ボンが見聞きしたあの街の美味しいお店2018/12/24

ワタシのご主人はこの家の奥様。毎日のようにワタシを散歩に連れて行ってくださる。

そしてご自身は美味しいレストランで毎日のように食べ歩き、カフェでコーヒーを飲み時々ケーキも食べ、その街の美味しいパンを買って帰る。たまに奥様のダンナ様もご一緒する事もあるが回数は限られている。そしてその日の食事報告をワタシに逐一してくださる。たまに私の食事分もドギーバッグに入れて持って来てくださる。。

あっ、私の名前はボン。オスのコッカースパニエル、4歳。

 

 

この日は麻布十番へ。パティオ十番というちょっとした広場にはあの有名な童謡「赤い靴」で異人さん連れられて行っちゃったっとされている「岩崎きみちゃん」が像になっている。

 

 

建てられたのは1989年2月のこと。実はきみちゃんはアメリカに渡ることもなく9歳で孤児院で亡くなった、のが現実。最後は今の十番稲荷神社にあった孤児院で亡くなったのだそう。かわいそうな短い人生…。

 

ちょっと、悲しい話を頭に浮かべ、自分のこうして散歩できる幸せを感じながらポタポタ散歩を開始する。

 

 

麻布 川上庵

麻布十番には「麻布永坂更科本店」、「更科堀井」、「松玄」、「東郷」など蕎麦の美味しい店がたくさんある。この日はオシャレなお友達のトンさんと一緒なので少しオシャレな「麻布川上庵」を選択。

 

 

オーダーしたメニューは「彩り野菜の温製サラダ(950円)」。

これは素揚げした野菜(茄子、レンコン、山芋、パプリカ、かぼちゃ、きのこ、アスパラ)をバルサミコ酢+αでアレンジしたもの。新しい味覚体験で美味しい。野菜も有機野菜で、長野県の契約農家から直送されたモノだそう。

 

 

「半熟う巻き(1610円)」は半熟のとろとろ玉子に鰻とネギが入った贅沢感漂う一品。

 

 

奥様には「天せいろ(上)2100円」、トンさんには「かき揚げ天丼と一口蕎麦」が届く。

 

 

天丼も美味しそうだが、毎日使う分だけ自家製粉した新鮮な蕎麦はさすがに美味しい。

つけ汁は化学調味料を使わず、1年間熟成した醤油をベースにしたこだわり。

蕎麦つゆも奥様好みでやや辛めで喜んでいらっしゃる。

天ぷらは大振りの有頭海老とサツマイモ、キノコ、茄子、ピーマン。天ぷらの量が多いので蕎麦と食べるバランスは工夫しないとあとで後悔する事に。

ここの蕎麦は繊細で美味しい。

 

 

ポタポタ散歩しつつ、奥様とトンさん、お茶を飲むために麻布十番商店街へ向かう。

 

 

「麻布珈琲」

ここは、席にオーダーを取りに来てくれる方式で、今時のセルフではない。

 

 

2階に着席してアイスカフェオレ(税込 648円)をオーダー。落ち着いた室内は、飾りの本が置かれてちょっとオシャレ。

 

 

5分後アイスカフェオレ到着。やや氷は多め。小菓子でクッキーも付いてくる。

ひとしきりお喋りした後に、外へ出ると流石に冬至で日が短い。

 

 

アレ フランス カフェ ダリア

 

 

夕方、地元の人たちが入れ替わり立ち替わり買いに来る地元密着のパン屋さん。戦後直後の昭和22年からこの地でパンを焼く老舗。

 

 

店にあるパンの種類は結構豊富で60種の菓子パンと20種のサンドイッチ系のパンが並べられている。

 

 

この日は夕方6時過ぎにお邪魔した。食パンやジャム、飲み物を除き全品2割引のお知らせが黒板に書かれている。ラッキーだワン。

 

 

「コーヒーあんぱん(270円)」と「フィッシュフライサンド(300円)」、「動物キャラクターパン(180円)」、「カレーパン辛口(180円)」の4種購入。それぞれ2割引。奥様、ちょっと喜んでいらっしゃる。

 

 

「コーヒーあんぱん」は中の餡にコーヒーが練り込まれ、生クリームがそれを包んで全体に甘くて苦くて、コーヒー風味も十分で、ちょっとハマりそうな印象に残る味。美味しくて気にいってしまった。この店の人気商品だそう。

 

「フィッシュフライサンド」に入る白い魚の種類は分からないが、中に挟まっているキャベツ、レタスと絶妙にバランスがとれていて、これまた好きなタイプ。

 

「動物キャラクターパン」の中身はクリームパン。ついパンダで買ってしまったが、これは普通かな。キャラクター部分の味が想定外に美味しい。

 

「カレーパン辛口」は辛口と言うだけに菓子パンでありながらガツンと辛さが来る美味しさ。かなりレベルの高いカレーパン。

 

 

ドリンクもゆっくり飲めるイートインスペースもあって、使い勝手の良いお店。

 

 

さて、そろそろ夕食に向かう。向かっている方向からお酢の匂いがワタシの鼻にビンビン来る。あっ今日はお寿司なんだな。…ステキな扉が見えてきた。

紹介制のお寿司屋さんにトンさんが連れて来てくれて奥様初訪問。

 

「鮨 ふじなが」

 

 

奥様でも少し緊張しつつ、飲み物とツマミでスタート。

 

 

数種のツマミをいただききつつ

 

 

聞いてはいたが食べてみて初っ端から驚かされていた。

「ボストンの150キロのトロマグロ 」…50箇所に隠し包丁を入れて出す…口の中でほぐれてとろーっと融けるトロ。これは最初からインパクトあり。

このトロの印象がこの日を振り返ると、一番強かった。すごい仕事と感じた一品。

 

 

全て北海道の「小柱、塩水ウニ、いくら」…それぞれ食べてももちろん美味いし、混ぜ合わせても美味しい。

 

 

「のどぐろ、昆布締め」…締めて、程よい脂ののどぐろ、最初の2品と全く違う方向性の食感、味で、全体の幅の広さが見える。

 

 

「甘鯛の笠松揚げ」…出汁の中に入りながら甘鯛のウロコのパリパリ感がせめぎ合う。絶妙バランスで美味い。

 

 

「トキシラズ」…これまた融ける一品。

 

 

「漬け」…目の前でじっくり漬けになっていくマグロを見ながら食べるライブ感はちょっと楽しい。

 

 

「アワビ、肝バター」…食感が柔らかいのは当然として、全体バランスが取れている。

 

 

「3日熟成のボタンエビ」…海老そのものがボリューミー、まったりとした甘みと旨みがその肉厚な海老からジワジワと伝わってくる。

 

 

「九州胡麻鯖」をシメサバにして、さらに藁で炙る…手間のかかっている一品。

 

 

「シマアジのミルフィーユ」…切り方で味変わる、しつこくなる脂っこさを防いだ切り方をした一品。

 

 

「北海道、一本釣りの釣りキンキ」…焼き具合が絶妙。

 

 

「トロたく、穴子の煮詰め、キャビア乗せ」…ふむ、確かに美味いが、トロたくだけでも美味そう。穴子、キャビア、こうした足し算の寿司はアリはアリだが、引き算の美学が好き。

 

 

膨よかな天草の車海老、26秒だけ湯を通す…絶妙な柔らかさ。これは確かにノウハウの塊。

 

 

ここで魚を出汁にしたお味噌汁。深みのある味で旨し。

 

 

「穴子」…煮て、蒸して、焼いての3行程、ピンセットで抜く細かな作業あり、手間暇かけることが美味しさを形作る。

 

 

「赤利尻のウニ」…てんこ盛り。なるほどフォトジェニック。美味くない訳がない。

 

シャリの小ささ、硬さ、酢飯の味加減は奥様には理想的。

細かなこだわりがこの味を作り出すことがよく分かる。

 

なるほど紹介制の限られた人向けの寿司店。なかなか再訪出来そうもないけど、その雰囲気を垣間見れただけで、良しとしましょう、と奥様。

 

この日のお散歩&お食事は、ここまでにしておいたが明日もまた麻布十番に散歩に来るんだそう。

何か目的のものが買えなかったからみたい。なんだったんだろ。

 

☆●☆●☆●☆●☆●☆●☆●☆●   ☆○☆○☆○☆○   ◯  ◯  ◯  ◯  ◯  ◯  ◯  ◯

 

翌日の昼間。

いきなりパン屋さんに並ぶ奥様。これだったのか昨日買えなかったものは…。

確かに、昨日夕方ちらっと見たときには売り切れていた。

 

 

あ、ここは先月11月に東京に初めて進出した食パン専門店B「乃が美(のがみ)

生食パンで有名な店。全国に111店舗を展開している。本店は大阪上本町。

メディアにもよく取り上げられてるし、パン・オブ・ザ・イヤー2016で金賞受賞、2014年発売の雑誌「& Premium」でパンマニアとつくったパン特集で日本の食パン名品10本に選ばれてもいる、そうだ。

 

 

 

今日も沢山の人達が並んでいるが、どうやら並べば買えそう。

なにせ売れる店舗では1日2万本が売れるというシロモノ。この店でも1人購入は5点までという制限がある。こういうひと言が消費魂を刺激する。じゃあ、もう一本余計に買っておこうかなと。

 

奥様も結局20分並んで、2斤(864円)をひとつ、1斤(432円)をひとつの2点購入。

ひとつをこれから会う学生時代の寺ちゃんにプレゼントする事にした。

 

 

帰宅して即、トーストもせずおススメの食べ方で、そのまま生食パンを口に入れると、ほんのり甘くて確かに美味しい。翌日2日目も、生食で美味い。

 

最近の高級食パンブームは大きな流れになってるワン。兵庫県姫路には「レトワブーム」というパン屋さんがあって限定商品ではあるが、なんと、6500円の食パン「XO食パン」なる目の玉飛び出るような価格の超高級食パンもある。

それは極端にしても「セントル・ザ・ベーカリー」、「俺のベーカリー」も並ぶほどの人気がある。

こんな風に世の中、高級食パンがブームになったのも平成の特徴のひとつの現象だと年の瀬に記憶に留めておこうと思うワン。

 

パンを持ったまま夕方までポタポタ散歩。

さて、そろそろ夕食のため移動。今回はその友人の寺ちゃんの行きつけのお店

ビストロ「カラペティ バトゥバ」へ。

 

 

店に入った時には気づかなかったが、あとでふと、この店、2年前に麻布十番で火災にあってしばらくお休み後、新装移転してきた店だと気づいた。そう、以前も評判は良かった。

昨年2017年に再開したそう。

 

スープ、前菜2品、メイン1品、デザート、コーヒー。やや軽めとはいえ十分な量、そしてクオリティもかなり高い。

 

 

スープからスタート。

 

前菜のひと皿目は

 

 

「梭子魚(かます)のカルパッチョ仕立て、赤カブ、に柚子ソースで」…ここで、店の高いレベルをまず感じさせてもらった。相当美味しい。

 

 

前菜のふた皿目は「アボカドと蟹身の上にコンソメジュレ、さらにウニを乗せて」…ひと皿目よりさらにギアが一段上がって、これかなり美味しい。季節素材なのでこの店のスペシャリテではないものの、ウリの一品だそう。印象に残るひと皿。

 

 

メインの「鹿肉パイ包み」…ソースの甘み酸味、とても良いバランス。鹿肉はミンチにしたものをキャベツで包み、ロールキャベツ状態に。さらにパイ生地で包んだモノ。見た目もキレイ。ひとつの鹿肉の使い方の正解がここにあるな、と思った。

 

 

デザートには「ブルーベリーアイス、メレンゲ、マロンクリームと生クリーム」にコーヒーが付いて。…デザートも美味しい。ブルーベリーの酸っぱさも感じつつ、マロンクリームの甘さとのコントラストなど、いい感じ。

 

店の空間も重たくない軽めなオシャレな感じ。

お値段も軽く、シャンパン、ワイン飲んで1万円弱。大変お財布にも優しくて嬉しい

 

火災前からあった大きなカウンター席と個室に分かれていて、ワイワイ大人数での会もあり、2人きりでの使用もあり、使い勝手は良さそう。

ふらっと来て、奥様はリピートしそうな感じ。

 

さて、来週の今年最後の散歩も麻布十番にするみたい。あ、次回はあの公園に連れて行ってもらおうっと。

 

* 文中に出てくるBはパン屋さん、Swはスイーツ、Cはカフェ、SHは土産や品物を買った店、数字を囲む◯は昼間の利用、●は夜利用を表すワン!

この情報は作者とボンの散歩時点のものであり、変更が起きている場合があります。最新情報はご自身でご確認ください。

 

 

 

川井潤  食関係含めた幅広いプロデューサー

食に限らず多くのプロジェクトを手掛ける。テレビ番組「料理の鉄人」企画ブレーン(1992年~97年)。地域や食のため世界中に出向く。ほぼ外食生活。食べログフォロワー数日本一。食雑誌dancyu等、執筆多数。

https://tabelog.com/rvwr/kawaijun/ 

https://magazine.tabelog.com/articles/author/kawai_jun

https://goetheweb.jp/restaurant/slug-nee725999900f

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