお願い。ワカメのポン酢醤油掛けの後、直ぐに握りへ。

 

1:真子鰈、2:真鯛、3:中とろ、4:赤貝、5:アジ、6:アオリイカ塩、

 

 

 

 

7:車海老、8:うに、9:金目鯛、10:小肌、11:平貝、12:穴子、塩とタレで。

 

 

 

 

 

最後に13:トロたく、14:玉子 、

 

 

追加で15:煮ハマもいただいた。

 

 

さすがに久兵衛。いつ食べても、どのネタも安定的に美味い。酢飯は小ぶりで食べやすく、中とろはトケる、車海老もぷりぷりの歯応え、穴子もふくよかで、よくあるムダに脂っこ過ぎる事もない。特に塩で食べる穴子は絶品。これも膨よかなハマグリで高い満足度。

 

特に赤坂、麹町エリアの祝日ランチで美味しい店はなかなか開いている所すら多くはないので、ありがたい存在。

 

 

この日の夜は奥様とトンさんは寺ちゃんとミホさんと合流して4人で辛〜い事で有名な中華「四川DINING 望蜀瀘」へ。

ここは本場の四川に住む中国人の方も「半端ない辛さ」と言うお店。

もちろん手加減はしてくれるので、誰でも食べられる。

 

お通しは「干し豆腐のごま油和え、と落花生の塩胡椒和え」の2品。これも美味しくて、お酒のツマミに良い。

 

 

オーダーした料理は下記。

 

 

「雲白肉」…いつもエントリーはこれ。でも、何だかいつも頼んでいるからメニューを見てなかったが、メニューには書いてないみたい。胡瓜ではなくもやしを使う。ちゃんと辛くて美味い。エントリーにはもってこい。

 

 

「餃子」…一人前6個だが今夜奥様たちは4人。店のお母さんが8個にしておくね、と数の調整もしてくれた。いつもありがたい。で、この餃子、かなり美味しく注文から外せない。

実は奥様は前に出た「雲白肉」の残ったソースを餃子につけて食べるのが好きなので、一度片付けられそうになった皿を今夜も取り戻していた。

 

 

「辛子鶏」…鶏肉と唐辛子そして大量の山椒の料理。舌が山椒でビリビリになる。この店に来たら食べるべきマストオーダーメニュー。四川を体で感じるメニュー。

 

 

「空芯菜炒め(880円)」…シャキシャキ食感も美味い。辛さを逃げるために野菜は重要。次のメニューもそう。

 

 

「レタスのオイスターソースあんかけ」…これは味も普通かな。「Tim Hoo  Wan」の温レタスの方が美味くてシンプル。豆苗とか筍料理の方が良かったかな。ちょっと学習。

 

 

「黄飛虎エビ(1680円)」…食べられる唐辛子と海老に薄い衣まとわせて揚げた一品。

かなり美味しく、毎回欠かさず頼むメニュー。

 

 

「牛肉ピーマン炒め(1100円)」…これも辛さを逃げるのに良いかとオーダーしたが、実は案外辣が効いていて辛いひと皿。でも美味しい。

 

 

「四川ダック(1150円)」…燻製味の四川ダック。初めて食べたが、スモークの味も効いて柔らかく美味い。あっという間にみんなが箸を伸ばして皿の上が空っぽになってしまうほど人気。

 

 

「イカの唐辛子油かけ(1380円)」…これもヤバいほど辛く、美味しい。

 

 

最後の〆には「汁なし担々麺」…これも夜メニュー表には出てないのかも。オーダーしたら作ってくれたけど…。もちろん辛いので息を吸わずに飲み込まないとむせる一品。

 

これだけ辛い料理を続けたら、最後はやはり胃にも優しい甘いデザートで。

 

 

 

これもいつも同じものしか頼まないが「お湯で温めた胡麻団子」、と、「揚げたてゴマ団子」。これも3個がメニューに出ている単位だが、4個にそれぞれ増やしてもらった。こうしたワガママを普通に聞いてくれるので使い勝手のとっても良い店。

何かあると、ここにここに頼めばやってくれるので、ありがたい存在。

 

 

さて翌日の夜はダンナ様と奥様2人きりのデートで高級懐石料理の「もりかわ」へ…

 

 

一見さんお断り、紹介制。普通には予約方法も分からない。少し前のまだ冬の時期に初訪問。

 

料理撮影禁止。なのでとりあえずおしぼりのみ撮影。

 

 

とにかく、精一杯この日の料理を匂いと文で説明してみるワン。

 

奥様とダンナ様はビールで乾杯して、料理スタート。

たっぷりの内子外子と一緒に「ふくよかな香箱ガニ」

 

「揚げえび芋、銀杏」…はふはふしながら食べる熱々の一品。うっすら衣をつけて僅かな塩味の味付けの上品さと今が旬のえび芋の甘みが絶妙。

 

「焼き白子」…あったかい少量の出汁と一緒に熱々ふぐ白子。若干ついた焦げ目も美味い匂いも良い。

「河豚のてっさ。てっぴ(ふぐの皮の湯引き)とふぐネギと一緒にポン酢、さらにもりかわ特製の塩タレ」を好みで食べ分ける。河豚の質が良すぎるのでポン酢ではもったいないので最初はポン酢が良いが後半は特製タレで主にいただく。

 

「マナガツオにわずかに甘辛のタレをつけて、栗の白和えと」…身の中に美味しさをぎゅっと詰めた焼き方。ほくほくした身の柔らかさもたまらない。

 

「自家製手打ち蕎麦をゴマだれでいただく」…茄子も添えられて。これ抜群の美味しさ。

レビューでお昼に食べている人がいるが、今もやっているなら絶対食べるべき一品。

あああ、もうまた食べたい。

 

「仙台牛肉のステーキ、アスパラガス添え」…和食懐石に驚くジューシーな肉。火入れ抜群。

 

「河豚唐揚げ」…そりゃあ美味しそうだワン。衣もいい匂い。

 

「ズワイガニの身、別皿にキャビア」…もう今はズワイガニのシーズンは終わってしまったが、この冬の奥様の思い出になったみたい。長い脚が一本と小皿にギッシリほぐされた蟹身とその上にたっぷりキャビア。至福の時間だったそう。

 

締めは「琵琶湖産うなぎを五穀米で」…脂が乗り過ぎなくらい乗った鰻、流石に相当これまで食べてきてお腹も十分だったがこの〆は流石にとどめを刺す。満腹。

 

とにかく、レベルが高い。ちょっとやそっとでは、この味には出会えない。

京都に行く必要がないと思わせてくれる和食懐石。

でも、お値段ももちろん安くない。京都に行くつもりでチケット代が浮いたと考えたり、さらには物凄く重大なご褒美の時に、今一度来てみたい店かも。

 

美味しかったなぁ…。感謝。口福…と奥様独り言。よっぽど美味しかったんだろうなぁ。

 

さて、次回の予約はその場では取らせてもらえず未定となった。そうなると、ジリジリしてかえって行きたくなるのが人のサガ。

さーて、次はいつかなぁ。

奥様の首が長くなってるワン。

 

これにて今週の散歩はおしまい。さて、来週も赤坂見附辺りの散歩予定らしい。

 

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Swはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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