表参道

表参道

不動産鑑定士からのひとこと

石川 勝

石川 勝

不動産鑑定士/マンションマイスター

まさに日本を代表するショッピングストリートが「表参道」です。

 

大通りだけではなく、路地を入った細い道にも個性的なセレクトショップやカフェ、雑貨店が建ち並んでいます。渋谷や原宿からは一駅ですが、より大人の年代に愛される街です。

 

エリアは「表参道エリア」「青山エリア」「神宮前エリア」「原宿エリア」「外苑前エリア」と大きく分類できますが、ここではより駅に近い「表参道エリア」「青山エリア」を紹介します。

 

表参道エリアはブランドショップの旗竿店が集まっていますが、ブランドの建物は建築的にも凝った意匠で、ファッション好きだけでなく、建築好きにも目を楽しませてくれます。

例えばカルティエビルの設計を手がけたのはフランス人建築家のブルーノ・モワナー。ガラスのブロックを積み上げたようなPRADAビルを手掛けたのはスイスの建築家ユニット・ヘルツォーク&ド・ムローンです。

 

青山エリアの中でも、青山通りの南青山5丁目交差点から六本木通りの高樹町交差点までを結ぶ約1kmの通りは、骨董通りと呼ばれて親しまれています。ブティック、レストラン、カフェなど洒落た店が並ぶ大人の落ち着いた雰囲気です。

通りの名は、戦後、骨董品店が集まっていたことに由来していますが、現在では骨董店は数店残るだけ。但しその名残として「根津美術館」があります。

 

モダンな大きな切妻屋根の建物は、旧本館を取り壊し、現代日本を代表する建築家・隈研吾氏の設計で2009年に竣工したもの。隈研吾と言えば、2020年東京オリンピックの象徴となる「新国立競技場」や、JR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」駅の設計でも有名ですね。

この美術館は「鉄道王」と言われた東武鉄道の創始者・根津嘉一郎氏が収集した東洋古美術品を、根津氏の旧邸を開放する形で1940年に創設、1941年に開館しました。1945年の戦災で展示室や茶室など大部分を焼失しましたが、1954年に美術館本館が再建される。骨董店が集まり始めたのはこの頃です。

 

マンションエリアとして「表参道」を見ると、やはりその立地と資産性の高さからヴィンテージマンションが数多く見られます。

 

まずは、青山学院大学沿いに、南青山を南下していくと現れる「シャトー東洋南青山」(1974年)。重厚感があって、まるでホテルのような外観。とても築45年近くに見えないのは、大規模修繕を超えたリノベーションに近い工事を行っているから。外壁やエントランスはかなり大掛かりに改装していて、住民全体でマンションの資産価値を高める工夫をしています。人気の骨董通りに近いですが、1本入って喧噪から離れますし、目の前に青山学院大学の広大な敷地が広がり、バルコニーからは構内の緑も望めます。南青山の中でも抜群の立地と言えます。

分譲会社の黒川建設は主に昭和40年代からバブル期にかけて、都心一等地に「シャトー」の名称で多くのマンションを建設。設計、建築、分譲、管理の全てを手掛、当時最上級サービスを提供しました。女性ボーカルが「シャトー・シャトー」とくりかえし「ルルルー」とスキャットが入るCMソングを聞けば懐かしさが蘇る人も多いと思います。

 

次に、六本木通りから、南青山7丁目の交差点を北上すると骨董通りの手前に赤茶レンガの外壁が特徴的な「ドムス青山」(1977年)。ドムスシリーズの特徴とも言える濃い赤茶色のタイルが重厚感があります。間口が広く、大きな敷地に三方角地なので低層建物でも解放感を感じさせ、どっしりとした佇まいです。

ドムスシリーズはその「作品」にかけるこだわりが最上級と言われました。天井高が約3m、内装材はメープル、チーク、マホガニーといったナチュラル素材、塗装は宮内庁造営を手がける職人を選び何層にも重ね塗りをする丁寧さ、 キッチンはドイツ・ジーマティック社製、浴槽・便器などはフランス・ジャコブドラフォン社製、 ドアハンドルはフォンテーヌ社製、照明器具はバカラ社製、など贅沢な仕様だったそうです。

ドムスの由来は「ドムス・アウレア(Domus Aurea=「ローマ帝国第5代皇帝ネロが建設した黄金宮殿」)」らしく、エントランス・ロビーもまるでホテルのよう。

ちなみに、ドムスシリーズは歴代高額マンションランキングに名を連ね、「ドムス南麻布1993年)」の最上階で275,250万円。その他にも、ドムス高輪1988年)が17億、ドムス南青山1988年)が14億、ドムス広尾1988年)が11億・・・と10億を超えるマンションが並びます。1987年の朝日新聞には「今や高級マンションはテン(10)億ションの時代」という記事があり、当時のバブル経済の象徴でした。

 

最後に今は無き有名なヴィンテージマンションを紹介します。表参道駅から徒歩1分という好立地であった「南青山第一マンションズ」(1970年)。昔のハリウッド映画に出て来るアパートメントの佇まいで、ジェームス・スチュアートやオードリー・ヘップバーンが着飾ってエントランスから出てきてタクシーを拾いそうです。

時代は1970年、まさに欧米ライフスタイルが憧れであって、外国人が多いここ青山の地が流行の最先端だったことを象徴する建物でした。今ではタワーマンションでよくみられるようになった住人専用のコミュニティラウンジなどもこのマンションの8階にあります。この時代から取り入れられたのがすごいですよね。

作家・脚本家の故向田邦子さんが愛し、終の棲家となったマンションとしても有名で、作品にも何度も登場しています。

ほかに芸能・文化人、会社経営者、など多くのセレブの住まいとして愛されてきた高級マンションでした。新築・中古という概念は消え去り、まさに存在がオンリーワンでした。。

現在は建て替え準備中。新しい建て替え後のマンションが楽しみですね。

 

(最終更新日:2019年12月25日)

表参道駅徒歩15分にあるもの

駐輪場 2カ所、約383台
交通機関 電車:東京メトロ銀座線、千代田線、半蔵門線
バス:フジエクスプレス(神宮の杜ルート、青山ルート)
医療 クリニック 5件、歯科 16件、眼科 3件、耳鼻科 2件 他
教育 小学校:7か所、中学校:7か所、高校:8か所、大学:5か所、予備校:8か所
公共施設 渋谷区立中央図書館渋谷区立渋谷図書館
観光 岡本太郎記念館根津美術館
コンビニ セブンイレブン 7件、ファミリーマート 4件、ローソン 4件、ナチュラルローソン 1件 他
ショッピング ナチュラルハウス、Kinokuniya、オリンピック、大丸ピーコック、薬ヒグチ、スギ薬局、マツモトキヨシ、アインズ&トルペ 他
シルバー施設 特別養護老人ホーム 2件、有料老人ホーム 0件、高齢者住宅 1件
カフェ・喫茶店 BLUE BRICK LOUNGE、FIGARO、Cafe Les Jeux Grenier、ANNIVERSAIRE CAFE 、crisscross 他 約500件
美容院・ヘアサロン 約1,156件
その他 動物病院・獣医 8件、トリミングサロン 5件、ペットショップ 20件、ペットホテル 4件
ホテル:ホテルアラマンダ青山 TRUNK東急ステイ青山プレミア  他 約10件

表参道エリアの注目施設

表参道ヒルズ

表参道ヒルズ
表参道ヒルズは、もともと同潤会青山アパートがあった場所を再開発し2006年2月11日にオープンした複合施設です。
建物は世界的建築家である安藤忠雄氏が手掛けています。全長約250m、地上6階、地下6階の構造です。西館と本館、さらにはかつての同潤会アパートが再現された「同潤館」から成り立っています。 本館内部は6層分の吹き抜けで、「スパイラルロープ」と呼ばれる通路がらせん状につながっており、国内外の有名ブランドやレストランが入居しています。
東京都渋谷区神宮前4丁目12番10
https://www.omotesandohills.com/

表参道並木

ケヤキ並木
表参道といえば思い浮かべるのは、やはり街路樹のケヤキ並木ではないでしょうか。
1919年(大正8年)に明治神宮への参道として整備された大通りが「表参道」で、その翌年(大正19年)にケヤキの若木が植樹されました。
今では冬のイルミネーションが有名です。およそ1.1kmの通り沿いにあるケヤキ並木に、約50万個ものLEDの装飾が施されるこの時期は、都内でも屈指のイルミネーションスポットとして毎年多くの観光客が訪れます。
渋谷区神宮前

ブランドショップと現代建築


表参道から青山・あるいは原宿方面へと続く道には、おしゃれなブランドショップがずらりと並んでいます。そして歩いているうちにあることに気づくでしょう。
「建物自体がおしゃれである」と。それもそのはずこのエリアは世界屈指の現代建築の宝庫なのです。
丹下健三や隈研吾、槇文彦に黒川紀章。センスにあふれた設計の建築物がそこかしこにあるさまは、まるで博物館のようです。
気になったビルはぜひ検索してみてください。デザインコンセプトを知るとまた違った見方ができます。

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間取り図

写真

マンション名
所在地

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専有面積/間取り
所在階/向き