住めば都も、遷都する2019/4/12

日本の家庭料理は守備範囲が広い。和食、洋食、中華、カレー、タイ風、ベトナム風…と様々だ。「今夜、何にする?」に対する希望も色々と出てくる。

 

そうした食の多様さに合わせて、食器も形が異なっている。代表的なものは、和食器と洋食器である。

 

和食器はお椀型が多く、かつては皿洗い機にとっては苦手な分野だった。いまは、きれいに洗えるはず。といっても、わが家は手洗いなので、詳しいところは分からないが。

 

和食器は、揃え出すと奥が深い。陶器、磁器、漆塗りと多様である。小鉢のたぐいも揃え出すと切りがない。

 

そう言えば、インドでカレー味の小鉢が何種類も出てきたとき、微妙な味わいの違いを感じながら、「ああ、インド料理は薬膳なんだ」と悟ったことを思い出す。

 

 

洋食器としては、まず、大きなお皿が欲しい。メインの料理を載せるためだ。最近のレストランのように白い皿を舞台にして、美しいソースで彩るのもいい。一方、ブランド品のお皿のように皿自体が装っているのも楽しい。

 

いわしをトマトソースでくるんだだけでも、ブランド品の洋皿で供すると、ちょっとハレの料理になる。

 

そうそう、和食の場合は、箸ということになる。家庭では、洋食でも箸ということも多いが、なぜか、フォークとナイフで食べたいときもある。

 

お客様が多いと、いつもはしまい込んであるフォークやナイフがテーブルに並ぶ。もっと日常使いをすればいいのに。つい、大事にしまってしまうのはなぜだろう。

 

面白いのは、家庭の場合、箸については、家族それぞれ使うものが決まっている。だが、フォークやナイフには、そうしたルールがない。

 

お正月には新しい割り箸を使う。祝い箸というのかな、あれと同じで、祝いフォーク&ナイフがあってもいい。子供が7歳になったら、洋食の食べ方をきちっと教えるとか。プレゼント需要を作ることも出来る。

 

食器が多いと、食器棚の整理も大変だ。引っ越しをして、さて、大型の食器棚をどこに置くべきかで悩んだ人は多いだろう。

 

ちなみに和食器、洋食器に止まらず、和食堂、洋食堂を住まいの中で使い分けられたらとも思う。住めば都も遷都する。食堂のスペースまで広くなくても、和の雰囲気のコーナー、洋のイメージの窓辺など、気分によって食べる空間を変えられる。そんな住まいに引っ越すのも夢が広がりそうだ。もちろん、庭やテラスでバーベキューパーティーも出来れば最高である。

 

 

 

関沢英彦(文・イラスト)

発想コンサルタント。東京経済大学名誉教授。コピーライターをへて、生活系シンクタンクの立ち上げから所長へ。著書多数。現在、ヤフーニュースなどの個人ブログも執筆中。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sekizawahidehiko/

http://ameblo.jp/ideationconsultant/entry-12291077468.html

 

 

住めば都も、遷都する についての記事

もっと見る